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池部さんのピックを使ってみた(レビュー)

こんにちは南仙台の父です。
今回は久しぶりに音楽ネタ・ギターネタで勝負してみます。
表題の写真の右側に小さく写っているものが今回の主役です。
LinkedInで繋がっていただいた池部慎二さん作のピックです。
池部さんはご自身もバンド活動されており、昨年はあと一歩で夢の武道館
でのライブに手が届くというところまで行った方です。
そんな池部さんはドラムとギターの両方で活躍されており、ギターにもこ
だわりを持った方なので、自作のピックを使って演奏されています。
自分でシールドケーブルまで自作されていたような方なので、ピックくら
いは朝飯前なのでしょうが、たまたま池部さんが仙台に来られた際にリア
ルでお会いすることができ、その際に自作のピックをいただきました。
自分の練習ではこのピックを使っていましたが、今回6月2日に行われるラ
イブでも使おうと思っています。
そんな池部さんのピックがまた凄かったりするので、今回は昔あったギタ
ー雑誌の如く、ピックについてのレビューを生意気に書いてみました。
池部さんについてはLinkedInで調べるとどんな方なのかわかります。
リアルにお会いした池部さんはとてもダンディーな方でした・・・。

まずこのピックについての話になります。
こちらがピックの全景の写真です。

厚みがありますが、市販の板素材をカット・削って加工されたそうです。

写真での通り、厚みがかなりあります。
たぶん楽器屋さんで買える市販のピックでここまで厚さがあるものはない
かもしれません。(少なくとも私は見たことがありません。)
ところが、これが結構使いやすく、握りやすく、長時間使っていてもスト
レスは感じません。
表面に特殊な加工はされていませんが、厚みがあるためか握った時の安定
感はかなり高めです。
まずは最初にギターをアンプに繋げない状態で使ってみましたが、生音で
もクリアーな感じがあって、響き具合もかなり良い感じです。
元々使っていたのが、某有名楽器店のオリジナルで某著名ジャズギタリス
トのモデルでしたが、こちらと比べてもこのピックに軍配が上がります。
特にカッティングやアルペジオなどを弾くといい感じがあります。
音の輪郭もかなりはっきりと出ますので、アンプに繋いで歪ませてのリフ
とかもいい感じになるでしょう。
ストラトやテレキャス系のギターとの相性は抜群だと思います。
コーラスをかけて、少し長めにディレイとかをかけてジャラ~ンと弾いた
感じはかなりいい雰囲気になると思います。
池部さんはカスタマイズされたストラトを弾いておられますが、やっぱり
ギター+アンプ+弾き方というセットで最良の組合せとして使っておられ
る感じもします。
サザン・桑田系のバンドとかやってる方にはアルペジオでこのピックとか
使うとかなり響きも良いのではとお勧めしたくなる一品です。
もちろん、レンジとしてはハードロックからジャズまで、基本的に相性は
いいと思います。
ライトゲージだけでなく、かなり太めのゲージでもザクッとした音が出る
ので、音に切れを求めるギタリストには相性がいいと思います。
レスポールとかハムバッキング系でも低音域でのリフとかも輪郭が出てく
るので、どうしても音が籠りやすいと悩む方にもお勧めしたいです。

さて、これを実際にライブ前の練習で使ってみました。
実際にオケの中でどこまで抜けるのか、アンプを実際に使って箱の中でど
れだけ拡がるのかといったものも確認してみました。
これは自宅でアンプシミュレーターなどを使ってもわからないではないで
すが、実際に音の拡がりを見るにはスタジオで試すのが一番です。

これが実際に試してみた、の写真です。 ギターはPRSの安いやつです。

6月2日にライブがあるので、最終の練習ということで満を持して、26日の
日曜日にスタジオで実際に使ってみました。
写真はその時のセッティングです。
ギターは数年前から使っているPRSのサンタナモデルというやつで、インド
ネシア製のギターです。
今はかなり円安になっているので実勢価格は13万円程度になっていると思
いますが、買った時はまだそれほどでもなかったので10万円程度で買えま
した。
インドネシア製ですけど仕上がり具合は日本人でも納得のレベルです。
ただ、ハードウェアが本物のPRSとは異なり、音はかなりチープ感がありま
すが、クオリティ的には問題はありません。
ちなみに減は009からのゲージのものを張ってあり、多少高めに玄高を調整
してあります。
アンプはスタジオのものを使っています。
このスタジオは仙台市が運営するコミュニティセンターの中にあり、アン
プももちろん市税から捻出した備品です。
一応、マーシャルですが使いこまれているので、接点にちょっと問題があ
ってガリガリとノイズが走るくらいのあまり良い状態とは言えません。
これにシールド直か挿し、ノーエフェクトですが一応アンプのリバーブは
かけるという感じのセッティングです。
本来は歪ませるような曲はやりませんが、休憩中にシラッとドライブをか
けて試奏は当然やってます。
クリアで音出しした感じとしてはやっぱり音の輪郭が強めに出てました。
ジャズ系だと6弦・5弦を使うコード処理が必要になりますが、結構音がボ
ケないで明瞭に出る感じです。
ジャズはベースがラインをどんどん上がり下がりして動いていくので、必
然的にギターやピアノがルート音を補完しなければなりません。
特にギターはそのために居るので、6弦・5弦がしっかりと輪郭が出るのは
非常にありがたい限りです。
ライトゲージでもこうした状態になるのは本当ありがたいです。
あとは実際にコードバッキングやカッティングの場面でもいい感じです。
所属のバンドではジャズ系といいながらもファンクやフュージョン系の音
処理が必要となるので、16分で刻むことがかなり要求されます。
実際に弾いてみるとこれがもういい感じで、ヤバいクスリと同じくらいの
耽美感に浸れるのは言うまでもありません。
(注:ヤバいクスリはやったことはありません。)
アルペジオでもいい感じで、キラキラ感がでてきます。
ジャラ~ンとピッキングをディレイな感じでダウンで落すとそれはもうリ
ッチな感じが出てきます。
ギター自体も割と明るめの音キャラなので、この組合せでJ-POPとか演る
のもいい感じかもしれません。
サンタナだと実際のサンタナよりももっと明るい音抜けになるかもしれま
せん。
歪ませた感じも割とゴリゴリ来るのではなく、しっかりと輪郭を出してド
スドスした感じになります。
ピックを引きずった感じで当てつつ、ちょっとタメなんか作った感じのリ
フとかもいいかもしれません。
軽めの音が出せるギターだったら、マイケル・シェンカーっぽいセッティ
ングで弾いてみるといい感じになるかもしれません。
レスポールでやってみるとどんな感じになるのか試したくなりますが、残
念ながらレスポールは持ってないので別途でしょうかね・・・。
やっぱり弾いた感じからするとストラト系はいいでしょうね。
あと歪ませても真空管系の音が出せるセッティングだと尚いい感じです。
ストラトのハーフトーンとか、フロント+ミドルでのドライブとかもいい
感じになると思います。

このピックを使って実際にライブを演るのは、第23回 とっておきの音楽
祭り仙台です。
我々は仙台市青葉区の元鍛冶丁公園、14時25分からの出演です。
当日は借り物のジャズコーラスを使うので、私にとってあまり相性のよろ
しくないアンプとの対応ですが、ピックも新しくなっての初ライブです。
どんな感じになるのか、ただただ耽美感に勝手に浸るだけで終わってしま
うのか、とりあえず練習中です。

ここが元鍛冶丁公園です。地下鉄勾当台公園駅から徒歩すぐの場所です。

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