子供をどういう目線で見るか



こどもは弱く、未熟な存在だと思ってしまいがちですが、
わたしは無限の可能性があると思っています。

まず親である私たちがこどもを「完璧な存在」として接したり、
そういう目線で見てあげることが大事だと思っています。

「この子はどこの学校にいっても、何をしていても幸せになれる!」
という気持ちで見てあげると、
本人のいい部分を引き出し、
その子の人生は直接コントロールできなくても、
影響を与えられると思っています。

私は、第一子がダウン症と診断されたとき、とても暗い気持ちになりました。

その不安とか恐れの感情は、
まだわからない未来の事を想像していたからなのかも、といまは思えます。

「将来自立して生きていけるのだろうか」
「何歳で歩けるようになるのだろうか」
「沢山病気をしてしまうのではないだろうか」
「この子は幸せになれるのだろうか」

とか……。
まだ生まれたばかりなのに。

お医者さんも病名をつけるのが仕事であり、
その後どう育っていくかや手術での生存率なども過去の統計に過ぎず、
それは、その子自身のことではない。
どんな風に産まれても、
「そこからしか見えない景色があるのだ」ということを、
忘れてはいけない。

私自身、長男が産まれ色々考えさせられ、
そのおかげで知り合えた人達も沢山います。

その都度気持ちの変化はあり、
いまでは「うちの長男もマイケルジャクソンも宇宙目線で見ると同じじゃん!」
と、真剣に思えます。

“まだ起きていないこと”を妄想して暗い気持ちになるのではなく、
“いまある現実”を楽しみ、

こどもや自分達がどうなっていたいかにフォーカスして、いまを生きる。

その気持ちを維持する為には、
ネットで検索したり、SNSで他のこどもと比べたりしない。

SNSはとても素晴らしいツールでもあると同時に、
知らず知らずのうちに自分の中にある
「凝り固まった信念」というものを作り上げてしまうものでもあると思います。

いま何かに悩んでいる方はとくに、
SNSを見ない時間を増やしたり、
少しでもモヤッとする方のアカウントを
ミュートにしたりすることをおすすめします。

とくにお母さんという立場の方は、
「こうしなければならない」とか「こうあるべき」というような
日本特有の大衆意識に支配されている人が多いように思います。
過去の自分も、含めて。

自分自身が満たされていないとイライラしたり、
こどもやパートナーにあたってしまいがちです。

自分の良いところも悪いところも、
ありのままの自分を受け入れることで育む
「自慈心」を高めていきたいですね。

自分に優しくするとは自分を甘やかすこととは違って、
「自分を責めない」ということでもあります。

こどもを怒ってしまっても、
ごはんが適当になっても、
掃除が全くできなくても、

自分を責めないで。
自分に厳しい国民性だからこそ
治安のいい国に住めているという部分もありますが、
どうかみなさん自己犠牲をせず、
もっともっと自分に優しくしましょう。

自慈心がしっかりした人は
強風が吹いてもその力に抵抗せず、
しなやかに体をなびかせて風の力を受け入れ、
ゆっくり元に戻ることのできる
竹のように強く生きることができます。
そんな親の姿を、こどもも見ているはずです。

なかなか忙しい現代社会では難しいかもしれませんが、
焦らずゆっくり自慈心を育てていきたいですね。

どんな家庭にもそれぞれ大変さはあります。
それを比べて嘆いているよりも、
いまいるところから少しずつ幸せを見つけて
人生楽しまないともったいない!

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