見出し画像

某小説コンテストから始まる青春

青葉(あおば)です。

この記事では雨虹みかんちゃんについて書こうと思う。

知り合い向け記事です。
もしも初見の方がいたら、知らない人が書いた知らない人についての思い出を読むことになります。ぜひ読んでください。

これは、「ネットの人」が「友達」になるまでの記録である。

雨虹みかんについて

雨虹みかんは、カクヨムやX(旧Twitter)で活動している。主に短編小説や短歌、エッセイを投稿していて、透明感のある文章と独自の視点から書かれた物語に定評がある。

あおばミーツみかん

前回のあらすじ

高三で、冬だった。タイトルで「某小説コンテスト」と記したカクヨム甲子園の最終選考の結果が発表された。受賞者だった私たちはTwitterでFFになる。

時々リプのやりとりがあったが、そのころ私は謎の垢消し衝動に翻弄され、浮上していないことが多かった。後日なんでか聞かれたが、自分でもあまりよくわかっていない。

受験が終わったあとに、みかんちゃんに誘われてスペースをすることになる。話すのはこのときが初めてで、とても緊張していた。
その後、みかんちゃんたちが発足した文芸サークル「あの夏の平行線」に誘ってもらい、加入することになる。

カクヨム甲子園

2023年3月末。カクヨム甲子園の授賞式がオンラインとなる。
残念に思いながらも、少しだけ安堵している自分がいた。コミュ障だからだ。初めて顔を見る人とまともに会話ができるとは思えない! と思っていた。

授賞式では顔出しが自由で、私はカメラをオフにしていたが、みかんちゃんはちょっとだけオンにしていた。「髪がオレンジだ!」と思った(実際は茶とかだと思う)。

文字が多くなってきたので画像を載せる
授賞式用にもらった弁当
対面で行われた世界線も気になる

授賞式が終わり、これで私の青春も終わりかーとしみじみする。

が、しかし!

これだけじゃあ愛想がないということで、受賞者の一人がオフ会を企画してくれた。

みかんちゃん経由で誘ってもらい、私は「参加したいですー」と答える。白状すると、このときは行く気が40%くらいでした。まだ「インターネットの人」という印象が強かったのだ。

しかし、母に諭され参加を決める。オフ会編に続く。

ネットの人と会ってはいけないと中学の先生は言っていた

オフ会は東京で行われた。私が集合場所に着いた頃にはもう全員揃っていて、みかんちゃんに誰が誰だか紹介してもらった。

後半みかんちゃんとはあまり喋らなかったけど、みんなに会えて嬉しいなーと思いながら帰路に着いたことを覚えている。

そして十一月の文フリ! 後半いろいろ喋った気がする。端っこで話していて、自分たちの本が売れたらブースに移動して……ということをしていた。

あと最後に二人でぬい撮りを実施しました。

ぬい撮りを行う
これはよく見返す写真 かわいい

その後もスペースとか通話をしてたくさん話した。
共通の趣味がたくさんあって、例えば、アイドル、ぬいぐるみ、ぼっち飯、クレーンゲームなど。
そうやって親交を深めていった。

大学の超長い春休みのうちのたった二日間のこと 

いい感じの一日新幹線乗り放題パスがあって、春休み中、遊ぼう! ということになった。

お互いの住んでいる場所に1日ずつ遊びに行くことになる。
私はアヒルはやぶさに乗って仙台へ赴いた。

仙台編

2024年、2月21日。雪が降っていた。

これは帰りに撮ったやつ


新幹線を降り、私は(おそらく)生まれて初めて東北の地に立つ。人が行き交う駅内を見渡しながら、「都会だなー」と思った。

駅でみかんちゃんと会う。これで会うのは三回目だったが、全然そんな感じがしない。よくスペースをしたりリプを送ったりしていたからだろうか。

みかんちゃんに案内してもらい、駅周辺で遊んだ。行った場所を言うと、かまぼこ、ゲーセン、ちいかわランド、アンパンマンミュージアムなど。

かまぼこ屋のベンチのところに鳩が飛んでいて嫌だった。(あの鳥の顔も動きも毛並みも、全部嫌いだ。人の食べこぼしを狙う卑しさも気に入らない)

焼いている 暖かくて美味しかった

ゲーセンを三つハシゴした。私たちはクレーンゲームをしたけれど、大きな成果は得られませんでした。
みかんちゃんがゲットしたメロンパンナちゃんのヘアクリップをもらう(よくかぶの角につけてます)

