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ギター終活 これで最後だ!
こんにちは南仙台の父です。
今回は久々の音楽・楽器ネタです。
LinkedInではすでに一報として紹介した話ですが、ここでは詳しい話を書
いてみたいと思います。
私も数年前に国の指定難病に罹患し、現在も治療しながら生活をしており
ますが、年齢も年齢なのでそんなに長くは生きられません。
今のところは数年は確実に生きられる程度までは自身の鑑定で出ています
が、その前にコロッと逝ってしまうことは十分にあります。
最近の世の中の動きを考えると決して長生きが良い事とも思えませんが、
それほど長くないとした場合に今のうちに終活しておいた方がいいんじゃ
ねえってことで、終活に走ることにいたしました。
単純に終活してもしょうがないので、最後に弾きたいギターを弾き倒して
死ぬというのもありじゃないかということでギター終活することにしまし
た。
今使っているギターは病気のこともあってかなり重量が軽いギターを使っ
ていますが、軽い分だけ音への影響も大きくなっています。
そういうことで、最後は音に拘ったギター終活で締めくくろうというコン
セプトの下、頭の中にギター終活選定委員会を設置して今年の初めくらい
からずっと考えてきました。
結果としては、写真のギターに落ち着いて手元に来ましたが、そこまでの
顛末を色々と振り返ってみようと思います。
①初期選考
何でもいい訳ではないですし、住んでいる仙台でも手に入れられるもの
でなければなりません。
また、骨董品のような触るのにも気を使うようなモノでも困るし、念が
籠っていて死期を早めるようなギターでは何の意味もありません。
できれば死相、間違えた!、試奏して選びたいし、そういうこともあっ
てネットや楽器屋さんで色々情報収集をしたのが最初です。
その時点でやはり拘るとすれば音であり、何となく最期を飾るに相応し
いギターがいいということでいくつかの候補に絞って検討することにな
りました。
そんな中で色々と外野からも意見が飛び交う中で、以下の候補にまずは
絞ることになりました。
・フェンダーのストラトキャスター(57年仕様)
・ギブソンのES-335
・ポールリードスミスのカスタム24フレットモデル
・ギブソンのレスポールスタンダード
結果的にはどれも一回は使ったことがあるギターだらけになってしまい
ました。
最期なので思い切ってシェクターとかサドウスキーとか、そういうのど
おって悪魔の囁きもありましたが、仙台で死相いや、試奏できる機会が
ないので、こういうものは外しました。
さて、この中からどう絞っていくかが次の段階です。
②中間検討(更なる絞り込み)
もちろん予算感だったり、タイミングだったり、その他もろもろの条件
もあるので、そうしたことも含めて絞り込み検討を行うのが中間検討に
なります。
上記の4パターンはすべて仙台でも死相、また間違えた試奏できるもの
です。
まずは今使っているギターに一番近いギターで、親戚筋にあたるポール
リードスミスから選考に入りました。
中古品なども多いので、状態もピンキリになりますが、さすがにこの手
になるとないだろうと思ったところに、不正買取でニュースになった某
リサイクル店で見つけました。
でも、ここでは死相(面倒なのでここまま)はしませんでした。
だって、なんか変な念が籠ってたんだもん・・・。
別のところで死相させてもらいましたが、ハードウェアの仕様も独特で
あり、スケールもギブソンとフェンダーの中間ということで、今使って
いるギターにも慣れてきたのであんまり違和感は感じませんでした。
最初に生音で死相して、その後にアンプに繋ぎましたが、中古だったこ
ともあったのか音は今一つになっています。
もちろん、ポールリードスミスの新品も探せますが、昨今の為替レート
の円一人負けもあって、かなりの高額になっています。
ハードロック系を中心にメタルなども演るのであれば選択肢に入るんで
しょうが、まずはポールリードスミス脱落となりました。
次にフェンダーとギブソンも死相しましたが、こちらは新品・中古両方
が探せるということでじっくりと確認することにしました。
でも新品だとかなり高いし、昔の1.5倍くらいには上がった感じがありま
