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キャンプで地方に経済効果!日本人のおもてなし精神×スポーツビジネス

はじめに~挨拶と本記事について

ご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、プロスポーツチームがシーズンオフ期間に行う「キャンプ」について、私の考えを発進したいと思います。

(※山や川の付近で、BBQを楽しんだり、テントで寝泊まりをしたりといった、キャンプの話題ではありません。期待して見に来ていただいた方、申し訳ございません🙇‍♂️)



引用元:Arizona spring training 2020: Cactus League stadium guide (usatoday.com)

”キャンプ地”としてのブランディングが地方のPRになる

結論、私の考えは

”「スポーツチームがシーズン前(またはシーズン中断時)のキャンプ地として訪れる町」をつくる”
”そのブランディングが地方の経済活性に繋がる”

ということです。

充実したホスピタリティと日本人のおもてなし精神を組み合わせて、大きな経済効果を生み出せると考えています。

①アメリカのスプリングトレーニングは1700億円の経済波及効果

アメリカ「MLB(メジャーリーグベースボール)」のスプリングキャンプトレーニングをご存じでしょうか。

メジャーリーグチームがリーグ開幕前に行う春期キャンプです。
アリゾナ州1に5球団、フロリダ州に15球団がそれぞれ集まり、2月中旬頃~3月末の開幕前まで行われるキャンプになります。(オープン戦含む)

キャンプ開催地には、大規模なベースボールファシリティ(野球関連施設)が建設されています。

また、スタジアム付近は、ホテルが立ち並び、巨大なショッピングモールもあります。
この期間は多くの観光客がアリゾナ、フロリダにやってきます。

このスプリングキャンプトレーニングは、全体で約1700億円もの経済波及効果があるとされています。

サンフランシスコ・ジャイアンツのスプリングトレーニングに参加した経験を持つ、川上祐司さんは書籍の中で、
次のようにスプリングトレーニングを紹介しています。

カクタス・リーグの代表であるマーク・コロナド氏の挨拶では「このスプリングトレーニングキャンプは、州や市にとって最高のPRの機会である」と述べており、、、

川上祐司(2019)「アメリカのスポーツ現場に学ぶマーケティング戦略
〜ファン・チーム・行政が生み出すスポーツ文化とビジネス」

スプリングトレーニングにやってきて、
野球チームが集まり、多くの人がエンタテインメントを楽しむ
充実したホスピタリティに選手も観光客も癒される

そのような"ブランディング"が出来上がっているように感じます。

そして、そのブランディングを利用して、行政や企業が大きな利益を得ることができている。
スポーツを活かしたビジネスが生み出されているように思われます。


引用元:https://ccore.co.jp/omotenasi/

②日本人のおもてなし精神を活かすとき

外国人の方々が日本人へのイメージとして、
「日本人のおもてなしの文化は素晴らしい」
と発言するシーンをテレビやSNS等で見かけることは多いかと思われます。

外国人旅行者受入数が3,000万人を超え(コロナ前)、インバウンド大国になりつつある日本の「おもてなし精神」は大きく評価されているはずです。

日本人の精神は、外から来た人(外国人観光客、国内旅行者問わず)を受け入れる上で、良い方向に作用するでしょう。

地方にキャンプ地というブランディングをつくる
そして、そこに日本人のおもてなし精神を掛け合わせる

これは、地方の経済発展に繋がるのではないかと考えます。


スポーツ界の変化がキャンプ地革命になる!

日本スポーツチームのキャンプ地というと、
九州南部や沖縄地方のイメージがあります。

プロ野球やJリーグは
2月〜3月の比較的寒冷な時期にシーズン開幕前のキャンプが行われます。

そのため、九州地方や沖縄地方がキャンプ地の候補として挙げられます。

しかし、最近スポーツ界で1つの変化が起こりました。

それは、
「Jリーグが2026-27シーズンから秋春制に移行する」というものです。

8月頃にリーグ戦が開幕、12月〜2月にウィンターブレイクを挟んで、5月末頃にシーズン終了という流れになります。

つまり、
"6〜7月の暑い時期にシーズン前のキャンプが実施されるだろう"
"さらに、夏と冬。1シーズンに2回のキャンプを行う可能性もある"

ということです。

夏の暑い時期に、避暑地として有名な地方の町が"スポーツチームのキャンプ地"というブランディングを作り出すことができる!

Jリーグだけに限った話をしていますが、
J1からJ3まで、約60チームと考えると、相当なチーム数です。

地方のPRや経済活性化のチャンスが1年で2回やってくるかもしれない!
素晴らしいことではないでしょうか!

(日本全体として2回やってくるというニュアンスです)


企業や行政が連携して、キャンプ都市をつくろう!

キャンプ地としてのブランディングを作り上げるには、やはり大規模な設備投資が必要になります。

・選手が利用し、多数の観客も受け入れられるスポーツ施設
・ホテル等の宿泊施設
・ショッピングモール
・交通整備

大型のキャンプ都市を生み出すには、それだけの費用が必要になることは間違いないと思われます。

しかし、キャンプ都市が出来上がり、複数のスポーツチームや大勢の観光客がやってくるようになれば、、、

かかる費用よりも多くの莫大な利益が生まれるかもしれません。

企業や行政が協力体制をとれば、魅力ある地方都市を作り上げることができるのでないでしょうか。

キャンプ都市を海外企業の手も借りて作り上げる

キャンプ都市をつくるにあたり、資金力のある海外企業の手を借りるのも
一つの手段であると考えます。

資金力がある海外企業と協力すれば、地方の財政難・資金難の問題も解決するでしょう。

また、キャンプ地が完成した後、海外企業と地方行政が協力体制を取ることで、新たなイノベーションを起こすこともできるかもしれません。

海外のスポーツチームが日本にキャンプをするためにやってくるなんてこともあるかもしれません。

※このあたりの話は、スポーツ×旅行業のビジネスにもつながるところです
是非こちらをご覧ください!


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
少しボリュームのある内容でしたが、ご興味を持っていただけるとうれしいです。

私は現在大学4年生で、4月から旅行業の会社に就職する予定です。
近い将来、スポーツビジネスに携わるべく、様々なアイデアを発信しております。

私が知り得ない多くの知見をお持ちの皆様から、多くの事をご教示いただき、成長したいと考えております。

また、共にビジネスを行っていく仲間も探しています。
是非、コメント等いただけますと幸いです。
よろしくお願いします!

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