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ワタシと小さなあの子の物語⑥あなたはそのままで尊いと言いたかったから

なんだかワタシの人生はそのための伏線だったような気がしてしまうのです。

べちくんの好きなユーチューブに、錆びた剣や真鍮のライターなんかを蘇らせる動画があって

錆びを落とし形を整え壊れた部分を補っていくそのほれぼれするような様を見ていると

ワタシはこれを人でやりたかったのかもと思う。
シンデレラストーリーに弱いところとかたぶんそこからきているんじゃないだろうか。

ワタシはずっとワタシでごめんなさいと思っていた。
たぶん学童期に
神の子などと呼ばれながら、秀でた才もなく無能でごめんなさいというのが始まりで

両親には
もっと頭のいい子が良かったよね。
ピアノが上手に弾ける子が良かったよね。
学芸会で主役をはれる子が良かったよね。
と思っていたし

友達には
同じグループになってごめんなさい。
もっと仲がいい子と組みたかったよね。
一緒にいて楽しい子が良かったよね。
仕事ができる人が良かったよね。
と思っていた。

ワタシでごめんなさい、と思ってきたワタシは自分をすっかり錆びさせてしまい、雑に扱ってしまった。

本当はとても素敵なものだったのに。
そんな捨てたもんじゃなかったのに。

人の気持ちが分かるところも
お人好しなところも
小さくてちょこまかしているところも
ぼそぼそとしゃべる声も

拾い上げて光をあてて
錆びを落として

見えてきたものがある。

だからみなさんに伝えたいのは

あなたは特別でそのままで尊い人だということ。
何かできなくたっていい。
世間に名を残さなくても、有名にならなくても。

あなたにはあなだけの才能があり活躍できる場がある。


たとえ毎日なんでいつも遅れてしまうんだろう?と口に出しながら
ににくんのお弁当を冷食とミートボールでしあげ不燃ごみを出す日を間違えたりしているワタシも
なにを作り出すわけではないけれど、それでもここにいるだけできっと何かの役に立っている。

というわけで時々声に出して見る。

あなたは(ワタシは)あなたのままで尊い。
尊いはちょっと恥ずかしい時は

ま、こんなもんでいいんじゃない?

と。











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