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薬が効き始める

6軒目のメンタルクリニックへ、数年ぶりに通い始めました。
今まで行ったメンタルクリニック6軒のうち、3軒は門前払いだったので、話をじっくり聞いて下さり、今後も通院で受け入れて下さったことに私は光を見たような気持でした。
また、初回からしばらくは薬なしでした。
5軒目に行った病院では、最初からどんどん薬の量が増え、日中も起きていられないほどの眠気に襲われ、その後、そういうメンタルクリニックが今増えているということをNHKのドキュメンタリーで知りました。
なので、最初から無闇に薬を出さなかった先生に、この先生は信頼できるかもしれないと思い始めていました。
先ほど書いたNHKのドキュメンタリーから、本当に必要で自分に合った薬を処方してくれる医者に出会うのが、とても難しいことなのだな、と感じていたので、私は大きな希望を持ちました。

その後は15分くらいから20分くらいの診療で、私は前の家の車の音についてや、父親への恨みなどを話していました。
先生は、良いとも悪いとも言わず、時々、本当にそうなのか?というような疑問を私に向けてきました。
そうすると、私の心の中は揺らぎ、私は間違っているのか、と自問自答するようになりました。

病名はつかず、病気ではないとのことでした。
父親によるトラウマがあり、トラウマのせいでいつも過覚醒の状態で、自律神経のバランスが崩れているとのことでした。
アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるような状態。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れている。
ちょっとずつでも安心できる場所と時間を作ること、趣味や公園などへの外出、体を動かすこと、たんぱく質を取ることなどをアドバイスしていただきました。

そして、少しずつ向精神薬と、血液検査の結果、不足していた亜鉛、眠れない時の為の入眠剤を処方していただくようになりました。
それ以外に、ドラッグストアで買える鉄分とビタミンB群のサプリを取ることも勧められました。
これらも血液検査で不足しているのが分かったものですが、私のように音や光に敏感になっていることを改善すると言われているそうです。
それで、私はそれらのサプリメントも飲み始めました。

でも、なかなか車のドアを閉める音などへの怒りやイライラが鎮まらなかったある日、新しい薬を処方されました。
その薬を飲み始めてから、カーッと逆上することが激減するようになりました。
音を聞くと、とても嫌だな、と思うのですが、そこまでで、以前のように逆上して音を立て返したい、もっと静かに閉めて!と叫びたいという気持ちの膨れ上がり方が小さくなりました。

最初はその薬が半錠でしたが、今は一日1錠を飲んでいます。


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