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春の渋谷で

短歌をつくりはじめて、三年。
毎年、NHK全国短歌大会に応募している。
今年は初めて、会場に行ってみた。

渋谷のNHKホールにも、初めて行く。
駅周辺の、人の多さに驚いた。
NHKホール近くまで行くと、道も広々として、ほっとする。

ホール内には、短歌写真部の作品が展示されていた。
NHK短歌テキストで少し前に始まった、短歌写真部。参加してみたいなと思いつつ、ツイッターが分からないし写真を撮るのが下手なので、投稿したことはない。今年はやってみようかなあと思いながら、一つ一つ眺めて回る。

大会は、受賞作品の紹介と受賞の言葉、選者の講評がメイン。
途中で、選者の方々が今分かち合いたい歌を紹介するコーナーがあった。特に心に残ったのは、この歌。

願はくはわれ春風に身をなして憂ある人の門をとはばや

佐佐木信綱

明治時代の歌なのだそう。
みずみずしくて明るい。
今の時代に読んでも、励まされる。

今回参加してみて、短歌っていいな、という思いと、これからもずっとつくり続けようという思いを、より強くした。
来年も投稿して、会場に行こう。

スーパーを走る幼子のかごのなかブロッコリーがうなずいている
(2023.3.11NHK全国短歌大会入選)

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