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ハイボールとCRYAMY

私のこと歌ってくれてるって、
この人だけは分かってくれるって、
あの人はただあの人が欲しい言葉を歌ってただけなのに 歌えば歌うほど、目の前で泣いてる人がいるのが、自分だけのものじゃなくなっていくのが、物語の主人公がたくさん現れてしまうことが、どんだけ苦しかったかなあ 

気付けなくてごめんね ありがとうね
それでも あなたといるのが、嬉しいからだ

ただコンビニに行くだけの一瞬のために自転車の鍵かけながら、大切なものってその順番になくなるからね、この手で守らなきゃね って思える自分、案外ツイてるかも

だからもう、命なんて賭けなくていいよ

ハイボール飲んだらまた思い出した
いつまで経っても幅の掴めない階段とか、大きくて鮮やかに赤いバックドロップとか、特別になんてしなくても、簡単に走馬灯になってしまうし あんたのおかげで、あの匂いの、あの味のせいで全部の輪郭がはっきりしてたんだよ ありがとうね

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