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シンニンギア

塊根植物として流通しているようだが、これは塊根のジャンルでいいのだろうか。とにかく可愛い。セントポーリアと同じイワタバコ科だそうで、セントポーリアと見比べては共通点を探すが、釈然としない。シンニンギアブラータ(上記写真)の葉なんて、むしろハーブに見えないだろうか。

でもとにかく可愛い。と言いながら、せっかく迎え入れたシンニンギアブラータとレウコトリカにはすぐに飽きてしまった。イモの部分の見た目がタイプでなかっただけかもしれない。植え付けた鉢がなんだか違ったのかもしれない。

そういうわけで、シンニンギア上海の女王だけが今も特等席にいる。女王とは出会ってまだ半年ほどで、花はまだ見ていない。挿し木が簡単なこと、夏の暑さと直射日光が好きなことはわかったが、通年の育て方がよくわかないままでいる。でも、このイモの部分がラピュタのしんでしまったロボットみたいで、とにかく可愛くて、このイモを守るために冬は室内で育てようと過保護気味に考えている。12月の屋外では落葉しかけていたが、室内に取り込んだ途端に新芽も吹いてきた。

塊根植物の用土や水やりの頻度は多肉植物と同じ考え方でよいと聞く。確かにシンニンギアを育てていると本当にそのとおり。しかし、エケベリアたちと違ってシンニンギアには葉が茂る。決してアロエ化したりしない。なにせイワタバコ科なのだ。



12月になろうとする頃から、シンニンギアだけでなく塊根植物たちはみな、イモの部分に自ら撥水加工を施し、水をはじくようになった(ように感じる)。それまでは水やりや霧吹きによってイモの部分も吸水しているような手応えを感じていたが、もしかすると落葉と休眠の準備体制に入ったのではないか。飼い主の心の準備はできておらず、家族の一員が冬の間は世界のどこか連絡がとれない場所に行ってしまうような気分である。

ある園芸店さんがYouTubeで言っていた。塊根植物は落葉するまでは水やりして、落葉したら断水すると。それを目安に冬を過ごそうと思う。

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