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ねこってこんなに可愛いの? 第3弾

ふ………フラれた。
僕の恋が終わりを告げました。
あれだけ仲が良かったのに。

おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

表題の写真を見て、僕は改めて猫が愛おしくなりました。
ソラ(左側の野良猫)は、完全にフラれていますよね?
僕はソラに言いました。
「ソラ、君はfightした。さあ顔を上げて進んで行こう」

だけど僕はソラがフラれる前兆を見ていました。
先週、僕が玄関のドアを開けると、ソラとモモが庭でじゃれ合っていました。
秋晴れの午後です。
その日、僕は午前中のうちに全ての要件を片付けたので、すでにルービーを飲んでいました。
あっ…ルービーとはビールのことですw

しばらくルービーを飲みながら、ソラとモモを見守っていました。
すると、ソラがモモに言ったのです。

「僕は君の事を愛している」
僕はルービーの入ったグラスを落としそうになりました。
ソラ、お前…そういう事だったのか。
僕の胸がキュンとなりました。
突然の愛の告白。
それをすんなりと受け止めたモモ。
するとモモが僕に向かってこう言いました。


「びみょう~」
び、微妙?
突然とは言え勇気を振り絞って愛の告白をしたソラに対し、微妙という返答はどうなんだ。
僕はモモに問い直します。
「モモ………ソラの方を向いてちゃんと答えなさい」
僕の呼びかけを、モモはスルーしました。
その後、モモは自慢のお尻を左右に振らしながら茂みへと消えました。
その場に立ち尽くしているソラ。
ソラは芝生の一点を見つめたまま微動だにしません。
僕はソラにささみのおやつを食べさせました。
「ソラ、まだ完全にフラれた訳じゃないぞ」
僕が励ますと、ソラが「にゃッ」と小さく鳴きました。

しかし本日、ソラは完全にフラれてしまったのであります。

僕は部屋の時計を見ました。
20時15分。
しまった。飲み過ぎた。
僕は大急ぎでキャットフードを持って玄関のドアを開けました。
すぐさまモモがやってきました。
少し遅れてソラもやってきました。
2匹とも何事もなかったかのように、むしゃむしゃ食べ始めました。
ソラも食欲旺盛です。

完食後、ソラが僕のくるぶしに頭をこすりつけてきます。
僕はその場にあぐらをかきました。
「ソラ、君の前途は明るい。俺はいつでもバックアップするからな」
何の根拠があるのか不透明だけど、僕はソラにそんな言葉をかけました。
するとソラが僕のあぐらの上に乗ってきました。
僕はソラをモフります。
僕たちの斜め前では、モモがちんまりと座ってこちらを見ています。
「モモ。こっちに来るか?」
「ニャーォ」
モモはそう鳴くと、茂みに消えて行きました。
「ソラ、モモを一人で行かせるな」
僕の想いが通じたのか、ソラはモモの後を追いかけて行きました。
「青春だな」
僕はその場から立ち上がろうとして失敗。
尻もちをついてしまいました。
僕はそのまま大の字になって夜空を見ました。
沢山の星たちが笑っています。
夜空のほとんどを星たちが占領しています。
「め、目がまわってきた」
僕は家に向かって助けを呼びました。
「にゃああぁ」
ソラとモモが同時に鳴きました。


【了】

https://note.com/kind_willet742/n/n279caad02bb7?sub_rt=share_pw

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