【雑記】ファダニエルの足元すくわれそう感
タイトルの通りです。
ゼノスの相棒?として暗躍をスタートしたアシエン・ファダニエル。
彼はアシエンとして、アサヒの肉体を使ってブルトゥス家のお金をいっぱい使ったうえで、さらにお金をばらまきまくっているようだ。すごくディズニーシーでこういう人見たことあるなと思いながら見ていたし、「どうだ明るくなったろう」のおじさんを思い出している。
つまり、暁月はこのファダニエルも相手にしなければならないのかと思うと、ゼノスも面倒臭いやつと手を組んだなと感じる。
ところでブルトゥス家ってどういう家なのかよく知らない。説明されていたっけ?
少なくともヨツユとアサヒの二人を引き取り養育?しているはずなので、相当お金を持っている家であることは確かだろう。
またアサヒが全権大使に任命されても国内から特に文句が出ていないっぽいので、ガレマール帝国内での地位もそれなりに高そうだ。少なくともアサヒが相当優秀であっても、何らかの力を持たれることを帝国のガレアン人は嫌いそうだし、そういう意見をねじ伏せられる家なのかな、と思っている。
アサヒのフルネームは「アサヒ・サス・ブルトゥス」で、サスといえばリウィアやリットアティンと同じだったはず。非ガレアン人としては最高位にあたるらしい。
アサヒ自身の努力の甲斐もあって「サス」の地位を手に入れたのだろう。
これだけ地位の高い人間なら、動かせれば一緒になって動いてくれる人間も見つかりそうだし、ファダニエルの言う通り非常にいいタイミングでラッキーなことに、程よい死体が手に入ったということになる。
で、だからこそ気になる。
つまりアシエンは、その肉体に宿った記憶を理解できるということになる。
ところがペール=ラグは魂と記憶はセットみたいなことを言っている。
これってちょっと矛盾していない?そもそも「魂」「記憶」「肉体」ってそれぞれどういう説明されてた?と思ったので自分用に整理し、今後どのような展開が考えられるか書いていこうと思う。
これまでの「魂」と「肉体」「記憶」について
ここまで魂と肉体、記憶について、いろんなご意見をいろんなキャラが口にしている。記憶に関しては、かなり最近言い出された気がする。
まず一番最初に「魂」みたいな話が出たのは、多分紅蓮のとき。直接影響を受けたのは「紅蓮決戦アラミゴ城」の2ボス、アウルス・マル・アシナだと思う。
彼は「ブレインジャック」という技を使い、肉体と魂の分離を行う。
アウルスの計画では一度分離をすれば戻ることはないと思っていたようなのだけれど、実際ヒカセンの魂は肉体を取り戻す。そしてアウルスを倒すことになった。
アウルスはもともとガレアン族が荒天的に魔法能力を使えるようにする技術を研究していて、そのことをゼノスに高く評価され引き抜かれたようで、最終的にはフォルドラやゼノスに施した、人工的な超越者を作り出す技術を完成させている。
割と優秀な研究者ではあったと思うけど、流石に魂の全てを理解していたわけではなさそうだ。
その次印象的な話として、マトーヤの言葉がある。
マトーヤは紅蓮の最終盤で「肉体と魂が分離した場合、肉体が健全ならば魂もまた健全な状態であると考えられる」という話をタタルにしている。
また漆黒全編を通して、暁の賢人たちの肉体の維持を行うタタルにアドバイスをしているのもマトーヤだ。
この話があったから「暁のメンバーはみな魂は元気にやっていること」以外にも以下の通りの予想を立てていた。
肉体が健全な状態のゼノスが、魂も健全であるはずということ
魂として存在しているアルバートの肉体が、無事であるはずということ
実際その通りの展開になったし、漆黒5.1からの展開もこの仮説を踏まえたものとなっている。
5.1からの流れを整理する
まずサンクレッドから体の不調を訴える。
その理由は魂から肉体が離れて長い時間が経ったからだ。
おそらくだが、体と魂は持ちつ持たれつの関係であり、片方が失われるともう片方も機能を失う。たとえ両者が互いに問題ない状態だったとしても長く魂と肉体が離れすぎていると、お互いをつなぐ接続ケーブルのようなものが弱まり、結果として双方に異常が起こる。
最終的に双方の機能不全は死につながる…そのため原初世界に帰還することを本格的に考えることになっていく。
そこで目を付けたのがヒカセン自身が、持ち物と一緒に第一世界にやってきたこと。(ここはゲームシステム的な部分と設定がちゃんとマッチしていてとてもよかった。)
ヒカセンが「これは自分のもの」と認識できれば、魂を持ち帰ることもできるはず。そこで文字通り魂をケースに移し、持ち物として原初世界に持ち帰ることにする。そうして作られたのが魔具「ソウル・サイフォン」。
