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#腐れ縁だから┃#青ブラ文学部


上福岡にある軽食喫茶店「ラパン(仮名)」のマスターとママは、私達夫婦にとって、唯一無二の親友と呼べる存在でした。

歳も私より3つ下で、妻より4つ上という年代なので、会話の話題も合い、
4人は楽しい時間を過ごしました。

私達が、上福岡から転居して、今の毛呂山町に来たのが、38年前のことです。

その後も、私達の交友は続きました。

ラパン夫婦が、我が家に遊びに来たり、私達が電車に乗って、ラパンまで遊びに行くという、交友が続きました。


お互いに、歳をとり、マスターは、若年性アルツハイマー病に侵され、やがて、介護生活が始まりました。

ママの百合ちゃんは、夫の介護をしながら、たった一人で、ラパンを経営しなくてはならなくなりました。

こんな状態では、もう、遊びにも行けません。

定期的に、無事コールの電話を入れるのが精いっぱいですね。

電話の内容は、愚痴もあるし、冗談もあるし、何でもありの気楽な電話で、
最後は、笑って、ケ・セラ・セラ。

百合ちゃん、また電話するね。


お互い、勝手に、遠慮なく、好き放題を言えるよね、腐れ縁だからね。




           おしまい





山根あきら。さん
宜しくお願いいたします。🙏




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