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私が好きな曲です。
皆に聴いてほしいです。
溺愛したりない。(試し読み7)
『遅刻しない。約束する』
高良くん、昨日はああ言ってくれたけど・・・・・・今日は来てくれるかな・・・・・・。
朝。学校に向かいながら、高良くんのことを考えていた。
もし、高良くんが教室にいたら・・・・・・楽しくなりそうだな・・・・・・。
高良くんが登校してきてくれたら・・・・・・おはようって言ってもいいのかな・・・・・・。
私は休み時間に話すような友達はいないし、挨拶をする友達さえ
溺愛したりない。(試し読み6)
【side 高良】
その日は、珍しく学校にいた。
学生証が必要になったけど、今まで一度も使ったことがなく、ロッカーに入れっぱなしなことを思い出したから。
一応担任にも補習の件で呼び出されていたけど、それは無視でいい。
とっとと学生証を取って帰ろうと思ったのに、教室に近づくにつれ中から声が聞こえた。
「委員長のおかげで、うちのクラスは安泰だ」
誰だよ・・・・・・ちっ、わざわざ放課後の
溺愛したりない。(試し読み5)
翌日。
昨日は、あんまり眠れなかった・・・・・・。
補習が終わってもぼうっとしてしまって、高良くんの告白が何度も脳裏をよぎって、あのキスの感触も・・・・・・ずっと離れてくれなかった。
上の空で、学校までの道を歩く。
「おーい、たま!」
後ろから聞こえた声に、ぎくりと体が強張った。
声の主は・・・・・・幼なじみの、岩尾くんだ。
彼は私にとって・・・・・・悪魔のような存在。
いつもは、