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猫のいる生活

おはよう~ございますぅ。お世話になっておりますぅ。
kindle作家のTAKAYUKIでございますぅ☆彡

本日はとらねこさん企画、文豪へのいざない第16弾、《猫のいる生活》について書きます。そのあとで推敲作業をしてから投稿しよういう腹積もりです。

僕は『野良猫との戯れ』と言う、シリーズ化しているエッセイがあります。
第9弾を迎えて巷では、「どこの馬の骨だか分からない三文文士、それもkindleって横文字をつけて調子に乗っている奴が書いているそうだ…」という声が僕の耳に届いている。

だけど僕はそんな声には負けない。負けないぞ、蛸烏賊諸君たちよ!

ってな訳で、宜しければ下記よりお読みいただき、ほっこりされて下さいませ☆彡


失礼。話が明後日の方向に向かってしまった。

過日。僕は近所を散策していた。暖冬に散策はもってこい、メタボ腹解消にももってこいなのである。
久しぶりに友人宅の前に差し掛かった。
すると、庭に2匹の猫がいた。


僕にメンチを切って威嚇し、愛する子猫を守る母猫。


「案ずるでない。僕は君たちの味方だよ」
僕が問いかけると、さらに母猫の眼光が鋭くなった。
これはいかん。

「頼もう。同士よ、頼もう~」

僕は別に道に迷っている訳でもなく、知らぬ家に訪問している訳でもないけど、いつの頃からか僕は「頼もう~」と声掛けをしていたのだ。その方が面白いと思ったのだろう。いずれにせよ、若気の至り。

分かって欲しいなあ~このキ・モ・チ。

まもなく、ピジャマ姿の友人が玄関から現れた。髭を蓄え、平日の昼過ぎに何をしているのか不安になる。
「同士よ、息災か」
僕の問いに、友人が静かに頷いた。およそ1年ぶりの再会だ。
「ところで、庭にいる猫は君が飼っているのか?」
すると友人が猫の方を見た。
「いやッ。去年だったのかなあ~。いつの間にか家に住み着いてね…」

友人が子猫をモフった。子猫はとても気持ち良さそうに友人に身をゆだねている。母親猫も友人に歩み寄ると、後頭部を友人の踝にこすりつける。
この光景を見ているだけで、僕はなぜか癒される。友人が美男美女であったらと言う問題ではない。誰でも猫と戯れるだけで、当人は癒され、かつ見ている周囲の人たちだって、いつの間にか猫に癒されているのである。

友人がモフりながら聞いてきた。
「どうだ、久しぶりに一杯やらないか?」
友人は無類の酒好きだ。焼酎なら日に一升は飲むだろう。
それに僕はいま散策をしているだけだ。時間はたんまりある。
「よかろう。甘受致す」

友人が手際よく庭にテーブルと椅子をセット。さらに倉庫から七輪を取り出し、炭を用いて火を起こし始めた。
僕はスーパーマーケットへGO!
缶ビールと酒のアテを購入し、友人宅に戻った。
すると友人が七輪で烏賊と椎茸を焼いていた。
「本年も宜しく頼もう。乾杯!」
僕は缶ビールを、友人は温かい梅焼酎を飲んだ。

四方山話に興じながら、僕たちは酒を飲み続ける。
足元では母親猫と子猫が、僕と友人との間を行ったり来たりしている。僕も30分前に猫たちから許しを得た。猫をモフるだけで僕の心は癒され、さらに一挙手一投足を見てしまい、目が離せないのだ。
平日の昼過ぎから、こんな贅沢があっていいのだろうかと逆に心配になるほど、充実している時間を過ごしている。

さらに近所の農家さんがやって来て、白菜と葱、ジャガイモをくれた。
単なる散策から猫を見つけ、友人と再会し、一杯やりながらさらに人の優しさにも触れることができた。

ありがとう。本当にありがとうなのだ!

宵闇が迫って来た。
白菜と葱を頂戴したので、インスタントラーメンを拵え、友人と喰らった。
飲んだ後のラーメンは最高に美味しい。さらに新鮮な白菜と葱も味わうことができた。
今日も大いに飲んで、大いに食べてしまった。またメタボ腹が成長してしまった。
でも、また明日から散策をすればいいじゃないか。こんな気持ちの良い日はそうそうないのだから。

猫のいる生活が身近にある事で、僕たちは大いに救われている事実に気づき感謝の念を持つことができた時、人生は好転すると僕は信じている。


人生、捨てたもんじゃないネ!


【了】

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