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エッセイのようなもの:寒菊の咲く頃
妻が、小学校勤務時代、
先生から「寒菊」を戴いた。
もう10年前のことである。
花の少ないこの季節、
寒菊は非常に重宝している。
生け花に飾り
仏花として、我が家で
大活躍の花である。
その先生は、とても明るく
とても丈夫な人だった。
その性格が、寒菊に乗り移っているかのように、毎年、
増えに増えている。
純白の寒菊は、明るく
たくましく
その先生の性格をあらわしているかのようだ。
南庭の寒椿の生け垣の陰を
白い寒菊は、明るく照らしてくれる。
学校の先生は、転校がある。
その先生は、今はどこの学校にいるのかわからない。
妻もその先生にお逢いすることは無い。
しかし、毎年、寒菊が咲くたびに、妻は先生のことを思い出す。
きっと、庭に咲く寒菊のように、元気にしていることであろう。と、
妻は思う。
終わり
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