見出し画像

自己紹介

こんにちは。はじめまして。小谷有里です。

学生の時、茶道サークルで着たことがきっかけで、着物が好きになりました。着ると背筋が伸びる心地良さがあります。着付けを習い、自分で着ることができるようになりました。 もっと着物に関わりたくて、結婚式場でアルバイトをしました。着付けのプロが、どんなところに配慮して、着付けているかを目の当たりにしたときは、奥深さを感じました。着物を通して日本文化に触れる、ということが新鮮でした。

そんな着物を着る生活に憧れ、少しずつ揃えて三十年くらい経ちます。先日、タンスを開けて数えてみたら、着物が十六枚、帯が十本ありました。いまだにしつけ糸がついたままのもの、実は買ったことさえ忘れていたものもありました。仕事や育児の忙しさで、仕舞い込んだままだったのです。

転職は三回。約三十年間、主に情報サービス関連業務に従事しました。着物を揃えた続けた期間と同じです。十八年前から育児も始まりました。仕事と育児は待ったなし。自分のことは後回しになりがちでした。

それでも、二年に一度くらいは、着物の展示会に足を運びました。馴染みの店員さんからのお誘いで、見るだけの癒しの時間です。買うつもりはなくても、好みの着物との出会いもあります。「一期一会」と言われて、つい買ってしまうこともありましたが、着る時間は作ることができないままでした。

そして、五十代になりました。着付けは体力がいるから、腕が上がらなくなるかもしれないから、その前に早く楽しまなければ、と思いが募りました。


令和四年四月、早稲田大学Life Redesign Collegeへの入学は、大きな挑戦の年になりました。仕事を辞め、育児も終わるタイミングで、自分のための学びの期間を、「着る」きっかけにすることができました。

ふだんの生活に「着物」というアイテムが加わり、着物への愛着がより一層湧いてきました。着物を汚さないように、部屋の掃除をする日が増えました。季節に合わせたコーディネートは、難しいこともありますが、考えるだけでワクワクしてきます。

これからの人生は、着物がある暮らしを、楽しみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?