2023 AOTY 第四世界的良盤50選
第4世界的要素を感じた2023年リリースの良盤50選を音のイメージだけで紹介。
*アンビエント的指向の強い選盤になっています。
*順番はあまり意味がありません。
maya ongaku :Approach to Anima
そこにあるべきもの。水と風の流れ。
遠いようで、すぐそばにある。
Pedro Ricardo : Soprem Bons Ventos
植物園と動物園と水族館を1日で回り切ったみたいな。
Laurel Halo : Atlas
キャンバスに音が染み込んでいく感じ。
夕暮れ。他人の目がどうでもよくなる瞬間。
Hollie Keniff : We All Have Places That We Miss
死ぬときあるいは死んだ後、こんな感じの音が流れている気がする。
冥丁 : 古風Ⅲ
知らない景色なのにどこか懐かしい、先祖の記憶かと思う。
細い糸で引っ張られているような引力。
Felbm : cycli infini
深海から中空まで。
ずっと同じ場所にいる気がするけれど、気がつくと景色が変わっている。
David Edren•H.Takahashi : Flow | 流れ
色即是空。
氷が水になるみたいな、定点で移り変わる映像を聴いている感覚。
Mette Henriette : Drifting
広大で、荘厳で、冷たくて、迷子になる。
ECMのジャズレーベルとしての威厳すら感じる。
Khotin : Release Spirit
たまーにみる小さかった頃の夢。
bgm があるとすればこんな感じだと思う。
Okonski : Magnolia
夜寄りの未明。2時くらい。
まだ朝を感じないくらいの雰囲気。
Brendan Eder Ensemble : Therapy
曇りきった湿度高めの日の教会。
もしかしたら晴れるかも。
Early Fern : Perpetual Care
霧がかった渓谷。
どこにいるのか分からない鳥の声。
Bianca Scout : The Heart of the Anchoress
気持ちよく寝てたのに、気づいたら殺されそうになってる。
Lonnie Holley : Oh Me Oh My
こちら側が引くくらい歓迎されている感じ。
際どい居心地の異国の祝祭。
Steve Gunn : Let the Moon Be a Planet
一番気持ち良い昼寝。
夕方くらいに目が覚めて時間の感覚狂うやつ。
Josiah Steinbrick : For Anyone that Knows You
視界がぼやけていくかわりに、耳が研ぎ澄まされていく感覚。
Martyna Basta : Slowly Forgetting, Barely Remembering
どうしても風の音が気になっちゃうとき、こんな音が聞こえている。
Mark Barrott : 蒸発(Johatsu)
誘われて、取り残されて、迷子!!
Fred again…・Brian Eno : Secret Life
無重力。浮く瞬間の気持ち良さがずっと続く。
Lia Kohl : The Celling Reposes
焦点が合ったりずれたり、動き回るのに疲れない。
Powers/Pulice/Rolin : Prism
心地よい揺らぎ。夕日が差し込むカーテンの中。
Patrick Shiroishi : I Was Too Young to Hear Silence
音が反響する洞窟。壁はつるつる。
Loris S.Sarid : A Tiny Reminder
電子的毛布。素材は冷たいのに暖かい。
Samuel Organ : Guided By Horses
誰もいない幻想的な草原。
時折、悪魔が遠くからこちらを覗いている。
Lucy Liyou : Dog Dreams
友人の相談が思いの外きつい内容だった、みたいな。
話しかけてくる。
Natalie Rose LeBrecht : Holy Prana Open Game
信仰。ひれ伏すしかない。足し算と引き算。
M. Sage : Paradise Crick
「どこかおでかけしようよ」
妙に説得力のあるお誘い。断ることもできる。
Nashville Ambient Ensemble : Light and Spaces
横に広いというより、高さのある瑞々しい空間。
Blue Lake : Sun Arcs
森の散策。日差しもあるし、木々もあるし、風もあるし、水もある。
Tujiko Noriko : Crépuscule I & II
とてつもなく内的な宇宙。
内側にある光や希望を追い求める姿。
morimoto naoki : Tender
やわらかい光。
肌に馴染む絶妙な距離感の優しさ。
Jonny Nash : Point Of Entry
原点回帰・生まれ変わりの感覚。
自然派無農薬野菜が一番美味しいみたいな。
Helios : Espera
浮遊とかジャンプとかではなく、背伸びで大気圏を超える感じ。
yanaco : colors
ゆっくり回る扇風機に見惚れている時間。
和というよりは日本。
小久保隆・Andrea Esperti:Music For A Cosmic Garden
拓かれた宇宙。すべての音が外を向いている。
Audrey Carmes : Quelque chose s'est dissipé
細い繊維でつながれた凧。
風がなくてもふわふわ浮いていて、
風があると美しくなびく。
Suki Sou : Notes on Listening
催眠術的ループ。身を委ねるしかない。
Yila : Ame Agaru
内省を突き詰めていたら外に向かっていた、みたいな。
雨があがる前の景色。
Shinji Wakasa : 薄明
暗闇。長方形。水滴。死人。
'T Geruis :Terre, Poussiere
色褪せたオープンワールド。
霧なのか埃なのかすら分からない。
Fabiano do Nascimento : Das Nuvens
知らない言語のはずなのに、完璧に意味が分かってしまうとき。
Lemon Quartet : Arts Fest
漂うように、しなやかにすり抜けていく記憶
Eluvium : (Whirring Mavels In) Consensus Reality
1匹の華麗な蝶の1日を覗いているみたいな。
とてつもなくリアル。
Croatian Amor : A Part of You in Everything
人間が踏み入れてはいけない領域を意識させられる。
Philipp Otterbach : The Dahlem Diaries
生ぬるい水の中。外から話しかけられている。
Norio : Daidara bou
有機的ざわめき。
静止しているようにみえるものにも動きはある。
Salamanda : In Parallel
古代のマジックショーをみているみたいな。
マジカル!!
Ben Vida・Yarn/Wire・Nina Dante : The Beat My Head Hit
交わることはないが親密な音・言葉・祈り。
別の時間軸にいるのに、同じものを共有している。
Jeremiah Chiu : In Electric Time
流線的美学!背筋伸びる
Matt LaJoie : On Garudan Wing
朝焼け。森の中。
煙が立ち上るのを下から見上げている。
良い音楽たくさんあって困る