年子姉妹への期待と不安

「年子姉妹ってどうですか?」

姉妹を持つ知人、特に年子の場合にはついこう尋ねてしまうのがここ最近の私だ。
なぜなら我が家の娘二人が1歳7ヶ月差で1学年違いの年子姉妹だからだ。
親としてもう夢のように仲良く、花のように可憐で、マーニャとミネアのように街でも評判な姉妹になって欲しいものだが、実際どうなのだろうか。そんな寝言は寝てから言えという感じだろうか。

私自身は7つ上に兄、5つ上に姉を持つさんきょうだいの末っ子である。上2人とは喧嘩をしたという記憶はほとんどない。小さい頃は喧嘩をするほど話も合わなかったのだと思うし大体上2人が喧嘩もたくさんしたがいつもつるんで遊んでいて、私はいつも母と一緒にいた記憶だ。
大きくなるとようやく姉とは買い物したりお茶したり、いろんな話をするようになりどんどん仲良くなり、今では友だちのようになんでも話すし遊ぶし頼りにする関係となった。
というわけで私としては娘たちにも困った時には助けあってどんな時でも味方となるような姉妹であって欲しいと願っている。

しかしだ、聞き取り調査をしているとどうも雲行きが怪しい。
「まあまあですね」とかのレベルではない。
聞く相手によるのは承知だがそれにしても聞く人聞く人「めちゃめちゃ」仲悪いってなんなんでしょう。。

年子の妹Aさん場合
「大っ嫌いです。いなくなって欲しいですね。」

年子の妹Bさんの場合
「あ、うちですか?仲悪いですね!笑 多分15年くらい口きいてないです!笑 なんか姉がすごい真面目で私のこと嫌いなんでしょうね!一回階段から突き落とされたことあります!笑」

2歳差の妹Cさんの場合
「良くも悪くもないですけどタイプが全然違うんで合わないですね。」

次女出産の時の助産師さんで年子の姉Eさんの場合(出産3時間前の病室にて)
「もう全然会ってないですね。なんか親が私のこと多分嫌いだったんでしょうね、妹は綺麗だけどお前はブスだみたいにずっと言われてて。でも私なりに努力して毎日鏡の前で笑顔作ったりしてたら二重とかにもなって。それで結婚もして子供もいて今幸せで。でもなんか最後に妹に会ったらなんか一重で化粧も妖怪みたいになってて未だに一人みたいですよ笑 
あ、これに着替えたらトイレに行ってくださいね。手術の時間になったらまた呼びに来まーす♪」
(なお筆者もゴリゴリの一重)

・・・。

一応聞き取りの内容や話した人たちから見えた傾向としてはどうも
姉:真面目、地味
妹:大雑把、派手

みたいなところがあり、それが反発しあう要因にもなっているというかお互いにどうも「あいつのああいうところが気に食わねえ」みたいなところがあるような。
確かに私たち姉妹の場合も、仲は良いもののタイプは全く違う。

姉:ブランド志向、おしゃれ、青春時代はクラブ通い、ピアスやパーマにヘアカラーにマニキュアなどなんでもやってみた、趣味はバレエ、海外留学で旦那はフランス人、パワーカップル

私:使えれば良い、イモ、青春時代はガンダム、おしゃれはなんも興味ねえ、大学の部活はテコンドー、中堅私立で旦那は埼玉人、ギリギリ日本の平均年収ぶら下がり夫婦

なるほど家族でなければ友だちになるきっかけさえなかったかもしれない。
同じDNAからできているはずなのにここまで違ってくるものか・・。

親の関わり方もポイントになるかもしれない。比較はやめようと心には誓っている。あとはまあ「仲良くなって欲しい」という親の希望の押し付けももしかしたら歪ませる要素の一つにもなり得るのであまり全面に押し出さない方が良さそうかな。
あくまで個々を個々とし捉えて、その個々がそれぞれ共同生活をする上で気持ちよく生活できる方法をよくよく話し合って決めて行こう。
みんな違ってみんないい。違いを楽しんで。相手を尊重。

今はまだ赤ちゃんみたいな2人の娘。
初めての会話はどんなものだろう。おもちゃの取り合いで喧嘩もするだろう。2人でこしょこしょ話をして私たち親にはわからないことで笑いあったりもするのだろう。
楽しみだな。

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