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【遊戯王】竜剣士(幻奏型)のメモ

こんにちは。
竜剣士(幻奏型)デッキについて、メモを残そうと思います。


竜剣士(幻奏型)とは

既存の幻奏カードである「オスティナート」などに加えて、レガシー・オブ・デストラクション(LEDE)で登場した新規幻奏カードを採用した型になります。
新規カードによって純幻奏デッキが大幅に強化されただけでなく、覇王カードとあわせた覇王幻奏デッキなど、他のペンデュラムデッキと組み合わせても活躍できるため、今回竜剣士にも入れてみました。


デッキレシピ

デッキレシピは以下の通りです。
※2024年4月のリミットレギュレーションを適用したものになります。


幻奏カードの採用理由について

■特定のカード1枚からP召喚前に「軌跡の魔術師」や「召命の神弓-アポロウーサ」をL召喚することができる

ペンデュラムデッキにはほとんど採用されているカード「軌跡の魔術師」をL召喚するにはP効果モンスターを含むモンスター2体が必要になります。竜剣士を例に話をすると、特定のカード1枚からではP召喚前にモンスター2体を揃えることができず、「竜剣士イグニスP」+「竜剣士ラスターP」や「竜剣士ダイナマイトP」+「竜剣士マジェスティP」など最低でもカード2枚が必要であり、1枚しかない場合はそもそも展開すらできません。

そこで幻奏カードの出番になります。以下のカード1枚を使用することでP召喚前に「軌跡の魔術師」をL召喚できたり、さらに展開をすることができます。
1.オスティナート
2.幻奏の歌姫ルフラン

※以下、幻奏の展開例になります。
1.「オスティナート」
「オスティナート」は通常召喚権を使用しないため、「幻奏の歌姫ルフラン」よりも強い動きになります。
①「オスティナート」を発動。デッキから「幻奏の歌姫ルフラン」2枚を素材に「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」をF召喚
②「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」の効果でデッキから「幻奏の歌姫ルフラン」を特殊召喚
※この時点でP効果モンスターを含むモンスター2体が揃う
③「幻奏の歌姫ルフラン」の効果でデッキから「幻奏の歌姫クープレ」をサーチ
④「幻奏の歌姫クープレ」のサーチ後効果で墓地から「幻奏の歌姫ルフラン」を特殊召喚
⑤「幻奏の歌姫クープレ」をPゾーンにセット
⑥「幻奏の歌姫クープレ」P効果でデッキから「幻奏協奏曲」をサーチ
⑦「幻奏協奏曲」を発動。フィールドの「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」とPゾーンの「幻奏の歌姫クープレ」を素材に「幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト」をF召喚
⑧墓地へ送られた「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」の効果で墓地から「幻奏の歌姫ルフラン」を特殊召喚

この時点でフィールドにモンスター4体(P効果モンスターを含む)揃えることができるため、展開の途中でL召喚したり、「幻奏の歌姫ルフラン」がレベル4であることからX召喚(ランク4)もできたりとP召喚前にできることが増えます。

また、「幻奏の歌姫クープレ」と「幻奏の歌姫ルフラン」には共通効果として、EXデッキに表側で存在する状態で自分フィールドに「幻奏」Fモンスターが特殊召喚された場合にPゾーン置くことができる効果があり、2回目のF召喚前にEXデッキに表側で置けている、F召喚の素材にすればスケールを片方揃えることもできます。
※「幻奏の歌姫クープレ」のP効果には光属性しかP召喚できない制約があるため、Pゾーンに置く場合は注意が必要
展開例としては上記⑥まで同じになります。
①~⑥は同じ
⑦「幻奏協奏曲」を発動。フィールドの「幻奏の歌姫ルフラン」とPゾーンの「幻奏の歌姫クープレ」を素材に「幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト」をF召喚
⑧EXデッキの「幻奏の歌姫ルフラン」の効果で「幻奏の歌姫ルフラン」をPゾーンに置く

この場合はフィールドにモンスターが3体(P効果モンスターを含む)となりますが、スケールを片方揃えられているため、フィールドの「幻奏の歌姫ルフラン」とFモンスターで「軌跡の魔術師」をL召喚すれば、チェーンの組み方で「軌跡の魔術師」の効果をより通しやすくすることができます。
チェーン1:軌跡の魔術師
チェーン2 or 3:墓地の「幻奏協奏曲」か「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」