ところがここでもう一つ大きな問題になったのが「魂を詰めただけではダメで、記憶も一緒に持ち帰る必要がある」という点。記憶は魂とは別物で、魂だけソウル・サイフォンに込めて持って帰ったところで記憶のない状態で目を覚ますだけになってしまう。
ここで使われたのが水晶公(グ・ラハ・ティア)の体に残されたアラグの皇族の血。他者に記憶を共有し、皇族の血を絶やさぬために作られた皇血の魔眼なら、記憶をほかへと移す方法に近づけるのではという理論だった。
自らの「魂」と「記憶」を使って、水晶公はソウル・サイフォンの研究を行っていた。
つまりソウル・サイフォンを奪えば「アラグの皇族の血」と操作方法を記憶した「水晶公の記憶」が手に入る状況が生まれた=クリスタルタワーの制御権を得る事にも繋がっている。
なのでエリディブスがクリスタルタワーを使って光の戦士を大量に召喚することができた。
このことで水晶公の体にさらに負担がかかり、最終的にクリスタルとなってしまった。しかし結晶となっただけで水晶公の魂、記憶そのものはそこに存在し続けている。
第八霊災を経験したグ・ラハである水晶公の魂と記憶は、エメトセルクを倒したことで第八霊災を回避した原初世界へと持ち帰られ、原初世界で眠るグ・ラハ・ティアの肉体、魂、記憶と合体したことで水晶公としての彼の記憶と魂は受け継がれることになった……というのが5.3あたりまでのストーリー。
こうやって整理してみると、記憶と魂は全くの別物だということがわかる。
魂はその人の電源装置、記憶はその人を形作る情報…みたいなイメージが近いかな、と思った。
この辺を復習しようと思うと結構長くてびっくりする。
とりあえずグ・ラハの場合やエリディブスのパターンを見ると、記憶は抽出されてしまえば他人にも確認できるということはわかる。
それだけでなく、おそらく肉体に残った記憶があれば、その肉体を乗っ取った魂に記憶を確認することもできる。ファダニエルがアサヒの記憶を見ることができたのも、魂と記憶が別物だったからだ。
アシエンを見ていると、彼らは「魂」と「記憶」をセットとして「肉体」に移し替えて行動しているように見える。また暁の賢人たちも「魂」と「記憶」が肉体から分離した状態で第一世界に召喚されている。
紅蓮のID「紅蓮決戦・アラミゴ城」で行われる攻撃も「肉体と魂の分離」としか明言されておらず、おそらく魂と記憶は一緒に分離している。
基本的には「魂」と「記憶」はセットで動かされるものというイメージが強く感じられる。
つまり今のアサヒの状態……肉体に記憶が残っているが、魂が存在しない状態というのはこれまでにないイレギュラーな状態である、といえるはず。
ファダニエルの足元が怖い
ここまで考えて、一体どうしてこういう状態なのかをよくよく考えなおしてみる。
今のところアサヒの肉体と記憶は、おそらく健全な状態だ。
つまり、これまでのストーリーから考えると今のところ姿は見えないけれど魂もどこかに存在していてもおかしくない。
もちろんアサヒはただの人間だ。ヨツユのような蛮神になりえなさそうだし、ゼノスのように人工的に超越者にはなっていない(おそらくは…ただグリーンワートやフォルドラのように改造をすでに受けていた可能性もあるので未知数)。
つまりアサヒについて考えられるパターンは以下の通り。
魂だけはすでに星海に帰ってしまった。だから復活しない。
記憶が肉体に残ったために魂もその辺にいる。復活の可能性あり
魂はアサヒの肉体の中に残っている。ただいまは眠っているだけで目覚める可能性あり。
ただこれまでのパターンを考えると、魂がどこかにいって、そのままアサヒが終わる気がしない。メタ的にも「オレオw」なんて呼ばれて愛されているキャラクターが最後に復讐してきたらめちゃくちゃ盛り上がると思うし。
またファダニエル本人も、エリディブスやエメトセルクがいなくなったことではっちゃけている。この状況が本当にまずいと思う。
はっちゃけていて、自分の行動を妨げるものが誰もいない…となると人間は調子に乗る。調子に乗ると周りが見えなくなる。
一緒にいるのがゼノスというのもひえええという感じだけど、ファダニエルが自分の状況が意外と危ないことに気が付かない状態であるということも同じくらい怖い。
いつ彼の肉体の元の持ち主が、彼に手をかけようとするかなんてわからない。それにどんなに強い力を持っていても、魂と魂というむき出しで守るもののない状況になったとき、果たしてアシエンは普通の人間と渡り合えるのか?とか、いろいろ考えてしまう。
まあ抗えると思うが、ゼノスという前例がある以上油断できないとも思ってしまう。
この先の展開が全く分からないし、どういう方向に転がるかも見えてこないので、何もかもが恐ろしく感じられる…実に怖い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?