業績・動向チェック2024/04

3−4月の決算発表について随時更新。(note、カネ美食品、トレイダーHD更新)
三菱重工、日本製鋼所、商船三井、NTTデータグループ追加。


自動車

ホンダ 2/8 😊

輸送機器(2輪、4輪)日経平均対象銘柄。
売上20%、経常利益47%成長。今年度利益がプラス成長を維持。利益率は7%台をここ数年維持。自己資本比率44%。ROE7%と低めだが、割安。
PER 9.25 PBR 0.75
ROE 8.9 ROA 6.1

トヨタ 2/6 😊

輸送用機器。日経平均対象銘柄。
売上24%、営業利益102%、経常利益87%も成長維持。
経常利益率は15%とここ5年で一番高い。
自己資本比率39%と良好。
円安が好材料となっている。EVの移行が世界で鈍化しており、ハイブリッドが好調。
PER 11.37 PBR 1.63
ROE 16.1 ROA 8.5

ニチリン 2/14 😊

12月決算。ゴム製品(自動車ホース、ホンダ)
売上10%、経常利益25%の身長、利益率は13.41%。
自己資本比率は66%と良い業績。上方修正があった。
円安が好材料、東南アジア向け好調、中国低調、国内回復。
PER 9.04 PBR 0.95
ROE 10.5 ROA 12.3

芦森工業 2/9 😊

輸送用機器(シートベルト、エアバッグ)
前年同期比大きく利益成長。純利益は7倍。上方修正。
円安による好調。豊田通商仕入れ、マツダ販売先。
PER 6.85、 PBR 0.801
ROE 12.5、ROA 6.6

輸送用機器 PER 16.9 PBR 0.91
ゴム製品 PER 11.9 PBR 1.00

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工業・機械

品川リフラクトリーズ 2/2 😊

ガラス・土石製品(鉄鋼業向け耐火物、レンガ、吹付材)
引き続き前年比からの成長を維持。売上15%、経常利益29%の伸び。自己資本比率53%キープ。割安。
海外で好調。JFEスチール、神戸製鋼所が販売先。
PER 5.96 PBR 1.12
ROE 22.0 ROA 10.4

大阪製鐵 4/26 🤨

鉄鋼(日本製鉄系、形鋼、レール)
前年度は大きく成長していたが、今年度第2四半期で計上利益が縮小後、第3第4四半期で多少回復したものの前年度の額にもう少しのところで終わっている。営業利益は成長しているため、本業以外の部分で収益減少への影響が大きい模様。資産・資本が前年度よりやや増加。Q3から総資産減少し自己資本比率は74%と更に上がっている。
国内に加えてインドネシアでのビジネスが大きく占めているが、中国の景気に影響されるため今後について悲観的見方がされている模様。
PER 29.90 PBR 0.59
ROE 2.1 ROA 2.8

三益半導体 3/29 🤨

5月決算。金属製品(半導体関連、ICチップ材料のウエハ研磨・再生)
前年度の大きな成長が止まり、売上、利益縮小。資産は減っているが自己資本比率は69%と高い。
半導体需要はある割には収益につながってないため、テクニカルで強いポジティブな傾向がなければ対象外にしたい。
販売先の信越化学工業の業績低調、次世代SiCパワー半導体の需要拡大は追い風。
PER 13.63 PBR 1.20
ROE 9.2 ROA 8.2

ハーモニック・ドライブ・システムズ 2/9 🤨

機械(精密制御減速装置、産業用ロボット・人工衛星などに使われる)
前年度比で大幅に業績が落ちている。経常利益ー90%、純利益は赤字となっている。
PER -- PBR 3.73
ROE -0.8 ROA -0.1

三菱重工業 2/6 😊

機械(タービン、航空、防衛、造船)日経平均対象銘柄。
3Qで経常利益82.6%伸長など業績好調。
PER 23.67 PBR 2.38
ROE 11.1 ROA 5.4

日本製鋼所 2/13 😊

機械(火力・原子力鋳鍛鋼)日経平均対象銘柄。
前年が落ちていたこともあり、3Qまでの前年度比は経常利益70.7%など利益が大幅伸長。
PER 20.37 PBR 1.75
ROE 8.8 ROA 5.2

