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南野陽子ファンの名言/伊藤彩沙10周年【小話2本】

1.『推しといつまでも』南野陽子編感想

 MBS制作/TBS系列月曜22時枠でこの春スタートしたばかりの新番組『推しといつまでも』。芸能人がファンの自宅を訪問するという本来サプライズでやりがちなフォーマットをファンには“事前に告知”し、“推しをおもてなす準備期間”に密着するファン視点のドキュメントバラエティー番組。

 4月24日放送回ではナンノこと南野陽子さんのファンである33歳主婦・奈穂さんの“おもてなし”に密着。年齢的にも南野さんのアイドル時代(80年代)を知らないファンというのがポイントで、正式決定した当初は「ナンノも怖いしナンノファン(古参)も(浅いと思われそうなのが)怖い」と語っていた奈穂さん。

 それでも約1週間しかない準備期間を経て、通学路など南野さんゆかりの地を撮影した写真(ここで使い捨てカメラを使用したのも味が出ていた)やソロ楽曲『春景色』にちなんだ桜の木などを部屋の壁いっぱいに飾り付け、思い出の味を再現したカツ玉子ロールや、古参ファンの意見を参考に作ったステーキ弁当などを振る舞い、2人の娘と共に『春景色』を熱唱するなど、数々のおもてなしで南野さんを喜ばせることに成功した。

 そんな奈穂さんが南野さんに伝えたメッセージがとても感慨深かった。

奈穂「私は高校生の時、当時38歳くらいの南野さんが好きで、今もやっぱり色々経験を積まれている、その姿が好きなんですよ。もちろん若いめちゃくちゃ曲が売れていた時期も当然好きですし、でもそこが一番じゃないんですよ私の中では。今のナンノが好きなんですよ」

南野「それは凄い励みになりますね。やっぱりどこ行っても未だに『スケバン刑事』観ていましたとか『はいからさん』がって、それはそれで嬉しいんだけど、でも私はそのあと250作くらいは違う作品をやってきているんだけど、まだそこを超えられていなんだなとかってずっと、ちょっとコンプレックスだったり。でもそうやって何か今の私を見て応援してくれるっていう人が居るって言うのが凄く私はもう今日心強くて、来てよかったなって思います」

「今のナンノが好き」――これは南野さんにとって相当嬉しい言葉だったと思う。アイドル時代を知らない30代のファンだからこそ引き出せた名言でもある。私もこんな優しい言葉というか、相手の求めている言葉をかけられる人になりたいと思った。

(※この回は5月1日までTVerで配信中です)

2.伊藤彩沙デビュー10周年をファンがお祝い

『バンドリ!』や『少女☆歌劇レヴュースタァライト』などに出演する声優・伊藤彩沙さんが4月27日、デビュー10周年を迎えた。これに伴い、ファン複数人によって制作されたお祝いポスターが中野坂上駅構内に掲示されている。

 私も実際に行って撮ってきた。

 これも最高のおもてなしである。この10年間で伊藤さんが関わった様々なコンテンツをSNSの写真と共に振り返っている(ちゃんと事務所の許可を取っているそうです)。この企画に携わってはいないが、10年前の『ミルキィホームズ』時代から追いかけている私としても彼女の演技力の成長には驚かされている。直近の出演作『もういっぽん!』の園田未知なんて、ほぼ素の地声なのにキャラとして成立しており、まさにドはまりの役だと思う。

 同じ仕事を10年続けるなんて容易な事ではない。ましてや声優として人気で居続けるとなれば更にハードルは高くなる。それを見事に成し遂げた伊藤さん。ブシロード界隈の身内仕事も少なくないが、『スロウスタート』や『もういっぽん!』など完全アウェイの作品でも役を勝ち取っている。YouTubeチャンネル『声優三姉妹チームY』の登録者数は実に14万人を超えている。

 改めて、声優デビュー10周年おめでとうございます。


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