聞いてくれたらいいんです

子どものアトピーで来院中のお母さんと
いつもいつも話す

つらいことをありのままに話される

このままでいいのか
薬なしで本当に大丈夫か
学校に行かなくて心配
今までと違う子になってしまっていて心配
外でひどいこと言われて、辛い

お母さんは子供さんとしっかり向き合っているし
薬を使わないで
何とかしたいという気持ちも強い
そして
子どもも薬を使いたくないという気持ちが強い

それなら
もう迷うことは無い
でも
お母さんに降りかかる不安は
常にやってくる
大丈夫!

本当かな?
が交互にやってくる

自分の信じる道
最終的には自分で選んだ道
それを信じても大丈夫かどうか
それが一番の迷いの原因だと思う

そこで

薬が作った症状と言える
難治性アトピー

良くするためには
薬をやめるしかない

そのリバウンドが
人によって全く違う
症状も期間も違う
痒みの感度も
人それぞれに違いない

痒さが交感神経と繋がっているのだから
余計に
感度は違う
痒さが違うと
掻く頻度や程度も違う

そうすると治りの速さが違ってくる
肌質は千差万別

とすると
人と比べるということが意味がないという事がわかる

とすると

自分で良くなる
という気持ちがいかに大きいかがわかる
もちろん薬の量や
薬の減らし方にも
大きく左右されると思う
一気に減らすか
徐々に減らすか
ステロイドだけ減らすか
保湿剤を先に減らすか

テクニック的なものも本当に大事だ

しかし、良くなるための
その基礎的なところにあるのは
気持だと思う

お母さんと息子さんは
アトピーを通して
お互いと立ち向かっている

痒みと立ち向かうむすこと
そんな息子をいかに見守るかを
真剣に考えているお母さん

もう、ほっておくしかないっていう事

息子の力を信じて
痒みと戦う息子の力を信じて

お母さんの姿勢が
子どもに伝わるし
こどもの絶対に良くなるんだという気持ちも
お母さんには伝わっている

そして
いつもそんなお母さんの話を
私は聞く
泣きながら話すこともよくある

信じる・信じられない気持ちで揺らぐ
お母さんの言葉をじっと聞く

お母さんは、話しながら
結局全部わかっているって
気づく
そして、自分で安心できる

ただ、揺らぐ
そんな気持ちを
吐き出す時が
誰でも必要だと思う

やっていることはまちがってない
不安になっても仕方ない
愚痴っても仕方ない

ここで軌道修正できたら
それでいい

お母さんは
「ここは、私の癒しの場所なんです
こうして聞いてくださるだけで
本当にいいんです」

と言ってくださる

私はありがたいと思う

お二人の頑張る姿に感動をいただき
体の素晴らしさに感動をもらい
そして、聞くだけなのに
感謝される

私こそ、いつもあなたに感謝です

必ず良くなるよ

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