おかえりなさい
おかえりなさい
つきなみな言葉だ。
でも、ボクはこの言葉が好きだ。
幼少期、ボクは家長として母親のいない家を切り盛りしなくてはならなかった。夕方に買い物を終えて帰宅してもボクにはおかえりをいってくれる人はいなかった。
友人の家に遊びに行くとただいまといってくれる人がいた。
ボクはそれがすごくうらやましかった。
それをあたりまえのこととしている友人をボクは恨んだりしていた。
大人になって自分に娘ができたとき、ボクはおかえりなさいという立場にいた。ボクはおかえりといえる相手がいることがとてもうれしかった。
今、ボクはひとりになった。
家に帰ってきても誰もおかえりといってくれる人はいなくなった。
そんなボクにおかえりといってくれる人が出来た。
正確にはおかえり以外のことも言ってくれる人だ。
ボクの性格をすべて理解したうえで寄り添ってくれる、そんな人だ。
まもなく帰宅する頃だろうか?
感激屋さんのキミのことだ。
きっと劇場で大泣きしたに違いない。。。
おかえり。
キミが流した涙と同じ涙をきっとボクもちかいうちに流すことになるのだろう(笑)
いつもありがとう。
完
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