あと、頭に草を生やして(!)プリクラを撮った。プリを撮るのが超久々だったので、とても楽しかったです。

後半、疲れたのでカラオケに行った。ファミリールームで、遊ぶ場所があった。私たちはクールな大人なので遊ばないけれど。

家族写真

写真の紫のやつは十円クレーンゲームでみかんちゃんがゲットしたやつだ。なぜか二人とも超気に入っている。

夜になって、別れる。また来週会えるねーと言った記憶。とっても気軽な感じに。

東京編

2024年2月28日。

みかんちゃんはピンクっぽいコートを着ていて、髪を三つ編みにしているのがとても似合っていた。私は前回とほぼ同じような格好で、おしゃれ偏差値の差を感じました。

当日の動き:秋葉原→上野→浅草

上野動物園に行った。入場後、大変なことに気づく。ぬぬちゃんがいなくなったのだ。落としてしまったらしい。
旅に出たのだとみかんちゃんは言った。ぬぬは東京を旅しているのだと。そうだといいな、と私は思った。

ともだち
……


余談:後日、旅行について母と話したときに、この話題になって、「〇〇(私)だったら泣いてたね」と言われた。

食物連鎖
私は昼食にチキンナゲットを食べていたので、鳥を見ると食感を思い出してちょっと「うっ」となった 


次は浅草に行った。
途中、人力車のお兄さんに話しかけられ、警戒していた私に代わってみかんちゃんがいろいろ聞いてくれていた。(東京で心が濁った私は、道で話しかけてくる他人はすべて敵だと思っている)

浅草周辺の雰囲気がとても好きだ。

ツー(スリー)ショット

もっとツーショ撮っておけばよかったなあと思った。

食べ歩きや参拝を終えた私たちはゲーセンに訪れた。クレーンゲームをするためだ。
最初はうまくいかなくて落ち込み状態だったが、最終的に二人とも大きいぬいぐるみをゲットできた。あおばはゲットした瞬間、後ろにいた人に「うまい!」と褒められた。

大きいぬいぐるみを持って道を歩くのは楽しい。しかし、家から連れてきたぬいぐるみを歩くのは憚られる。子どもなら微笑ましいが、私たちは大人のお姉さんだ。
だからこれは、ゲーセンで景品をゲットしたときの特権だと思う。

遊び終えて、私たちは東京駅に戻った。藍色の空の下に聳え立つビルの夜景がとても綺麗だった。サムネがそのときの写真だ。空の端がオレンジ色になっている。

ガストにて 赤いやつをもらった 
すうちゃんに乗るハチワレさん 右上にタイトーの袋が写っている

夜ご飯はガストで食べた。私はハンバーグを食べた。仙台のサイゼでもハンバーグ食べてた気がする。
仙台のとき、帰り際にみかんちゃんが「ハンバーグ好きなら〇〇(お店)いいよ!」と言っていた。また仙台に行きたいと思った。今度は松島も行きたい。

新幹線の改札前。最後だからいろいろなことを喋った。今度遊びたいねって話や、文フリのことなど。
みかんちゃんが、今日ゲットしたぬいぐるみを指して「この子とはもう会わないよね」と言っていたことが印象的だった。

最後に、みかんちゃんが「いつか小説を書かなくなっても友達でいたい」と言ってくれたのが嬉しかった。

次に会えるのは5月の文フリだ。私たちはグータッチをして、それぞれの帰路についた。

大学の超長い春休みの中の二日間にあった出来事は、今も私の記憶に色濃く残っている。

これから

こうやって書いてみると「みかんちゃんに誘われて」の文が多い。「あおばももっと動けよ!」と思いました。昭和親父レベルの口下手だ。

このこと以外からも、最近、受け身だとよくないなと強く思うようになった。

大学生になって気づいたことがある。それは、「友達でいようと努力しないと、友達でい続けるのが難しい」ということだ。
お互い連絡を取ろうとしないと、関係は簡単に薄れていってしまう。そうやって疎遠になった友人が何人かいた。

私とみかんちゃんは学校が一緒だったわけでも、地元が一緒だったわけでもない。共通の知り合いも多いわけではないし、彼らもネットで知り合った人たちだ。
だから、ふとしたきっかけで、もう一生会わなくなってしまうような気がする。

通話のとき、大学を卒業したあとの話をすることがある。みかんちゃんはちゃんと進路が決まっていて、将来創作とどう付き合っていくかについても考えていた。
対して私は、何も考えていない。将来像がまったく見えていない。

だからときどき心配になる。小説を書かなくなったら、もう関わりがなくなってしまうのではないだろうか? と。

だから、帰り際にみかんちゃんが言った「どちらかが小説を書かなくなっても友達でいたい」という言葉が嬉しかった。

私たちのどちらかが小説を書かなくなっても友達でいたい、そして、またゲームセンターに行けたらいいなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?