秋田市千秋公園
秋田市の千秋(せんしゅう)公園。
江戸時代は秋田の佐竹藩主の居城である久保田城でした。
今では秋田市の花見の名所です。
桜もきれいですが、五月のツツジもきれいです。
そんな千秋公園ですが、前回書いた、弘前のような
障害者を見世物にするような出店もありました。
弘前ほどではありませんが、衝撃的なものを私がみたのは昭和50年代前半。
その時のお話をします。
そのころ私は小学生の低学年でした。両親と姉と花見にでかけました。
上記タイトル写真は検索したら出てきたものを拝借したものですが、
その衝撃的なものはこの坂道の少し上ったところに花見の時期によくでておりました。
それは戦争に行って?足?を失ってしまった人が、(そのように木札に自分のことを紹介していました)
そんな自分の身体を見世物にして、ゴザをひいて物乞いのような「商売」をしていたことです。
白い装束を着て、包帯を頭に巻き、杖をついていました。
道すがら、子供が好きな綿あめやポップコーンなどの出店ももちろんでておりますが、これは衝撃的でしたね・・・
そんな人を私の両親は忌み嫌っていました。
「戦争に行って障害をうけているならば、それ相応の恩給を国からもらっているはずだ、こんなことをして・・・・・それに本当に戦争でこうなったかもよくわからない」
と嘆いていました。
加えて毎年花見の時期になるとこういった人がどっかから出てくるのが不思議だと言っていました。
可哀そうに・・・とおもってお金をいれている人もいましたが・・・
周りの近所の大人たちも私の両親と同じことを話していて、
ヒソヒソと話していたのを覚えています。
さすがに、今はそんな「見世物」はないようですが・・・
昔でも障害者の方というのは一定数は、いたはずですから
社会福祉とか人権意識というものがそんなに発達していなかった時代に
どうやって生きてきたんだろうと思いました。
日本の障害者福祉の分野もまだまだ不十分かもしれないけれど、
こうした時代からくらべたら、少しは良くなっているのでは・・・と思いました。
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