2.「幻奏の歌姫ルフラン」
通常召喚権を使用するため、「オスティナート」よりは弱い動きになりますが、それでも1枚から展開することができます。
①「幻奏の歌姫ルフラン」を通常召喚。効果でデッキから「幻奏の歌姫クープレ」をサーチ
②「幻奏の歌姫クープレ」をPゾーンにセット
③「幻奏の歌姫クープレ」P効果でデッキから「幻奏協奏曲」をサーチ
④「幻奏協奏曲」を発動。フィールドの「幻奏の歌姫ルフラン」とPゾーンの「幻奏の歌姫クープレ」を素材に「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」をF召喚
⑤チェーン1「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」、チェーン2EXデッキの「幻奏の歌姫ルフラン」の効果を発動。「幻奏の歌姫ルフラン」をPゾーンに置き、デッキから「幻奏の歌姫ルフラン」を特殊召喚
※「幻奏の歌姫ルフラン」をPゾーンに置かない場合は発動しない
⑥Pゾーンの「幻奏の歌姫ルフラン」の効果を「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」を対象に発動。デッキから「幻奏の歌姫ルフラン」を墓地へ送り、攻撃力を800(200×レベル4)アップ

フィールドのモンスターは2体(P効果モンスターを含む)となりますが、後半の「オスティナート」展開と似たような流れで「軌跡の魔術師」をL召喚することができます。

発動条件はあるものの「オスティナート」の発動自体はターン1制限がないため、「灰流うらら」などで無効にされても2枚目があれば発動することができます。また、制約も「幻奏の歌姫クープレ」のP効果だけであり、Pゾーンに置かなければ制約がない状態で展開していくことができたりと他のデッキにも組み込まれる強さがあると思います。

■下スケールのPモンスターをデッキに増やすことができる(幻奏の歌姫ルフラン)

今回の構築で使用されているPモンスターとその他の型で使用されていそうなPモンスターをまとめてみました。

上記のスケールを確認するとメインデッキだけでなく、その他の型で使用されていそうなPモンスターも上スケールが多い状態となっています。また、カード効果的にも「竜剣士マジェスティP」以外は3枚採用が要検討となるため、竜剣士デッキは下スケールが不足します。
このような状態で1枚で展開ができる下スケールのPモンスターがあれば3枚採用しない理由がありません。また、「幻奏の歌姫ルフラン」は効果やスケールが優秀なだけでなく、レベル4Pモンスターであることから「爆竜剣士イグニスターP」に無理なく繋げることができます。

■「ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ」の効果対象数を維持できる

竜剣士デッキは展開でEXデッキのカードを半分以上使用します。そのため常にEXデッキに余裕がないのにもかかわらず「ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ」という効果でモンスターの種類を要求してくるカードを最終盤面に用意することが多いです。この効果を使用するためにEXデッキにリンクモンスターだけでなく、融合、シンクロ、エクシーズモンスターなど様々な種類のカードを採用しなければならず、さらにEXデッキの自由枠がなくなってきます。

今回リンクモンスター以外に採用したカードは以下5枚になります。
・幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ
・幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト
・剛竜剣士ダイナスターP
・爆竜剣士イグニスターP
・No.41 泥睡魔獣バグースカ

そのなかで個人的に必須なものは以下3枚の認識です。

・幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ:幻奏の展開で必ず使用するため
・爆竜剣士イグニスターP:何度も効果を使用して展開するかつ後手の捲りカードとしても使用するため
・No.41 泥睡魔獣バグースカ:「増殖するG」の受けカードかつ最終盤面で使用するため

仮に残りの2枚を別の種類のカードに変えた場合でも、3種類のモンスターカードを無理なく採用していることから最大3枚を対象にできるため、「幻奏の歌姫ルフラン」以外にもFモンスターとして相性の良いカードとなっています(個人的には、幻奏カードを展開途中で使用できなかった場合や、サイドプランの「魔法族の里」効果維持のため「剛竜剣士ダイナスターP」は採用したいカードです)。

以上3つの理由より、幻奏カードと組み合わせることは悪くないと思います。


採用枚数について

今回採用した幻奏カードは以下の枚数になります。
・幻奏の歌姫ルフラン×3
・幻奏の歌姫クープレ×1
・オスティナート×3
・幻奏協奏曲×1
・幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ×1
・幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト×1

