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『愛の不時着』に見る、母の愛

愛の不時着」、皆さんは何回ご覧になられました?(え?回数なの??)
私は、4回目にしてやっと涙無しで観られるようになりましたが、結構長期に渡り「愛の不時着」病に悩まされました…。
最近は、日本語吹き替えがリリースされ、日本語吹き替え版で耳だけ傾けていたりします。ちなみに、今もこれ書きなが、横で流れていますわよ(どんだけぇ~)

1回目を観終えたときは、不時着ロスが半端なくて、もう次に何を観ればいいのか…リ・ジョンヒョク氏を観られない日々をどう過ごしていけばいいのか…放心状態でしたよ。
結果的に、「あ、もっかい観ればいいのか!!」と人生初の、ドラマ一気見2周目突入につき、なんとか病を克服しました。

でも!愛の不時着「」を克服したと思ったら、主人公のお二人の結婚!! こりゃもう、病再発必至ですよね~。

私の「愛の不時着」愛(誤字ではないよ)について、どの確度で語ろうかな~と考えたのですが、このドラマの感動ポイントについて書いてみようと思います。

説明不要とは思いますが、「愛の不時着」とは、2019年リリースのNetflixドラマで、パラグライダーの事故で北朝鮮へ不時着してしまった女性「ユン・セリ」と、北朝鮮の将校「リ・ジョンヒョク」が本当の愛を見つけるまでの、ラブコメディーです。
ラブコメディーに分類することにお怒りを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、俳優たちの説妙な間合いとキャラクター設定と、言葉のチョイス!これはもう(私にとっては)壮大なラブコメディーなんです。
┗ラブコメディーなわけないだろ!とお怒りの方、大変申し訳ございません!悪気などないのですが、今すぐこの記事を閉じてください。
┗ちなみに、愛の不時着は、映画「パラサイト半地下の家族」制作のStudio Dragonが制作しています。個人的にはStudio Dragonの作品にはまりやすい傾向がございます。

前置き長くなりましたが、愛の不時着の見どころは、なんといっても「母の愛」です。

ドラマの中で、母はたくさん出てきますが、私がおすすめしたいお母さんは、「ユン・セリ」の母「ハン・ジョンヨン」

ハン・ジョンヨン

見て見て!なんだかとても意地悪そうな表情でしょ??いかにもいじめそうな表情と意地悪感漂わせる演技が超絶上手なこの俳優さんはパン・ウンジンさんというそうです。
ユン・セリと母の関係は、ドラマの冒頭から険悪なことがわかるのですが、物語が進むにつれて、どうしてそんな冷たい態度なのか、ユン・セリが母に本当は何を求めていたのか が明らかになっていきます。

細かい背景は描かれていませんが、ユン・セリの母は、いわゆる継母で、ユン・セリが生後1か月のときに家に来たといっているので、ユン・セリは、韓国ドラマでよくある設定の、非嫡出子と思われます。
その設定はよく見かけるのですが、この継母の態度やセリフが、めちゃくちゃリアリティーがあって、現実に非嫡出子の面倒見なければならない(自分の実の子もいるのに)という状況だったら、そりゃそうなるわな… という部分を抑えていて、この二人の関係やセリフが、たぶんこのドラマのMIM(Most ImportantなMIDOKORO!)

中でも、撃たれて意識の戻らないユン・セリを病室で見守りながら、これまで自分がユン・セリの愛を受け止められなかった理由を語るシーン。
生きるのが嫌になって海に幼いユン・セリを捨てた(自分も死のうと思った)過去を振り返り話したこのセリフがこちら…。

私の人生が地獄だったのは、あなたのせいじゃない。全部自分のせい。私を愛してくれるあなたを憎むことで自分を傷つけていた…。
愛の不時着第14話より

はい、私はこのセリフだけで、3回くらい泣ける自信がありまーす!

そして、リ・ジョンヒョクの送還(北朝鮮への帰国)を知った、病み上がり(危篤状態からの復活劇は、いろんな意味で韓国ドラマっぽいですw)のユン・セリ。これまでお別れの挨拶はたくさんしてきたので、見送りには行かないという娘と母の会話↓

母:何度もお別れをしたっていうけど、それでも会いたいんでしょ?いかないの??
ユン・セリ:すごく会いたい。お母さん連れてって…。
愛の不時着 第16話より

これは、ぜひとも映像でみていただきたい!あれだけ憎悪の感情しか表現しなかった母が、娘の気持ちに寄り添い、今無理してでも会いに行かないとあんた後悔するわよ!!と背中を押すの…。

かぁちゃーーーん!!!!
  (なぜか私も母に会いたくなるという)

母と娘の関係性。
そして、ここからクライマックスまで一気に駆け上がります!!!

愛の不時着を単なるラブストーリーと思わないでいただきたい。いろんな「愛」が描かれていて、どれも愛するがゆえに曲がってしまったり、素直に表現できなかったり、母の中の葛藤だったりが描かれていて、まんまとStudio Dragonの手中におさまってしまうのです。
特に、母目線で感動してしまうのは、私も歳をとったからなのでしょうか。

ちなみに、ソ・ダンの母、リ・ジョンヒョクの母、北朝鮮でユンセリを支えたお母さんたち、ここら辺も語りだしたら止まりませんが、またそれは別の機会に^^

読んでくださってありがとうございました!

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