33金型早繰り銀3:最速の▲56銀に△94歩②

ひさびさに将棋のモチベが高い。書きたいテーマがいくつかあるので下書きを放出していこうと思う。なんで投稿していないんだろう。

図1

今回は図1から、▲27同飛の変化を見ていく。

図1以下
▲27同飛 △74銀 ▲55角 △44角(図2)

図2

▲27同飛と取れば、図2までは一直線である。
△44角に対しては、▲91角成、▲44同角のどちらも有力。
まず▲91角成から見ていく。

図2以下
▲91角成 △26歩 ▲28飛 △35金 ▲45歩 △33角 ▲44歩 △27歩成
▲68飛 △38と ▲同飛 △29飛成 ▲43歩成 △66角 ▲39飛 △23龍
(結果図1)

結果図1

△35金に対して▲38金と上がるのはイマイチで、△66角▲68玉△27歩成▲同金△26歩(参考図1)で互角ながら後手まずまず。
△66角は大事な利かしで、▲68飛を消せるのが大きい。すなわち、△66角とせずに△27歩成▲同金△26歩は、▲16金△27歩成▲68飛で参考図1よりも後手から見た評価値が落ちる。

参考図1

すると、▲45歩に対しても△66角としてはどうか?という疑問が湧くと思われるが、これには▲68飛△57角成▲55馬(参考図2)という好手順があり、先手十分となる。

参考図2

▲44歩に△同角と取ると、▲68飛△27歩成▲47香(参考図3)で先手まずまず。

参考図3

後手は43のと金を甘受して龍を作るが、▲39飛が好手。飛車交換は後の▲52歩が厳しすぎるため、△23龍と引いて結果図1となる。
形勢は互角で、私個人としてはかなり好みの展開である。とても角換わりの出だしだったとは思えない。

次に、図2で▲44同角と取る手を見る。評価値的にはこちらが勝るようだ。
図2以下
▲44同角 △同歩 ▲45歩 △35角 ▲68玉 △26歩 ▲28飛 △14金 ▲38金 △27歩成 ▲同金 △26歩 ▲36金 △27歩成 ▲58飛 △38と ▲26歩(図3)

図3

▲44同角から▲45歩が着実な攻め。△25金などでは▲44歩が早い。
後手は△35角で4筋を緩和しながら攻める。△14金に代えて△15金だと、どこかで▲16歩が先手で入ってしまう可能性があってよくない。
▲26歩と打った図3では後手に一応選択肢がある。

図3以下
△26同角 ▲38飛 △15角 ▲24歩 △同飛 ▲28歩 △27歩 ▲16歩 △28歩成 ▲58飛 △19と ▲84角 △73香 ▲15歩 △29飛成 ▲14歩 △35歩 ▲同金 △83銀 ▲66角 △77歩成 ▲同金 △同香成 ▲同玉 △54桂(結果図2)

結果図2

図3から△29とは、▲35金△同歩▲44歩△19と▲43歩成△26飛▲44角(参考図4)で先手有利。

参考図4

したがって△26同角から△15角と引くことになる。▲24歩は△同飛と取らせることで角の退路を消す意味だが、構わず取る。
▲84角のところ、うっかり▲15歩と取ると△66香が激痛。
△77歩成に▲同銀もあるが、△同香成▲同玉△89龍▲79金打△99龍▲68玉に△88銀(参考図5)が鋭手。▲同金寄に△54桂で攻めが繋がっている。

参考図5

▲77同金が勝るが、結果図2は後手が指せる展開だと認識している。

以上より、最速▲56銀+継ぎ歩攻め vs △94歩型は、▲24歩△同歩▲25歩に△76歩▲88銀△22飛で後手が互角以上に戦えると結論づける。
次回は、△75歩に▲同歩△同銀▲24歩ではなく、▲66歩とする展開を見ていく。


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