風水入門２

ライター　くまきち

2.風水の前に気をつけてほしいこと。
 
ここから金運を上げるための風水が始まると思っていた中村さんに雲龍くんが話し始めたのは意外な話でした。
『では、ご自宅のお話をお聞きする前に
大事なことをお伝えしますね。
まずは”電磁波による障害”です。』
 
「いきなり現代的ですね。」
 
『いえ、風水では龍脈というものを大事にするのですが、
これは地磁気の流れだともいわれています。
風水では地形や建物の形から、
この龍脈の流れを観ていき整えていくのですが
電磁波により乱されているというのが最近の考え方です。
 
といってもわかりにくいので
・マンションなどの部屋の前に送電線が走っていないかを確認する。
部屋の前を走っていたら、電線が見えない階の部屋を選ぶ。
 
・ラジオをつけてみて電波が入りやすいかを確認してみる。
電線がなくても建物の壁に電磁波が反射して乱れている場合があります。
とくに幹線道路や高速道路の近くの場合は確認が必要です。
必ずスマホではなくラジオで確認してください。
 
とりあえず、この2つを確認されることをオススメします。
 
電磁波の乱れにより頭痛や慢性的な体調不良になるという論文もありますので、オススメしません。
 
そしてこの電磁波の乱れは風水では対処出来ません。
出来るのは電磁波をシャットダウンする措置だけですし、費用がかかります。』
 
「それはイヤですね。」
 
『電磁波に対処するときは、必ず数値で判断してください。時々、全く効果がないものも販売されてますのでキチンと計測してくださいね。』
 
「科学的に考えないといけないということですね。」
 
『はい。例えば慢性的な頭痛や関節の痛みがあるなら病院で検査を受けてください。
そこを風水や占いに頼ると病気の発見が遅れてしまい、
取り返しがつかない事になってしまいます。』
 
「風水も万能ではないということですね。」
 
『もし、風水や占いに病気を治す力があるなら、
様々な文化で伝統医学や先端の医学も研究なんかされていないですからね。』
 
「たしかに。」
 
『次に風水の効果についてですが、
ときどき「成功したのは風水を施したからではなく、
本人の努力の結果だ。だから風水などしなくて良い。」と
頑なに主張する方がいますが、
たしかに成功したのは本人の努力の結果ですよ。
 
ただし、風水を施した後に成功した人の数のほうが多いとわかっているので、効果的ですよと自身を持って言えるのですよ。
 
数学で考えてみましょう。
なにかに困っている状況から
風水をやらなくても成功出来る人の割合を50%とします。
 
次に同じ事で困っている状況で
風水を施して成功した人が50%と何もしない人と同じくらいだったら？
少なくとも60〜70%はないと学問として成立もしませんし、
その風水は何百年も伝えてこられなくて廃れているのではないでしょうか？』
 
「つまり、風水を施した人のほうが成功しやすいという理屈になりますね。」
 
『それが具体的なパーセンテージとして出てこなくても、
周囲の人からみて「あの人は風水をやったから成功したんだね」と信用されないなら風水師なんて歴史の中で絶滅してますよ。
とくに朝廷で使われていて生き残ってるなら、キチンと効果を出すことが出来るということですよ。』
 
「昔は効果でなかったら簡単に死刑になったり弾圧されていたでしょうからね。」
 
2.　風水の前に気をつけてほしいこと。まとめ
 
①電磁波の被害は風水では対応出来ないので気をつけてください。
 
②対策グッズはキチンと科学的な根拠があるものを選んでください。
 
③慢性的な頭痛や関節痛などは病院で検査し、栄養検査を受けましょう。
風水だけで症状は良くなったりしません。
 
④風水が効果的でないなら伝統的な技術として生き残っていません。