鉄鋼 PER 20.3 PBR 0.73
ガラス・土石 PER 15.4 PBR 1.31
金属製品 PER 15.8 PBR 1.04
機械 PER 19.1 PBR 1.58

通信・IT

バンクオブイノベーション 2/13 🤨

情報・通信業(スマホゲームアプリ「メメントモリ」)
9月決算。前年度で急成長していたが、Q1で前年度の1/4ほどに利益縮小。ただ、収益性は高い。総資産減ったが純資産増で、自己資本比率61%へ上昇。
大型RPG2タイトル開発中。
PER 7.21 PBR 5.29
ROE 73.4 ROA 49.4

AMI 2/9 😊

情報・通信業(AI音声認識技術)
Q3も売上23%利益50%以上の身長率で大きく成長中。Q1から継続の傾向。自己資本比率が68%と安全性は高そう。
PBR 28.09 PBR 2.49
ROE 9.4 ROA 8.8

note 4/10 🤔

11月決算。22年上場。情報・通信業(note)
Q1利益はマイナスだが前年度から更に改善してきている。自己資本比率が45%と少し下げた。総資産、純資産ともに少し増加。
PER --- PBR 5.36
ROE -5.1 ROA -2.4

さくらインターネット 4/26 🤨

情報・通信業(データセンター、クラウドサービス)
売上5.8%、経常利益−20.9%の前年比マイナス成長だがQ3よりは改善。年間を通して大幅の利益縮小。自己資本比率30.2%。
AI・ディープラーニング向けGPUクラウドを提供開始。USのAI関連株の動向が株価に影響するらしい。政府がクラウド提供事業者にが唯一国内で指定していることを11/28に発表してから株価が急速に上がっており期待が大きいとわかる。
とても割高。
PER 223.40 PBR 21.52
ROE 10.1 ROA 4.4

FIXER 4/11 🤨

8月決算。情報・通信業(基幹システムクラウド構築、移行、保守運用)
22年に収益急拡大の反動か、Q2も大幅にマイナス成長。総資産は少し減らしているが、自己資本比率が85%を維持。
金融や自治体向けに生成AIサービス「GaiXer」による業務効率化。
PER 35.67 PBR 3.74
ROE 10.5 ROA 12.6

ソフトバンクグループ 2/8 🤔

情報・通信業(投資ファンド、モバイルネット事業)
売上は前年同期比で2.6%伸長、包括利益は83%の伸び。営業利益5.7%伸長。自己資本比率21.7%と低め。
持ち株会社で1280社の子会社を抱える。
PER 15.23 PBR 1.41
ROE -0.1 ROA 1.4

ヌーラボ 2/14 😊

情報・通信業(Backlog)
前年同期比で売上が36%成長。経常利益は548%の身長。資産、純資産共に増やし、自己資本比率41%と良好。
2月をピークに株価は落ちてきているが、割高。
PER 24.63 PBR 5.88
ROE 30.3 ROA 12.3

NTTデータグループ 2/7 

情報・通信業(SI、データセンター)
Q3は売上が32%伸長したものの、経常利益−13.2%、純利益−20.8%と利益の悪化が目立つ。自己資本比率23.7%と低め。貸借倍率は4.53とやや買いが優勢だが、高すぎない範疇。
データセンター関連株として注目されている様子。また、筑波大学と人材育成のパートナーシップ発表。
PER 24.85 PBR 2.22
ROE 9.8 ROA 3.9

情報・通信業 PER 33.6 PBR 3.40

電気機器

ソニーグループ 2/14 🤨

電気機器(AV機器、イメージセンサー、ゲーム、音楽)日経平均対象銘柄。
売り上げは前年同期比で20%のびているが、引き続き利益は縮小している。利益率12.24%は上期から回復していており昨年までの水準に戻してきている。上方修正。
資産、資本は少しアップ。自己資本比率は21.7%とやや低め。
PER 17.46 PBR 2.27
ROE 12.7 ROA 3.7

能見防災 2/7 😊

電気機器。
売上11%、経常利益56%利益成長継続。利益率は4%と低く今後の伸びに期待。自己資本比率80%を維持。
セコム系列。再開発、更新により底堅い需要がある模様。
PER 18.53 PBR 1.22
ROE 6.6 ROA 7.1

