風水入門１

ライター　くまきち

いきなりですが、皆様は「風水」に
どのようなイメージをお持ちでしょうか？
香港映画”キョンシー”のような
昔ながらの羅盤（真ん中に方位磁石が埋め込まれた物で方角などを占うときに使います。）をもった妖しい道士でしょうか？
それとも黄色い財布で金運があがる！という”あのお方”でしょうか？
 
じつは、この２つは全く違うようにみえますが、
どちらも風水の専門家として、
あなたの運をあげようとするのは同じなんですね。
 
しかし、風水は専門的なことをやろうとすると
一軒家だけでなくマンションやアパートでも
建物の向きだけでなく築年数から始まり部屋の向きや中心の位置なども調べたりしなければならないのですが、
そこまでやると結果によっては部屋の模様替えが必要となりますし、
普通のご家庭には置かないようなでっかい龍の置物や八卦鏡などが必要になるのも私はオススメしていません。
 
そこで、今回は入門編として
いま、あなたが住んでいるお部屋の
インテリアの位置を変えたり可愛らしい小物をおくだけで出来る風水で金運を上げていただきたいと思って　
・理論編　なぜ風水で金運があがるのか？
・神様へのご挨拶とおもてなしの仕方
・玄関の風水
・トイレとお風呂の風水
・台所とリビングの風水
このような事をお話させていただいております。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
目次
1.理論編　なぜ風水で金運があがるのか？
 
　まとめ
 
コラム「風水の極意！」
 
2.風水の前に気をつけてほしいこと。
 
　まとめ
 
3.自宅の周囲の風水『巒頭』
 
　まとめ
 
コラム　巒頭ってなに？
 
4.神様へのご挨拶とおもてなしの仕方
 
　まとめ
 
5.家の中の風水
 
　5-1玄関の風水
 
　まとめ
 
　5-2トイレの風水
 
　まとめ
 
　5-3バスルーム、洗面所の風水
 
　まとめ
 
　5-4キッチンの風水
 
　まとめ
 
　5-5リビングの風水
 
　まとめ
 
　5-6 寝室の風水
 
　まとめ
 
最後に
 
 
 
○登場人物
今回はこの二人の会話形式でお話が進んでいきます。
 
○風水師
雲龍くん。
風水は学問ではあるが、
専門家でない人が実践出来ないと意味がないと考えている風水師
オカルト嫌い
彼の説明は『　　』です。
 
○中村さん
今回の依頼人
 
金運を上げたくて風水を観てほしいと思っているけど、専門的な事はわからないので不安ではある。
彼女の言葉は「　　」です。
 
 
1.理論編　なぜ風水で金運があがるのか？
 
ある吉日のことです。
中村さんは金運を上げるために風水をやってみたいと風水師の雲龍くんに相談をすることにしました。
 
2人の最初の顔合わせは雲龍くんのオフィス。
 
スーツ姿の雲龍くんをみて驚いたのか
中村さんはキョロキョロあたりを見廻して落ち着かない様子です。
 
雲龍くんはそんな彼女を見ながら
落ち着いた口調で喋り始めました。
『では、ご契約いただく前に
疑問点や質問をお教えいただけますか？
風水師なんて馴染みがない方が多いですし、
インチキな詐欺師と思われたり
ツボとか黄色い財布を売りつけられるかも!と
怯えている方も多いので。笑』
 
「じゃあ、質問しますね。
知人に風水師に見てもらうって話をしたら
”風水ってたんなるおまじないでしょ？
本当に必要あるの？”と言われました。」
 
『素晴らしい質問ですね。
なぜ風水が必要なのか？
それはあなたの生活を
もっと素晴らしいものにするためです。
でも、これだけしか言われないと意味不明ですよね。
 
じつは風水はおまじないではなく
住宅環境を整えるための学問として発達してきました。
内容としては
・より良い家を探すためのノウハウ
・家の中を整えるノウハウ
・より良く生きる為の心理的なノウハウ
この3つですね。
 
みなさんが”おまじない”と仰ることが多いのは
3番目の心理的なノウハウのことが多いです。』
 
「そう、雲龍さんの本を読んで、
友達にもそういうふうに説明したんです。
でも”本屋さんなんかで風水の本を見ていると
『龍神様とつながる』とか
『神様とつながる』とか書いてある本もあるよね？
そういう怪しいのが風水でしょう？”といわれてしまって……」
 
『いえ、それは風水の一部でしかないですね。
中国では龍神や神様の力を借りることで
金運をあげようとする考えは根強く残っているのですよ。
 
ただし、その龍神様とか神様は
”物理的な空間に存在する物”ではなく
”情報空間に存在する情報としての存在”ですね。』
 
「神様って情報なのですか？」
 
『はい。
まず、物理空間というのは
みなさんが手に触れることが出来るもの、
目で見ることが出来るもの等が存在する場所です。
情報空間は物理空間に存在するものを定義する情報がある場所だと思ってください。
風水や密教の儀式などは
土地や物の定義を変えるために
情報空間を操作する技法です。
 
