人生の裏街道を行く ドンキ人間誕生秘話
こんにちは南仙台の父です。
今回はどうでもいい話ですが、人生の裏街道を行くと題した話です。
誰しもが表街道を歩むことを目指し、表街道を必死に努力して歩んでいく
ことが人間の使命のような感じです。
まあ当たり前の話ではあります。
私は表街道ではなく、裏街道をずっと歩んできました。
というか、ある意味ブルーオーシャン的な雰囲気すら漂う、人生の裏街道
を好んで歩んでまいりました。
今回はそういった話です。
写真は何も関係なさそうに思いますよね?
写真はJR東日本・常磐線の特急「ひたち」です。
ひたちは「常陸」で、「日立」じゃありません。
常陸の国を通るから、「ひたち」と名乗っています。
関東と東北を結ぶルートは今や福島市を経由する、東北新幹線と東北自動
車道が表ルートとして知られています。
常磐線と常磐自動車道がいわゆる裏ルートになります。
(こう書くと、とっても危険な匂いを感じますね。)
常磐線の特急利用だと、仙台と東京・品川間は4時間30分弱かかります。
新幹線利用だと2時間台で済みますから、倍以上の時間をかけて走ります。
この感じが人生の裏街道を行く私にとっては大事なんですよ。
でも、実はここだけの話ですが、東北方面に向かう最初の特急列車は東北
線経由ではなく、仙台までは常磐線経由だったことはかなりの鉄道マニア
でなければわかりません。
今から60年以上も前の1958年に最初の特急「はつかり」が設定された時は
常磐線を仙台まで走っていたのです。
そうです、その頃までは常磐線の方が表街道だったわけです。
これには色々な訳があったのですが、1968年まではこの状態がずっと続い
ていました。
何が言いたいかというと、人間は生まれてから裏街道を行くのではなく、
表街道から裏街道を目指して迂回した人生が始まるということです。
どんな人でも最初は表街道なわけですが、ひょんなきっかけから裏街道を
目指す機会が訪れるのです。
私は子供の頃から変わった子供でした。
色々な面で変わっているのですが、人と同じことをするのが大キライで、
何か違ったことをしたい、変わったアプローチをしたい、そうした人であ
ったので、周りの大人からは本当に厄介な子供として扱われていました。
たぶん幼稚園に行っていた頃からそうだったので、自らの選択によって人
生の裏街道を歩む選択をしてしまった訳です。
そんな訳で、親からは随分と怒られましたし、幼稚園や学校での変わり者
ぶりをわざわざ私の親にレポートしてくれる有難い同級生もいて、毎日の
ように怒られておりました。
怒られると余計に変わったことをしたくなります。
だから、どんどんと脇道にずれていき、東北新幹線と常磐線よりも距離が
離れた自分の裏街道を驀進することになっていきました。
この行動はずっと引き継がれていき、高校から大学、社会人、更に還暦を
過ぎた今も脈々と受け継がれております。
特に社会人になってからは、誰もやらない仕事だったり、社内で初めて取
り組む仕事だったり、そんな仕事が私のテリトリーとなっていきました。
誰もやったことがないと言われると、どうしてもやってみたくなる自分が
常にありました。
それでやってしまい、そうしたことを繰り返した挙句、サラリーマンとし
ては財務と設計以外は殆どの仕事をやった感じになりました。
他人から見ると何ともムダな人生、意味のない時間を過ごした感じで、当
然ですが出世とかにはご縁などありません。
というか、サラリーマンの場合は偉くなりたい人か、現状維持を全うした
い人のどちらかを志向するので、偉くもならずに人のやらないことをやる
とこんな人間になってしまう、まさにそれは俺だよって感じの人生になっ
てしまいました。
そのおかげで大抵の仕事はわかり、多少勉強すればできてしまうようにな
っていきます。
そうして何十年も過ごしていると、色々な経験の蓄積によって、「ドンキ
人間」が誕生することになります。
ドンキはドン・キホーテです。
そう、色々なモノが売られていて、どこに何があるかもわからずに探すし
かない、時々迷い込んで行方不明者が出るとの噂もある、ドン・キホーテ
です。
私自身も今までの経歴を職務経歴書にまとめたことがあります。
そうすると本当に巻物みたいな職務経歴書が出来上がってしまいます。
何度も転職サービスの紹介会社に、「もうちょっと、売りの部分とか、整
理された方がいいと思いますよ。 これじゃ、何がセールスポイントだか
わかりませんよ。」と言われますが、どれがセールスポイントというより
も同じくらいのセールスポイントなんだよって愚痴も出ちゃいます。
裏街道ばかりを歩んでいる訳なので、見て来た風景は人と同じ訳がありま
せん。
結局、職務経歴書を7パターンくらい用意して、どれで攻めるかその都度
決めるといった訳のわからん就活をする羽目になりました。
(本当に、よく転職できたよなって自分でもそう思います。 奇跡!)
表街道もいいかもしれませんね。
経歴的に綺麗に纏まりますし、この道〇十年なんて人なら紫綬褒章とか
受賞できるかもしれませんから。
でも、裏街道を60年近く生きた私にとっては、前人未到だったり、誰も
見たことがない景色こそが、人生の価値となっています。
東京から仙台まで新幹線で見る景色と、常磐線の特急で見る景色は全く
違ったものです。(一応、両方乗ったことがあるので、違いわかります。)
今も、ドンキ人間として、新たなチャレンジを続けています。
いつまで経っても、人生の裏街道に終着駅はありません。
どんどん、グチャグチャ感が増していく、ドンキ人間としてこれからも
生き続けることになるでしょう。
決して生き方としてはお勧めはできませんが、旅をするなら脇道や裏道
もたまにはいかがでしょう。
いつもは新幹線でも、たまには高速バスでとかもいいですよ。
(仙台から名古屋まで車中泊の高速バスで往復移動しましたが、これだ
けは二度とやりたくありません。)
高速道路じゃなく、一般道でいく旅もたまにはいいじゃないですか。
人生も一つの方法論だけではないので、何十億人も人がいるわけなので
一人くらい変わったやつがいても許されると思います。
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