電気機器 PER 28.7 PBR 1.94

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金融・不動産

グローバルリンクM 2/14 😊

不動産業(投資用マンション販売)
売上15.7%、経常利益87%伸長と成長継続。自己資本比率は27.9%と前年同月から8PTアップ。上方修正。
高入居率、入居者・オーナーの高満足度、都内好立地、環境配慮を売りとしている。
PER 7.13 PBR 2.56
ROE 35.8 ROA 15.6

インテグラル 2/13 😊

12月決算。証券・商品先物取引業
売上159%、経常利益275%増と急成長がQ4まで継続した。資産・資本ともに拡大。自己資本比率がさらに高まり71%。
未公開株への投資を行うPEファンドを運用。日本特化型。
PER 10.77 PBR 2.97
ROE 27.6 ROA 28.2

ウェルスナビ 2/14 😊

12月決算。証券・商品先物取引業(ロボアドバイザー、資産運用サービス)
前年同期比で売上24%、経常利益142%の身長でQ4まで成長維持。利益率は6%とQ3からは落ちている。成長を続け22年から黒字化している。割高。
受け入れ手数料がほとんどを占める。新NISAでユーザ数増の追い風。海外の株主が上位に目立つ。
PER 153.33 PBR 7.11
ROE 5.5 ROA 2.9

トレイダーズHD 4/30 🤔

証券・商品先物取引業(トレイダーズ証券)
売上9.9%、経常利益17.7%の伸長。上方修正となっているが、毎年情報修正しているところを見ると織り込みすみと考えた方が良いかもしれない。PERから見て割安だしROEが高いのは好感。ただ、Q4単体では前年同期から下がっているのは気になるところ。自己資本比率は11.9%とかなり低めだが同業種内で見れば悪くないと思う。
PER 5.65 PBR 1.67
ROE 30.9 ROA 5.3

三菱UFJフィナンシャルグループ 2/5 😊

銀行業。日経平均対象銘柄。
前年比では売上25%、経常利益112%と大幅に業績改善、前々年比でも成長。経常利益率18.37%。(みずほ16.11%より2pt高い)
自己資本比率は4.8%とかなり低いが、銀行としては一桁台なのは一般的の模様。高くてセブン銀行の14%、AFSの6.4%。ROAが極端に低いのも資金を大量に集めて融資を行う銀行業特有のもの。
PER 13.42 PBR 1.02
ROE 8.0 ROA 0.5

セブン銀行 2/9 🤔

銀行業(セブンイレブン店舗のATM手数料)
経常利益はここ数年下げて来ている。利益率も同様。
他の銀行に比べてROEやROAの数値が良い。ATM手数料に軸を置いているため金利引き上げによるメリットは少ない様に思う。ATMの維持管理コストがマイナス要因、取り扱いサービスの拡大の可能性はプラス要因として気になるところ。今のところ一台あたりの利用件数はあまり伸びてない。
PER 9.21 PBR 1.27
ROE 15.4 ROA 2.0

銀行業 PER 13.1 PBR 0.51 
証券・商品 PER 12.2 PBR 1.37 
不動産 PER 16.3 PBR 1.91

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食品・外食

カネ美食品 4/10 🤔

2月決算。小売業(惣菜販売、ファミマ用米飯)
前年同期比堅調な伸び。純利益7.8%の成長。ただしQ単体での前年同期比は悪化が見られたせいか決算発表をきっかけに急落している。
PER 13.96 PBR 1.14
ROE 8.5 ROA 10.3

モスフード 2/9 🤔

卸売業(モスバーガー、FC、台湾・アジア)
前年が悪かったこともあり、前年同期比は大きく伸びている。上方修正もあった。
自己資本比率は高い。割高。
PER 43.21 PBR 2.13
ROE 5.2 ROA 5.6

ミヨシ油脂 2/13 😊

12月決済。食料品(マーガリン、ショートニング、工業用油脂)
6.6%の売り上げアップ。前年度は赤字となったが、今年度を通して黒字を維持。上方修正があったのは好感。資産、資本ともにアップ。自己資本比率45.2%と良好。
PER 16.27 PBR 0.46
ROE 2.8 ROA 2.1

