なぞ解き~チューンガムが減っている

「こんな仕掛けがあったのか~」
「これで、アリバイが崩れた!!」
「共犯者がいる可能性だってある!」

推理小説を読むことが好きです。
毎回、犯人あてを楽しんだり、名探偵の謎解きにわくわくしたり。だいたい、自分の推理は外れることが多いのですが(大ドンデン返しに、衝撃を受けつつ)、それすらも面白く感じています。

推理小説を読むようになって、いろんなことに「推理」を働かせるようになりました。その一つが「統計資料」です。
あまり専門的なものは分かりませんが、小中学校の教科書に出てくるような、棒グラフや折れ線グラフみたいなものです。

グラフの中の大きく変化するところに注目すると、「推理」を働かせられます。
 どうして増加しているのか?
 そうして減ってきているのか?
 どうして、ずっと変わらないのか?
 
最近、「チューインガムの消費量が減っている」という事を知りました。
過去20年間で50%以上、売り上げを落としています。
とにかく売れなくなっています。
 
と、ここで「推理」をはたらかせる、頭の体操ができます。

どうしてガムが売れなくなってきているのか?

まず、自分のことから出発してガムを食べる理由を考えてみました。
・車の運転中でも眠気覚まし
・口臭予防
・食事の後のお口直し、虫歯予防
 
車については、運転をする人が減れば、ガムを食べる人も減るかもしれません。
最近では、「若者の車離れ」「カーシェアリング」と言われることもあり、車自体を持たなかったり、運転機会が減っていたりすると予想されます。それに伴い、眠気覚ましにガムをかむという人も減ったかもしれません。

口臭予防。特に、コロナ禍でマスク生活が続きました。
マスクによって口(鼻)が隠れるので、口臭を気にしなくなった面がありました。
それで、ガムを食べなくなったのかもしれません。
また、「ブレスケア」のような、ガム以外の食べ物でも口臭予防ができるので、ガムを食べる機会も減ったのかもしれません。

食事の後のお口直し・虫歯予防も、コロナ禍で外食が減った分、その後にガムをかむ機会も同じように減ったと予想できます。
家にいる時間が長ければ、自宅ですぐ歯磨きもできます。
ただ、コロナ禍前からもガムの消費量は落ちていたので、口臭予防、お口直しとしてガムを噛むことは主な要因ではなさそうです。
 
次に、ガムを食べる事の問題点を考えてみます。
・噛み終わった後の、処理が面倒くさい
・顔の形が変わる
 
噛み終わったらガムは飲み込まずに、口から出して捨てることになります。ひと手間かかります。
ガムを捨てる時や場所を選びます。
口から出せないと、味のなくなったガムを噛み続けることになります。
道端にペッと捨てるのもマナー違反ですし。
それだったら、似たようなお菓子で「グミ」の方が、吞み込める分、お手軽かもしれません。
また、ガムは、すぐに味がしなくなるので、飴やそのほかのお菓子の方が「お得感」を感じるのかもしれません。
さらに、エコの意識が高まっている現在、ガムとはいえ、「ゴミが増える」というのは、時代に逆行している感じが消費量に影響を与えているのかもしれません。
 
噛み続けると、「あごの発達によい」と言う面がありますが、逆に、あご周辺の筋肉が膨らめば、顔の骨格?形が変わることになります。また、かみ合わせも影響するかもしれません。
 
以上の事が絡み合って、チューインガムが売れなくなった、消費量が減ったのかもと推理しました。
 
・・・

ここからは、ガムの販売会社さんの分析です。
・タバコを吸う人が減ったから
・スマホが普及したから
 
口臭予防とつながりますが、タバコを吸うと、どうしてもにおいが気になります。
よって、タバコの後にガムを噛むことが多かったそうです。しかし、時代の流れで喫煙者も減り、それに伴い、ガムを噛む人、機会が減ったことが一因ではと言う意見があります。
 
さらにスマホの普及。はじめは、ガム消費量とどう関係するの?と思いました。
ただ、「暇つぶしで」「口淋しいから」ガムを食べていた、と言う面で考えると、なるほどとも思えます。
スマホのおかげで、ちょっとした待ち時間もゲームやネット検索を始め、いろいろと暇つぶし(時間の有効活用)はできます。
その分、何となく、「ガムでも食べようかな」という機会が減りました。
そう考えると、スマホがガムの消費に影響を与えたという説に、納得もできます。
 
 本当のところはどうなんでしょう?
 
いろんな資料、現象の理由や原因を考えるのも、ちょっとしたなぞ解きになって、それこそ「暇つぶし」になるかもしれません。
 
 皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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