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映画『さかなのこ』

 9/25(日)に「さかなのこ」見に行ってきました。今更ながらレビュー。前評判が良くて見に行ってきたのですが、本当にいい映画でした。

 

 さかなクンの半生を描いた映画です。このころ映画を見に行くと、上映前の注意喚起の映像で宣伝がてらこの映画が使われていて、正直「よくある日本のハズレ映画」という印象しかありませんでしたが、色んなところから意外にも「今年一番の映画!」くらいの高評価が続出していたので気になって観てきたのですが、いや~ほんとにいい映画でした。

 ミー坊(さかなクン)はいつでも魚のことで頭がいっぱいで、他の子とは感覚が少し違う変わり者の子ですが、周りの友人も母親もミー坊のことを否定したり排斥しようとしたりせず、温かく見守ってる感じでとても優しい世界が描かれています。そんなミー坊も大人になると色々と社会の壁にぶち当たっていく訳ですが、周囲の人に助けられながら自分の好きな事をとことん続けた結果、生きる道を見出します。上手く生きれなくても周囲に馴染めなくても、自分の好きな事をずっと続けていくことを許してくれるような映画でした。

 そしてこの映画はとにかくのん(能年玲奈)の演技に尽きると思います。ミー坊のキャラクターと演じるのんの純粋な雰囲気や無垢な瞳の親和性がものすごく高くて、のん以外にこの役を演じられる女優はいないのでは?と思うほど、正に適役という感じでした。「男か女かは関係ない」という言葉が映画冒頭に出てきて、男性であるミー坊を女性が演じていることに最初違和感を感じるのですが、徐々に「あ、この人じゃないとダメだな」と思えてきます。

 すべて実話ではないでしょうが、さかなクンは素敵な人生を歩まれているのだなと思いました。DVD化されるかな~。癒されたい方におすすめしたい映画です。

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