・幻奏の歌姫ルフラン
1枚初動のため3枚採用

・幻奏の歌姫クープレ
サーチできるカードは「幻奏協奏曲」1枚のみであり、「幻奏の歌姫ルフラン」で1回サーチできれば役割としては達成できるため1枚採用

・オスティナート
1枚初動のため3枚採用

・幻奏協奏曲
純幻奏デッキではないため、デッキには合計4枚の幻奏カードしか入っておらず、「オスティナート」か「幻奏協奏曲」どちらから動いても幻奏F召喚はそれ以降できない(素材がない)ため1枚採用

・幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ×1
1度F召喚できれば役割としては達成できており、「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」自体のステータスは強みではない(例:覇王幻奏デッキの場合はレベル7であることも強み)ため1枚採用

・幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト
「増殖するG」を発動された場合にF召喚する可能性があるため、「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」2枚目ではなくこちらを1枚採用。効果もフリーチェーンで1度だけ墓地のカードを3枚まで除外できるため、現環境でも悪くない効果であるが、EXデッキの枠がない場合は「幻奏の音姫スぺクタキュラー・バッハ」1枚のみにして別のカードを採用するものよいと思います。


採用を検討したカードについて

・EMオッドアイズ・プリースト
このカードは主にP効果を使用します。竜剣士デッキでは「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン」から「竜剣士ラスターP」か「竜剣士マスターP」を加えることがあります。しかし、「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン」のサーチを効果を使用すると、本来使用したいP効果の使用回数が減少するだけでなく、「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン」自体をもう一度サーチしなければならなくなります。
この手間を回避できるのが「EMオッドアイズ・プリースト」です。このカードで墓地の"オッドアイズ"カードを回収できるため、サーチ後にこのカードを使用することで「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン」を維持しつつ必要なカードを揃えることができます。また、「EMオッドアイズ・プリースト」は「天空の虹彩」からもサーチ可能な下スケールであり、1枚であれば採用を検討してもよいかと思います。

・魔法族の里
「竜剣士マジェスティP」というカード1枚でサーチと効果発動条件を満たすことができるため、メインデッキから入れてもよいと思いますが、現在の紙環境では「エフェクト・ヴェーラー」や「ドロール&ロックバード」などの魔法使い族の手札誘発も主流であり、"白き森"デッキや「黒魔女ディアベルスター」を入れた魔法使い族があるデッキも分布にあることから、2戦目以降に判断して入れた方がよいと思いサイドに入れることにしました。

・ファイアウォール・ドラゴン
幻奏Fモンスターを入れた関係で抜けてしまったカードになります。「ファイアウォール・ドラゴン」に限らず幻奏Fモンスターを入れた問題点としては、貫通カードを優先して最終盤面の妨害カードが減少していることから、展開しても捲られる可能性があることです。「幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト」も妨害カードではありますが、展開途中で素材にすることから最終盤面の妨害カード扱いではないため、EXデッキのカードは要調整になります。今回のEXデッキの中で一番使用しないのが「アクセスコード・トーカー」であることから「アクセスコード・トーカー」をサイドに採用してその枠に別のカード(今回は「ファイアウォール・ドラゴン」)を入れるのもよいと思います。


展開

デッキとしての最大盤面は以下の想定です。
※今回は「ファイアウォール・ドラゴン」を採用しています。
現代の環境では妨害カードを受けない方が少ないため、最大盤面を目指すことは難しいと思いますが、展開できた時は謎の達成感があります。

2素材「召命の神弓-アポロウーサ」、「揚陸群艦アンブロエール」、相互リンク3「ファイアウォール・ドラゴン」、3種類「ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ」、「I:Pマスカレーナ」、守備表示「No.41 泥睡魔獣バグースカ」、墓地に「賜炎の咎姫」あり

自身も忘れてしまうため、展開例を1つ残しておこうと思います。
※展開例を記載するのが面倒なため、直撮りしています。見えにくかったり、ごちゃごちゃしていると思いますがご了承ください。
■展開例
「オスティナート」1枚



さいごに

現環境ではTier上位にスネークアイデッキがあり、汎用誘発で「ドロール&ロックバード」が流行っていることから、メイン戦から苦戦すると思います。しかし、この問題は今に始まったことではないため、無効系の妨害カードを幻奏カードによって貫通できる可能性が上がったことを体験していただければと思います。