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○第40回議論「歴史総合 実践の記録」 (「歴史総合」研究チーム)


第40回は「歴史総合」研究チーム)から「歴史総合 実践の記録〜本研究会で学んだことをできるだけ使ってみた〜」として歴史総合の実践報告をいただきました。
「逆向き設計」の教材づくり、問いと資料読解を意識した個人ワーク→グループワークの習慣化を実践されてきた結果、スムーズな話し合いや時間内にまとめる力がつく一方で、知識習得ができているかが課題だそうです。


授業プリントは回収後PDFで取り込んで評価の参考にしたり、知識獲得についてはGoogleクラスルームで演習問題配信→添削のアフターフォローされていること、生徒に対して行ったアンケート(歴史総合を学ぶ上で大切だと思うこと、不安に思うことなど)結果も報告いただきました。


若手の先生がチャレンジできる環境づくりにも関心があるということもお話しいただき、その後、ブレイクアウトルームで授業や試験問題、評価について情報交換を行いました。

【以下、議論】

・教科書・副教材は自作のワークシートと絡むのか?→今ここをやっているということは提示する。サブノートの穴埋めはPDFでアップして自分でさせるのでフル無視ではないがほとんど使っていない。教科書から資料を探させたこともあるが苦戦。
・生徒の作る問いは単元を貫く問いと関係するのか→生徒には(2)(3)分けてさせる。単元が全部終わった時に近代化とは?が書ければいいと考えている。
・講義形式と話し合いのバランス、知識獲得と歴史の流れを掴むバランス、考査においても知識を問うもの思考力を問うもののバランスが大切ではないか
・準拠ノートの問いを利用しているが、生徒は教科書から語句を探して繋げているだけで思考しているのか疑問
・教科書に縛られすぎず、教員がその時間に何を伝えたいかを重視して単元を作る必要がある
・知識と思考は対立するように言われるが、思考のために知識が必要で、思考の結果また知識が生まれるので思考も知識も連鎖するのものではないか
・ペアワークを積極的に取り入れて授業。中間考査では記述がなかなかできない。歴史的見方考え方が難しいことが課題。歴史総合は易しいから楽しそうに取り組んでいるが、探究になるとさらに知識が必要になり、教科書の詰め込みになるのではないかという危惧。
・知識ベースの授業は全世界で課題
・社会科の教員は話好きな人が多いと思うが、今の生徒は60分90分黙って聞くことはできない。話し合いや発言などの活動で得たものが残っていく。話し合い=アクティブラーニングではない。思考を働かせ、心を熱くするようにもっていく。先生が監督や脚本家、生徒がプレイヤー、演じ手になれる授業を。

参加者26名

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