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2023NHKマイルカップ振り返り

メモ

✅雨が降って稍重の馬場での開催
内が悪いわけではなかったが 内が悪く、差しがきく馬場
✅稍重ということもあり全体的に時計は遅め(時計水準については後述)
✅前半3F 34.3で過去5年で最も遅い
✅後半3F 35.4で過去5年で最も遅い
✅全体時計1:33.8は過去5年で最も遅い
✅先行馬多くハイペース、上位3頭は道中後方にいた馬たち
✅ミシシッピテソーロが中位に来ていることから超差し有利と判定
✅上位3頭で最も評価できるのはウンブライル
✅大外から前半で位置を取りに行って4着に残ったダノンタッチダウンがかなり強い

4コーナーでの各馬の位置取り


レースラップ

過去5年の平均ラップと2023年京都新聞杯のラップ比較

レースレベル

湘南ステークス過去5年
NHKマイルカップ過去5年

時計水準としては前年+1.3秒程度であり、湘南ステークスとの比較では例年通りの時計レベルと判断。
ただし差し馬が恵まれたレースで先行して残った馬たちを次走以降の人気妙味的にも評価を高くすべき。

ピックアップ馬

1着 シャンパンカラー

中枠から後方で進める。今回は差し馬が3着以内を独占したように展開に恵まれての1着。内容を見る限りオオバンブルマイより強いがウンブライルよりは弱い。新馬戦の上り33.4はかなり優秀で歴代におなじような上りを記録した馬たちをみると重賞級の数字ではあった。NZTでハイペースを中段から差してこれたように早いペースにも適性を見せていることからハイペースの差し馬としては優秀かもしれない。NZTではエエヤンが抜けて強く、完敗とみていたためエエヤンとの力差は今回の着順通りではないと考えており、今後は人気によって買い方が変わりそう。


2着 ウンブライル

内枠から後方で進める。1, 3着馬と同様に展開に恵まれた。それでも1, 3着馬と直線では約3馬身以上離されていたところから最終的に着差0まで迫れており、3頭の中では一番強い競馬ができている。予想でも述べたが、これまでもG1級の素質を見せており、それがこの一戦で証明された形。新馬で1400mを使われていたことや阪神JFでの惨敗など、気性的な問題もあったが、前走・今回と連続で好走できたように陣営もこの馬を理解してきたと思われる。ブリンカーが好走のキーかもしれない。今後もG1で勝負になる強い馬になると思われるが、気性の問題は大きく、関西遠征がダメな可能性もまだ残されている。今後人気によっては嫌って妙味があることも考慮したい。


3着 オオバンブルマイ

中枠から後方で進める。前走も差して好走しており、鞍上的には前走と同じような形を狙っていたと思われる。今回は完全に展開が向いての3着。しかし1着馬には届かず、3着馬には差されていることからこれら2頭よりは下。さらに前目で競馬して4着に残ったダノンタッチダウンと0.2秒差であればこの馬はそこまで評価できない。もともと素質的には低く、ここでは危険な人気馬と考えていたため、今回の好走で次走以降人気するのであれば買うことはないだろう


4着 ダノンタッチダウン

大外から前半位置を取りに行って中段で進める。4コーナー前で位置を上げて先団にとりつき、直線半ばで一時先頭。上位馬とは枠、位置取り、仕掛けの差であり、力負けではない。ペース的にも厳しい競馬を強いられている上に、陣営から戦前雨では全く走れないといわれながら4着に粘れていた。川田騎手はレース後「素晴らしい走りができたと思います。だからこそ乾いた馬場で走らせたかったです」とコメントしておりやはり馬場は向かなかったはず。新馬戦の上りの数字からおそらくこの後G1で勝ち負けするはずでこの世代ではマイルならばトップの存在であると改めて認識。この後の復帰戦ではかなり人気するだろうが、本番のG1では人気しても買いたい馬。


5着 カルロヴェローチェ

外枠から中段で進める。ダノンタッチダウンとほぼ同じような位置どり。直線での仕掛けはダノンタッチダウンより少し遅めでシャンパンカラーとほぼ同じタイミングだった。推測だが馬場適性のなさ、距離が少し長かったことで伸びを欠いて5着。ダノンタッチダウンには力負けの印象だが上位の差し馬とは大きな実力差はないと判断。ここまでのレースで見せてきた素質はこのメンバーでは最上位。気性的な問題で短距離を走っているが今後の成長次第では世代トップとなる可能性も捨てきれない。「外枠からリズムよく運べて直線までいい感じだった。最後は馬場を気にしていた感じ」とレーン騎手のコメントあり。陣営は短い距離を意識しているようで今後短距離路線に出てくるかもしれないが、人気次第で扱いは難しくなりそう。


9着 エエヤン

内枠から中段で進める。直線は位置取りからそのまま最内を進んだがあまり伸びずに惨敗。「東京でペースが落ち着いたところで、折り合いがどうかと元々思っていたが、そこで上手に乗れずかかる感じに。直線スムーズでなかったのもあるが、そこでエネルギーを消耗したのが影響しました」と戸崎騎手はコメントしている。前半でかかってしまい折り合いを欠く場面があった。ショーモンに乗っていた鮫島騎手の位置取りから、内より外が伸びる馬場だったと思われ、この馬は悪い内を通ってしまった。NZTはハイペースを前で進めて非常に強い競馬を見せており、かかる面からもハイペースが向く馬。今回は中段で進めたこと、馬場の影響でペース的にはNZTより遅くなってしまったことがかかってしまった原因と考える。ハイペースになれば世代でトップクラスの走りができ、今後人気的に穴にもなりそうなので引き続き狙いたい。


15着 ショーモン

内枠から位置取りを下げて後方から。「展開は良かった。馬場もこたえて、いつもより動けなかった。」とレース後の鮫島騎手のコメントあり。おそらく馬場と展開を読んで大外から差す競馬をイメージしていたと思われる。この馬は上りのきれる脚はなく、先行して持ち味が出るタイプであること改めて分かった。馬場も良馬場の方が向きそう。並ばれた時の勝負根性、予想でも述べた新馬戦の素質の高さから今後のG1レースでも積極的に狙いたい。人気的にもかなりの穴になりそうでおもしろい。新馬戦の適性から、マイル以下にも適性がある可能性も考慮したいところ。

忘れないようにこの馬の新馬戦のことについて再度ふれておく。

新馬戦ラスト2F目 11.0は非常に優秀。2歳札幌芝1500m新馬戦において、ラスト2F目が11.3以内で走った馬は

・シュネルマイスター(G1 NHKマイルカップ 1着)
・タワーオブロンドン(G1 スプリンターズステークス 1着)
・ウォーターナビレラ(G1 桜花賞 2着)
・アルマワイオリ(G1 朝日杯FS 2着)
・ブライトファントム

ブライトファントム以外はすべてG1で連対している。ブライトファントム気性的に難しく、ダートでも活躍できていない。しかし、新馬戦は内容的に2着のショーモンのほうが強いとみており、ショーモンも以上の馬たちと並ぶ活躍をしてもおかしくない。

https://note.com/kind_curlew665/n/n6399f9ded1f6

独り言

内田騎手が勝ったのは嬉しい!
NHKマイルカップは差し馬ですね~!




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