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「ひたむき」 4年井本翼

3年間全力で取り組んだフットサル、僕は観客席から引退を迎えた。
2回生の頃から社会人リーグを中心に出場させてもらい、少しずつではあるが確実に選手として成長させてもらった。
しかし、トップチームに関わることはほとんどできず、学生リーグは通算1試合、インカレは大阪大会初戦3分の出場で終わった。
チャンスは何度も何度も、最後の最後まで与えてもらった。それでも、そのチャンスを掴むことができなかった。自分の力不足を痛感し、とても悔しかった。
今まで自分に出来ることはしてきたし、チームのために出来ることもしてきた。でも、僕はピッチに立つのに相応しい実力になるまで努力できなかった、それだけだ。自分のしてきたことが自分に返ってきただけ、だから、後悔は無い。
そこから僕は感情に浸る間も無かった。負けた後に皆んなとの時間を作ることが出来なかったのは本当に申し訳ないと思っている。でも、僕は自分の夢に向かって進まなければいけなかった。消防士になるため今でも頑張ってます。応援してくれたら嬉しいです。


チームに向けて
インカレで近畿大学は、大阪成蹊、立命館相手に両方とも3-4で敗北。全国まであと一歩届かなかった。
僕の正直な感想としては「やっぱり」だった。別に僕がチームのことが嫌いなわけでも、特定の選手が嫌いなわけでもない。でも、こう思ってしまった。
観客席から見ていて、一人一人の能力、チームの戦術では大阪成蹊にも立命館にも負けず劣らずだった。それでも、あと一歩届かない。この一歩は、自分が全国に行くのにふさわしい事をしてきたか否かの差だと僕は思う。
大阪成蹊や立命館がどんなことをしてきたかは分からない。でも、近畿大学が全国に行くチームに相応しいかと言われれば、素直に頷くことはできない。
練習は早朝からで、そのうち2、3日は1時間しかない。部費も余裕が無く、練習試合を毎週組むことも、備品を充実させることも簡単にできない。ただでさえ限られた環境で活動していたにも関わらず、チームはそれを最大限に活かすことが出来ていなかった。備品は大事に扱わず、すぐに壊したり、無くしたりする。ただでさえ短い練習時間にも関わらず、毎回時間ギリギリに来たり、誰かが遅刻している。練習や練習試合もダラけることが多々あった。特定の選手がそうなっているのではなく、試合に出ている選手、出ていない選手を含め、チーム全体が、インカレの直前まで甘い雰囲気になっていた。キャプテンがこれまで何度も指摘してきたにも関わらずだ。
そうした小さな事の積み重ねが、自分たちに返ってきた結果、小さなチャンスを掴めず、小さな隙を突かれ、敗北したと思っている。だから、「やっぱり」だった。

近畿大学を次のステップに進めるためには、この些細なことを改善し、全国に行くのに相応しいチームになることが必要だと思った。もちろん、皆んなの努力でこれまでよりも、すごく改善されている。遅刻や無断欠席もかなり減った。雰囲気も少しずつよくなった。でも、まだまだ足りていない部分は沢山ある。だから、後輩たちにはもっと成長してほしいと思っている。

僕自身はピッチに立てず、チームを率いて来たわけでも、結果を残してきたわけでもない。何も結果を残さなかった下手くそな無名選手の言ってる事には説得力が全くないことも自覚している。だから、「今まで何もしてこなかったやつがなんか言ってる」と思って聞き流しても構わない。
でも、僕は大学生活の大半を過ごしたこのフットサル部に思い入れはあるし、もっと成長してほしい、強くなってほしいと思っている。だから、選手としても人としても、今よりもっと成長してほしいと思って、こうして長々と書き残しました。
近畿大学体育会フットサル部の皆んなには、ひたむきに努力して、応援されるチームになってくれたら嬉しいです。これからも頑張ってください!


立つ鳥跡を濁しまくりましたが、読んだ人の心に刺さってくれたら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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