東洋精糖 2/8 😊

食料品(砂糖、丸紅)
売上15.7%、経常利益241.9%と前年同月比で大幅アップ。上方修正しており好感。昨年まで下落傾向だったが、23年度で急成長しているが、本業以上に財務による伸びが大きい模様。以外の要素が大きい模様。資産・純資産少しずつアップ。自己資本比率81.1%とかなり高い。
PER 10.08 PBR 1.28
ROE 13.8 ROA 15.3

マクドナルド 2/8 😊

12月決算(小売業、ファーストフード)
売上8.4%、経常利益24%伸長。上方修正があった。自己資本比率が72 .8%とかなり高い。
PER 33.83 PBR 4.03
ROE 11.9 ROA 14.3

松屋フーズHD 2/5  🤔

小売業(牛めし、とんかつのチェーン展開)
上期は減速していたので、3Qで業績を取り返した形。上方修正している。前々年から比べれば下がっているので手放しで喜べる形ではなさそう。
PER 34.55 PBR 2.69
ROE 8.0 ROA 6.9

サイゼリア 4/10

8月決算(小売業、サイゼ直営)
前年比で大幅成長。昨年が悪かったので、前年比では下がっている。
PERが高く、4/10の2Q決算発表後に急落している。日経平均の下落が勢いを増したかも。
PER 42.29 PBR 2.79
ROE 6.6 ROA 8.3

小売業 PER 30.7 PBR 2.86
卸売業 PER 14.6 PBR 1.34
食料品 PER 29.1 PBR 1.60

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その他

伊藤忠商事 2/5 🤨

卸売業(総合商社、繊維、食品、ファミマ)日経平均対象銘柄。
収益、利益は今回も縮小。資産、資本共に少しずつ増加。自己資本比率は35.6%を維持。
PER 11.95 PBR 1.85

任天堂 2/6 😊

(ゲーム機、ゲームソフト)日経平均対象銘柄。
売上7.7%、経常利益17.6%の伸長。上方修正しており好感。前年度は下期で総資産、純資産少しずつアップ、自己資本比率80.6%と安全性高い模様。
海外シェアが高くゼルダが好調。ただし、円安での業績であること、Switch後継機の遅れ、コンテンツ競争激化の悲観視もされている。
PER 23.48 PBR 4.19

塩野義製薬 1/31 😊

医薬品(抗HIV薬、コロナ薬)日経平均対象銘柄。
3Qから前年同期比が伸び悩み。昨年が良さすぎたということもあるため進捗率ほどの悲観はしない。収益性・安全性は高そう。
インフルエンザ等の感染症薬、抗HIV薬が好調、人件費削減。中国ではコロナ薬の承認が後ろ倒し。肥満症向けの候補薬をUSで開発中。
PER 14.38 PBR 1.89
ROE 14.1 ROA 14.7

東洋紡 2/8 🤨

繊維製品
2年連続で大幅な減益となっている。PERがかなり高くなっている。Q3決算発表で一度下落しているが、その後株価は上昇を続けている。医療関連の上向きの期待がある模様。
PER 101.14 PBR 0.53
ROE 0.5 ROA 0.8

商船三井 4/30 🤨

海運業(鉄鉱石、タンカー)日経平均対象銘柄。
前年比で大幅に利益がダウン。経常利益ー68%。
地政学的リスクが高まり運賃上昇により買われるせいか4月から上昇。決算発表直後は業績に関わらず株価が上昇している。予想を上回ったのが好感か?PER, PBRが割安感あることや75日移動平均線より下回っていたことから直近は上がるとは予想していたが、決算発表後に予想以上に急上昇している。
PER 7.69 PBR 0.84
ROE 12.2 ROA 6.3

東京瓦斯 4/25 🤨

電気・ガス業、日経平均対象銘柄。
減収減益。利益は40%台の減少と、Q3、Q4で前年度比の下げ幅が大きくなっている。単価減少、電力販売減少、海外の減価償却費が負担になる見込み。上方修正の発表ではあるが、ネガティブな情報の方が強く印象付けた模様。
PER 10.32 PBR 0.90
ROE 9.0 ROA 5.3

卸売業 PER 14.6 PBR 1.34
繊維製品 PER 21.8 PBR 1.04
医薬品 PER 50.0 PBR 1.76
電気・ガス PER 10.4 PBR 0.85

https://kabutan.jp/warning/?mode=9_1&market=0&capitalization=-1&stc=zenhiritsu&stm=0&page=1


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