絶壁の帽子選び
私は帽子が似合わなくてずっと悩んでいた。
以前、キャップを被った横顔を写真で見たときに帽子と後頭部に変な隙間があった。
そこで初めて自分が絶壁だと言うことに気づいた。
自分の中で帽子が似合わないのは自分の頭の形が問題なのかもしれないと思うようになった。
それでも春になると紫外線対策のために帽子を被ったり、似合うものがないか探していた。
黒なら持っている服に合うだろうと思っていたので色々なタイプの黒いキャップを試してみることにした。
いくつか試している中で「これでいいか」というものがあったので買うことにした。
しかし帽子を被っている自分があまり好きになれず、モヤモヤしていた。
最近は暖かい日が続いたため、今度こそ似合う帽子が欲しいと思うようになった。
というよりもキャップとTシャツとデニムをさらっと着こなしている女性に憧れるようになったという理由もある。
そこでキャップ探しを始めることにした。
まずセレクトショップの帽子コーナーへ行き色々被ってみるが見事に似合わない。
「やっぱり似合わないなー。」と思いながら店内をぐるぐる回ってみて、パッと手に取ったものを被ってみるととてもしっくりきた。
「あれ?このキャップいいかも!」
よく見ると黒ではなく濃いネイビーだった。
ネイビーは服に合わせにくそうだと思って避けていたが被ってみると思いのほかしっくりきた。
また黒に近いネイビーだったのでその日の服に合わせても違和感なかった。
店員さんに相談し、ネイビーのキャップを買うことにした。
黒がいいと思い込んでいたが、似合わないのは形のせいではなくて色だと言うことに気づいた。
もちろん顔の大きさや頭の形に合うということは重要だが、前から見たときにしっくりくるかどうかは色が重要なのかもしれない。
ようやく好きな帽子に出会うことが出来たかもしれない。
早く暖かくなってお出かけするのが楽しみだ。
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