33金型早繰り銀2:最速の▲56銀に△94歩①


図1

本記事から数回に渡って、図1から△94歩▲56銀△75歩の展開を見ていく。
まずは△75歩に対して継ぎ歩で対抗する展開。

対早繰り銀の必須手筋:25歩の継ぎ歩

図1以下 △94歩 ▲56銀 △75歩 ▲同歩 △同銀 ▲24歩 △同歩 
▲25歩 △76歩 ▲88銀 △22飛(途中図)▲24歩 △64銀 ▲66歩
△24金 ▲65歩 △73銀 ▲74歩 △27歩(図2)

△76歩に▲66銀は△同銀▲同歩△25歩、▲68銀は△86歩▲同歩△同銀で後手十分のため、▲88銀と壁銀を強要できる。
△76歩に代えて△86歩とするのは、▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲87歩△82飛▲24歩△22歩▲74歩△42玉▲77桂(参考図1)で先手有利。
銀交換しても後手から有効な攻めがない。

参考図1


途中図

途中図の△22飛が白眉の一手で、継ぎ歩攻めを真っ向から咎めに行く意図。


図2

△27歩と打たれた図2で、先手はこの歩を取るのか、逃げるのかの選択を迫られている。
本記事では▲68飛を扱い、▲27同飛の変化は次回で調べる。

図2以下 ▲68飛 △62銀 ▲55角 △42玉 ▲91角成 △35金(結果図)


結果図

先手は飛車を逃げるのであれば、▲64歩で働かせる含みがある68がよい。
▲55角に△42玉と上がるのが大事な一手で、▲22角成と飛車を取っても良い打ち場所がない。▲91角成に対して△35金と出て結果図。
形勢は互角で、▲36歩△同金▲39香△28歩成▲36香△29と、などでどうか。

次回は、図2の△27歩に▲同飛の変化を見ていく。

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