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普通がいいという病

ねえみんなが言う普通ってさなんだかんだで実際は多分真ん中じゃなくて理想に近いだけど普通じゃまだ物足りないの


perfumeのdream fighterの歌詞です。ここの部分昔からずっと離れなくて大好きで!中田ヤスタカさんすごい。

で、このタイトルの普通がいいと言う病という本。hspの本の武田友紀さんがこの本を色々なところで参考文献に上げていて、引用がとても興味深くて読みました。

普通なんてないって自分では思ってるつもりだったんです。でもこの本を読んでいかに無意識に普通に憧れているか‥多様性ってマイノリティの誰かを認める事じゃなくて、一人一人が自分のマイノリティに向き合う事なんじゃないかと思いました。

すごくいい本ですよ!!死生観など少し重い内容ですが、とにかく内容が濃いです。何度も何度も読みかえしました。

頭と心と身体

頭→理性(こうでなければいけない、こうであってはいけない)過去を分析したり、未来を予測すること

心→感情、欲求、感覚(好き、嫌い、やりたい、やりたくない)今ここに反応すること

頭と心がこのようなものであるという事を説明した上で、心と体は密接につながっていると。現代人は身体をひとつの国家だとすると、頭が独裁者として振る舞い過ぎている。すると、身体(=心)から暴動がおきてしまうと。

私は、あるきっかけで生まれて初めてメンタルが不安定になりそこから今まで出来ていたことが出来ないという経験をしました。

この本を読んでまさに「こうしなければいけない」にとらわれすぎていたなぁ。身体(心)を大切にしたいなかったんだなぁと思いまして。今はとにかくゆっくり過ごし、自分の欲求に素直になる練習をしてます。

欲求に素直になるのも、ずーと無視し続けていたら難しいんだなぁと思ってます。

考えた先にあるもの

これは最近よく思うことなんですけど、メンタルが安定する方法とかってネットとかTwitterとかでも山程出てきます。

考えすぎは良くないよとか。夜は早めに寝よう。とか‥多分それは、ちょっとした悩みであるとか拗らせてない場合は効果的だと思うんです。実際それで、乗り切れたことも今までありました。

ただ、それでは対症療法にしかならず根本的には解決しない。例えば、そもそも考えすぎてしまう私にとっては「考えすぎだよ」って言われて考えるのをやめた努力をしたところで、見えないところで根本的な問題がもっと大きくなってしまうリスクがある気がする。

本の中でそれは自分を生きていないという事であり、自分の中にある何か(私の場合考えすぎてしまう事)を否定したり無かった事にする事によって病気になってしまったり様々な問題に繋がると書いてありました。

考えすぎてしまうなら、考えすぎれば良い。それが自分を生きるということ。そういう自分に少しだけの社会で上手くやる適応力をつければ良い。

主観を曇らせるもの

この本は、もうこういう名文ばかりですが中でも今の私に響いた部分を載せたいと思います。

主観の純度を低下させる不純物とは一体何だろうか。それは他でもない客観なのです。客観とはそもそも、さまざまな主観の最大公約数的なものに過ぎません。


表現についてやマジョリティについても深く書いてあります。気になった方、是非読んでみてください。





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