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【Tytrant計画】スマトラコーカサス編 #2 『卵。』

前回の記事はこちら↓

前回産卵セットの側面に卵が発見でき嬉しく思っていた矢先…卵に異変が起きました。

◆卵の表面のうねうね

見た瞬間、それはとても不快で嫌悪感を覚えました。

3/19、写真には映りませんでしたが、卵の表面に線虫のような虫がうねうね動いていたのを発見しました。

緊急で産卵セットを割り出し、救出しようとしましたが、時すでに遅し。

卵は萎み、その周りに白い胞子のようなものが発生し、卵の表面を黄色い害虫がうねうねしてました。また、ダニのようなものもそばに居ました。

この卵の他にも3つ卵が見つかりましたが、全て同様の結果でした。

◆萎んだ原因を考察

まず考えたのが「野外品なので見えない所にダニが隠れていたのでは?」というもの。

この個体が到着した際、流水と歯ブラシで見える部分のダニはあらかた落としましたが、上翅の裏などに潜んでいた可能性も全然ありえます。また卵付近にダニっぽいのがいたのでやはり可能性は高いと思います。

そして2つ目の原因として考えたのが「マットから菌が移る。」というもの。

Rushマットのユーザーの間で「Rushマットからきのこが生えてきた。」というのはよく聞く話です。実際カブトムシにとってきのこ菌というのは良いらしく、私も以前、月夜野きのこ園さんの「きのこマット」使ってました。あれは菌が回るのが目に見えて分かるほどです。

話が逸れましたが、つまり栄養価が高いマットを産卵セットに使うと、マットの中で菌が増殖するため卵が菌にやられてしまう。ということが考えられると思いました。

◆産卵環境を整える

ということで産卵マットを購入しました。産卵と言えば“産卵1番”が有名ですが、あれ結構自分には高くて手が出ません。どこも10L=1000円以上はします。

今後も産卵1番の代替品として使える産卵マットを探さねば、となって探してきたのがこちら。

DOSさんのマット各種。DOSさんは半端なくマットが安いので品質や効果を確かめるためにも一度色んな種類のマットをお試し購入しました。良い機会なので。

〜購入品〜
①完全発酵マット(10L=668円)
②プロ仕様カブトマット(616円)
③スーパー万能マット(687円)
④三次発酵クワガタマット(678円)
⑤生オガオオクワマット(688円)

①〜④を産卵マットとして比較しました。
⑤はフタマタクワガタの幼虫用に買いました。

まず①〜④の粒子は②を除いてかなり細かい。微粒子と言ってよいくらいです。②は少し粗めに見えました。

今回はコーカサスオオカブトの産卵マットに使用するため①と③を袋から出しました。触ってみると僅かに③の万能マットの方が微粒子で勝ってるように思えました。

加水していざ産卵セットを組みます。

10Lしきつめてこの高さ
③万能マット
①完全発酵マット

爆産を祈って…また5日後くらいに割り出します。

◆まさかの…

話が前後しますが、これはDOSさんのマットで産卵セットを組む前の話です。

結論から言うと、卵取れました!

ちゃんとプリプリ楕円の卵
合計8つ卵が取れた。

この卵を産んだのはコC(♀60,CBF1)です。

新しい産卵セットを組むためにコBとコCの産卵セットを割り出したらなんと産んでました。3日で8つは良い感じじゃないですか?

まだ産みたてだから全部楕円形でした。ここから時間をかけて丸く膨らんでいき、初令が産まれます。

ワイルドのコーカサスの卵が全滅した時はだいぶショックでしたが、これで希望が見えてきました!

今回はここまで。また進捗あれば記事出します。

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