す。
少なくとも、故安倍晋三さんが総理だった頃と比べると格段に上がって
しまっています。
この段階ではストラトややリード、続いてレスポールみたいな感じにな
っていきました。
ES-335もいいんですが、やっぱりボディのデカさは半端なく、小柄な私
にとってはやっぱりデカい感じもあります。
確かに音はいいんだが、う~んって感じになりました。
ES-339という選択肢もありますが、なんか車格落ちした車を選ぶみたい
で納得いきませんでしたが、一応は死相してみました。
音が335と全然違うし、こっちの方がボディが小さい分楽ではあるけれ
ど、でもなんか音がねえ・・・、ってことでこの段階でES-335とES-339
が選考から脱落したのでした。
③最終選考
さて、ここからはちゃんと試奏って書きますよ。
気持ち的に半歩だけストラト優位って感じでしたが、なんといってもあ
のはハーフトーンの良さでしょう。
実際にアンプ繋いで、アンプも真空管アンプで試奏するとリア+センタ
ーのフェイズサウンドはたまらない感じになります。
アンプを歪ませてフロント+センターにして、更にちょっとトーンも絞
った音もなかなか良い感じです。
ロングスケールなので運指が届かないところは当然あるものの、昔使っ
ていた感覚がまた蘇るって感じでしょうか。
まずは押さえとして先行した感じです。
次にレスポールですが、こちらはスタンダードでも最近は50年代仕様や
60年代仕様を選ぶことができます。
両方弾いた感じでは甲乙つけ難しって感じでしょうか。
音の方はかなり長く弾いていたこともあり、何年か前まではこれがメイ
ンだったこともあるので、感覚的に懐かしい感じもあります。
ミディアムスケールなので、ポールリードスミスよりも弾きやすさはあ
ります。
好みもあるので何とも言えませんが、レスポールなら何でもいい訳じゃ
ないので、何となく50年代仕様のものに絞ることにしました。
さて、フェンダーとギブソンの一騎打ちとなりました。
たまたま、仙台近郊のの某所で両方が一緒に試奏できる場所があり、両
方とも新品の条件で最終決着をつける日がやってまいりました。
長々と考えるのも面倒になったのもあります。
フェンダーは57年仕様のサンバーストでメイプル指板、ギブソンは50年
代仕様でチェリーサンバースト、この対決となったのでした。
まずは生音での試奏対決となりましたが、音に関しては甲乙つけ難く、
両者痛み分けの状態です。
まあそんな感じなので、アンプを通しても結果は一緒です。
う~ん、どっちか選ばないといけない・・・。
店に入った感じで、すでにレスポールと目が合ってしまった感じもあり
ましたが、実際に弾いてみると懐かしさだけでなく、気持ちの悪いくら
いのしっくり感もありました。
鑑定学からいえば「運命の出会い」みたいな感じなのでしょう。
しかも、試奏の段階ではレスポールは前日に定期調整が入ったばかり、
ストラトは次に週にやる予定だったとかで、レスポールは私が来るのを
待っていたのかもしれません。
仕方ねえ、レスポールにするか・・・。
まあ取り扱いも慣れているし、ずっとギブソン使って来てたし、目も合
っちゃったし、仕方ねえ・・・。
「すいません、レスポールにします!」
そうしてレスポールを購入することになりました。
実際には現金を持って行ったわけではありませんが、お金を握りしめて
おもちゃ屋さんに行く子供みたいな感じであることは否めません。
このために色々と断捨離したり、積み立てでお金を準備したりして、買
ったギターなので、金持ってたら両方買ってたかもしれません。
結末は因縁めいた話になってしまいましたが、引き合うように出会った
ギターというのはこれが最初かもしれません。
意外に道具だろって感じで通販でも平気でギター買うような人なので、
こんなにプロセスかけて選んで、最後は非論理的な結論になったとはい
え試奏して決めるということになったのも、ギター終活だったからもし
れません。
これが最後の選択なので、これ以上は他のギターを買うことなんてあり
ませんが、本音ではストラトも後ろ髪が引かれていたのは言うまでもあ
りません。
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