レンタルぶさいくがあったらレンタルおじさんがあってもいいのでは、と考えてみたけど、すぐに売れないだろうと思いなおした。
田舎では特におじさんのファーストインプレッションが悪夢であることが多く、イメージがとにかく悪い。
わが地元では母子家庭でお父さん的存在に憧れた女子の夢があっけなく打ち砕かれるのは早くて小学生。
運動会、メガホンで怒鳴りまくるおじさん先生を見て幻滅するのである。
田舎に対する偏見だがほとんどのファーストインプレッションおじである父親には、大抵家庭で嫌な思いをさせられている女子が多い。
やれメシだのフロだの赤ちゃんのように怒鳴っては周りに気を使わせるおじの姿に生まれて早々に幻滅する。
だからおじは売れない。
夢をみる余地がない。
その点ホストは若く、今まで家で辛い思いをしてきた女子たちにとって、おじと正反対の振る舞いをする幻の存在、ファンタジーぎりぎりの諦めていた夢を見させてくれる存在なのでは。
こんなにホストにハマる人が多いということは余程、父性に飢え、おじに幻滅しきり、嘘とわかってもむしろその方が期待しないですむ、とお腹いっぱいになれば栄養がなくてもいいとお菓子ばかり食べる子供のような女性が多いからではないか。
じゃあ、おじの価値を下げてるのは昔父親やってたおじじゃないか。
家での横柄な振る舞いや暴力がさんざん女子たちを傷つけ、自尊感情をそこなわせた結果、なんの罪もない独身おじの価値が損なわれている。
その結果、ホスト、女子、おじというヒエラルキーが生まれ、お金が流れたのが、りりちゃん事件なのかもしれない。
逆にいえばもしおじが紳士的な振る舞いをすればおじの価値は爆上がりし、それこそ父性に飢えた女子のハートにささるのでは?
まわりにもおじ(イケオジと言っていた)が好きな女性は多いし、わりとすでにささる層はいるのかも。
本物の紳士のいる国にはホストクラブがなく、なりたたないことも、紳士の需要を物語っている。
岡田斗司夫がモテないことによる犯罪の増加について語っていたが、おじのモテない問題はそれほどまでにセンシティブなのか。
とにかくおじの価値を下げたおじを恨みつつ、独身おじは紳士的な振る舞いでおじの価値を爆上げし、モテまくればいいと思う。
りりちゃんの獄中日記があまりに文才にあふれ面白いので読んでいたらこんなことを考えてしまっていた。
よく考えるとおばもロマンス詐欺などにあっていますね
しかし犯罪者になるのではと心配にならないのは、おばの価値はおじと違って高かった歴史がなく、おばたちは100年前からずっと自分の機嫌を自分で取ることに慣れてきた、慣れざるを得なかったからでしょう。
おばは心配しなくても楽しくやってますもんねー。
近所のおばたちもひとり暮らしでも生涯独身でもみんな自分で自分の機嫌をとって健康管理もして楽しく生きてますわ。
おじにも幸あれ。強くあれ。
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