じつは人の気持ちや行動は
物理空間よりも、
それの意味を定義した情報によって変化します。
 
わかりにくいと思うので、こちらをご覧ください。
「munsmawa」これ、何だと思います？』
 
「見たことない単語ですね。英語ですか？」
 
『これはペルーの山岳地帯で使われているアイマラ語で
”貴方を愛しています”という言葉です。』
 
「そうなんですね。
うちの彼氏は全然言ってくれない言葉です。」
 
雲龍くんは微笑みながら説明を続けます。
『まぁ、それはあとでお二人で話し合ってください。
ここでご理解いただきたいのは
先程まで中村さんには全く意味がわからないアルファベットの固まりだったのに、
私が”この言葉の意味という情報をお伝えして、
定義を変えた”ことで、
中村さんにとって、この言葉の価値が変化したということです。』
 
「つまり、神様も龍神も私の部屋の定義を変えて、
私の気持ちを動かすための情報だということですか？」
 
『そうです。
今回のご依頼は金運を上げたいとのことでしたが
”私は神様が守ってくれる部屋に住んでいる”や
”龍神さまが自分を守ってくれているのだから大丈夫”という自信があれば、ご自分でも気が付かないうちに行動が変化します。
その行動の結果として金運が上がります。
これが風水の極意です。』
 
「なるほど、風水をしたから金運が上がるのではなく、
風水をして行動が変化したから金運があがるということですね。」
 
『そうです。
よく、金運を上げるために
黄色い財布を持つと良いと言われていますが、
財布の色で金運が上がるのではなく、
金運が上がる財布を持っている人にふさわしい行動をするから結果として金運が上がるのです。
 
もし、黄色い財布を持つだけで行動しなくても金運が上がるのなら、それはおまじないでしかありませんし再現性もありません。
そして、それは学問とは認められません。』
 
「ときどき雑誌の風水特集なんかで見かけますけど
黄色い財布を持っただけで金運が本当に上がるわけではないということですか？？」
 
『素晴らしい質問ですね。
もちろん財布を変えただけでは金運はあがりません。
 
なぜ金運があがるのか
というと”金運が上がった人の行動をするから”です。
 
たとえば、あなたが1週間後までに五万円必要な状況だと思ってください。
その時に誰かから2万円貰えたとします。
このときにネガティブな考え方だと、
”五万円に足りない、自分達は運がない”と受け取ることが多いと思います。
でも、自分は金運があると思ってる人は
どのように考えるでしょうか？』
 
「金運が上がっているからお金をもらえた？」
 
『そうです。金運があがってるのだから
お金が足りなくても相手と交渉しようと考えたり
金策の後押しにもなりますよね。』
 
「つまり”黄色の財布を持っているから”ではなく、
自分の行動の結果として
幸運がやってくるということですね。」
 
『そうです。
どんなに素晴らしい風水を施しても
ご本人の考えと行動が変わらなければ、何も変わりません。
 
それとここから風水をご紹介する中で
方角と色の話が出てきますが、
これは五行論（ごぎょうろん）という考え方に基づいたものです。
不思議な話に聞こえるかもしれませんが、
二千年もの歴史を生き残ってきた理論なので、
納得しなくてもいいので受け入れてください。
もし、効果的なものでなければ既に廃れてるはずなのに生き残るということは効果的なのですよ。
なんで、この方角にこの色がくるの？と訊かれたら答えられますが2千年前の秦の始皇帝よりも昔の話から始まります。
 
なので、ここからご自宅で出来る金運があがる風水をご紹介していきますが、
いちばんの目的はご自宅を快適な空間にすることです。
 
今回はご自宅のインテリアを動かすことで金運を上げたいとのことですが、ご納得いただけたら始めましょうか。』
 
「よろしくおねがいします！」
 
1.理論編まとめ
 
①風水はおまじないではなく
・より良い家を探すためのノウハウ
・家の中を整えるノウハウ
・より良く生きる為の心理的なノウハウ
この3つを先人の知恵としてまとめた学問です。
 
②龍神様や神様とつながるのは、あなたの行動を後押ししてもらうため。
運を上げるのはあなたの行動であって神様は後押ししてくれるだけです。
 
③五行論は理由がわからなくても効くのでやってみましょう。
効かないなら二千年も伝えられていません。
 
④物理空間と情報空間の話を詳しく知りたい方は苫米地英人氏の著書をお読みください。
 
⑤ここに書いてあるすべてを同時に行うよりも、少しずつ改善して試してみるのをオススメします。
 
コラム「風水の極意！」
こんにちは雲龍です。
まずは理論編をお読みいただきましたが、いかがでしょうか？
 
風水の理論というと、
”氣とはなにか”から始まり陰陽五行論などがありますが、
そんなことを知らなくても風水は使えるので大丈夫です！
 
そして理論編でも触れましたが、
風水がどんなに効果的でも、
あなたの行動が変化しないのなら金運はあがりません。
これが風水の極意です。
 
次の章ではよく見かけるけど、
風水では対処できないことについてのお話です。