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Kindle Unlimitedで今なら読める 2023.05-13 British Library Crime Classics ~ 英古典ミステリ

なんとなく洋書をブラウズしていたら、Earl Stanley Gardnerのペリー・メイスンシリーズを見かけました。弁護士ペリー・メイスンを主人公としたシリーズは82冊あるんですよ。翻訳もハヤカワのポケミスと文庫で出ていました。他の出版社からも出ていましたね。

それでふと気になって、往年のミステリ作家の名前をいろいろ検索している内に、これが出てきました。

Dr. Poggioli: Criminologist (The Lost Classics Book 14) (English Edition) T.S. Stribling

以下の本の作者です。

カリブ諸島の手がかり 世界探偵小説全集 (15) 単行本 – 1997/5/1 T.S. ストリブリング (著), T.S. Stribling (原名), 倉阪 鬼一郎 (翻訳)

文庫も出ていたのですが、品切れみたいですね。

南米の元独裁者が亡命先のキュラソー島で食事中、ホテルの支配人が毒殺された。休暇で西インド諸島に滞在中のアメリカ人心理学者ポジオリ教授が解き明かす皮肉な真相「亡命者たち」。つづいて、動乱のハイチに招かれたポジオリが、人の心を読むヴードゥー教司祭との対決に密林の奥へと送り込まれる「カパイシアンの長官」。マルティニーク島で、犯人の残した歌の手がかりから、大胆不敵な金庫破りを追う「アントゥンの指紋」。名探偵の名声大いにあがったポジオリが、バルバドスでまきこまれた難事件「クリケット」。そして巻末を飾る「ベナレスへの道」でポジオリは、トリニダード島のヒンドゥー寺院で一夜を明かし、恐るべき超論理による犯罪に遭遇する。多彩な人種と文化の交錯するカリブ海を舞台に展開する怪事件の数々。「クイーンの定員」にも選ばれた名短篇集、初の完訳。

このポジオリ教授シリーズの、別の短編集が読み放題に入っているのです。

そこで気になったのが”(The Lost Classics Book 14)”という但し書き。そういう叢書があるなら、他にも貴重な古典ミステリがあるのでは??? これは少なくとも14冊目なのでしょうし。

しかしまあ、「The Lost Classics Book」で検索しても、単語が一般的過ぎるのか全然絞れません。じゃあ14巻以外はどうなんだ?、と数字を決め打ちしても出てきません。出版社もAmazonになっていて絞れないし・・・。

ただ他の叢書を見つけました。それが今日ご紹介する「British Library Crime Classics」です。

見つけた中では80番台のものがありますので、結構なタイトルが出ているようです。ただ番号が付いていないものもあり、またシリーズ化されていないので、全貌はすぐには掴めませんでした。全てが読み放題対象ではありませんが、50冊程度は読み放題でした。

含まれていた作家をざっと並べてみます。

  • Margery Allingham & Anthony Berkeley

  • Lois Austen-Leigh

  • Josephine Bell

  • George Bellairs

  • Anthony Berkeley

  • John Bude

  • Miles Burton

  • Carol Carnac

  • John Dickson Carr

  • Arthur Conan Doyle & G K Chesterton

  • Freeman Wills Crofts

  • Martin Edwards(編)

  • Anthony Gilbert

  • Michael Gilbert

  • Mavis Doriel Hay

  • Richard Hull

  • Mary Kelly

  • Charles Kingston

  • E.C.R. Lorac

  • Alan Melville

  • Gil North

  • Raymond Postgate

  • Anthony Rolls

  • John Rowland

  • Julian Symons

表紙は風景画が多く、落ち着いた雰囲気でいい趣味に感じます。
ざっとこんな感じ。

翻訳書については、読み放題ではないものも含みました。

The Poisoned Chocolates Case (British Library Crime Classics) (English Edition) 英語版 | Anthony Berkeley、 Martin Edwards

毒入りチョコレート事件 アンソニー・バークレー、 加島祥造

The 12.30 from Croydon (British Library Crime Classics) (English Edition) Freeman Wills Crofts

クロイドン発12時30分 (創元推理文庫) F・W・クロフツ、 霜島 義明

The Corpse in the Waxworks: A Paris Mystery (English Edition) John Dickson Carr

蝋人形館の殺人 ディスクン・カー、 妹尾アキ夫

The Murder of My Aunt (British Library Crime Classics) (English Edition) Richard Hull

伯母殺人事件 (創元推理文庫 125-1) 文庫 – 1960/1/15 リチャード・ハル (著), 大久保 康雄 (翻訳)

意外なことに、「伯母殺人事件」ってKindle版がありませんでした。
有名な作品なのに・・・。

実は古めの推理小説って、作者には寄りますけれど、意外に英語は難しかったりします。なのでちょっとハードル高めではありますが、翻訳書が存在している確率も高いです。

学習目的にはあまり向きませんけれど、ミステリファンならお気に入り作者の未訳作品を探すとか、好きな作品の原書を眺めるとか、いろいろたのしめることでしょう。

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