発達障害が増えていることについて考察

近年、ニュースなどで発達障害児が増えていることが言われている。実際のところ、小学校の特別支援学級の児童数は少子化にも関わらず増加し続けておりこの20年で倍増したとされる。この事態の背景にあるのは、社会的に発達障害の認知が広まったと言われているが、では何故そうなったのか。

大きな要因として考えられるのは社会が求める標準的な人間のレベルが上がったことではないだろうか。昨今、企業では業務の効率化が推し進められているわけだが、誰しもが効率的に業務を進められるわけではない。しかし、企業としては所謂要領の良い人間が欲しいわけで、必然的に求められる人材のレベルは上がっていく。

その流れは企業のみならず学校にも波及し、要領の悪い子供が問題児扱いされ結果的に発達障害と診断されてしまうのではないだろうか。もし、発達障害に明確な基準があれば恐らく大昔から障害者としての扱いを受けていたと思われる。

この流れは深刻と言わざるを得ない。何故なら、標準的な人間のレベルが上がり続けることで、かつてはそうでなかった人間が障害者扱いを受ける。そうなると社会の存続が不可能となる。発達障害が増えていることについて、そもそもそれを決める社会的な基準に疑問を持つべきではないだろうか。

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