古傷に塩

どこかのバンドのベースボーカル フィクションを生々しく書く練習 たまに、本当

古傷に塩

どこかのバンドのベースボーカル フィクションを生々しく書く練習 たまに、本当

最近の記事

かなしい

電話かけてよ 会いたいって、嘘でも言ってよ またねって、もうそれでもいいよ 誰でもいいからなんて本当は思いたくないけど いいながら、頭の奥にはちゃんと 顔や声が浮かんでるけど ものすごくひとりぼっちな気がする そういうと、悲しむかもしれないあの人の顔が浮かぶ もうなんでもいいや いらない、なんて思いたくなかった 1人でもやっと生きれるようになってたのに ひとりぼっちで笑う方法、手に入れたはずだったのに 断線したイヤフォンをすぐ買いかえなくても 全然生きていられたのは、もは

    • 朝がきたら私たち

      あなたのことを歌えたらいいのにね 思い出したい思い出がまだ、じぶんのきょくじゃないところにうじゃうじゃといてくるしい 全部拾い集めて自分の、自分だけのものにしてしまいたい それでも、やっぱりあの新鮮な気持ちを閉じ込めていつまでもっていてくれてありがとう 同じ街、歩いてすぐの場所で今日も歌を歌っているあの人の事を、綺麗で、きっと発光するような肌とか、歯とかを見せびらかすように歌っているのであろうあの人の事を私は今日もまだ客席で思い出している 夜な夜な言葉を交わしては二人だ

      • またいちにち

        なんというか、本当にくだらないけど、本当に本当にくだらないけど あなたの名前、それだけで朝が好きになってしまう 結婚なんて大それたこと本当にまだわからないけど その綺麗な苗字をいつか書くことができるとすれば、ありえないけど 絶対にありえないけど、役所で何か手続きをする時すら、そんな本当に面倒臭い瞬間にすらときめいてしまうだろうな これはさすがに気持ち悪すぎるから、もうこの話は箱の中にしまっとこう 嫌いにならないでね、、、 そういえばまたくだらない間違えしちゃったよ 酔っ

        • 手紙

          今あなたを思い出して言葉を探すと また必要以上に縋ってしまって、今度は1人で歩けなくなる気がするから、2024.6.16、あの伝説の日から一週間後の6.23、突然思い立って書き留めた長すぎる日記を送ります ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6月22日 明日で一週間が経つね 未だに映る景色、手に入れた感情、全部をあの日に あの3時間に当てはめながら大恋愛してのエンディングみたいな日々を過ごしています いつまでも続けばいいのにね 慣れない東京、ホームも乗

          恋をする 人生が壊れるほどの恋をする 嬉しいと思える 全部が宝物すぎて苦しくなる 傷つくのも全部簡単すぎて驚く、まだ動く心を大切に思う 光も入らないあの部屋、意味のない枕、いくら考えてもやっぱり全部大切に思う 後ろ姿 立ち方まで好きになってしまったらもう負けだと思う 全身怪我だらけ お酒飲みすぎた 酔っ払って、何もわからず、それでもずっとあの人の名前を呼んでたらしい 本当に、壊れた機械の如くずっと それ聞いて、呆れたし納得した、結局好きだし、救いようがないけど救われる

          愛だったらいいね

          夜より朝に会いたくなるのが愛だったらいいね こんな時間なのに、昼間なのに、充電5%だから 無くなっちゃうまで何かを書こうと思う 終わったら、ちゃんと筋トレしようと思う そういえばつい最近までずっと連絡くれてた人 すきだよって毎日のように連絡してきてた時もあったね すきな人いるから、どう頑張ってもその人がすきだから、ごめんねって何回言ったかなあ   その度に自分に呆れながらも嬉しくなった 言葉にするたびに確証に変わる気がした 何かを守ったり、何かを貫いたり、できてることが嬉し

          愛だったらいいね

          きみに歌う

          学祭にいた! だーーいすきな、あの人が!いた!! 赤いシャツに、見慣れない髪で、私はあなたが好きです いるかなーってソワソワして何回も後ろ振り返ったりしたけど、ほんの少しだけ、遠くからシルエットだけ捉えただけで想像の中の全てをありえないくらいに超えてきた やっぱり好きだー! もういいよ、他に、なんて言わないよ 燃えカスになっても愛してやるよ、一生! あって打ったらでてくるその名前を、それも愛してるよー! 外は寒くて、それでも短いスカートとか履いて行けばよかったなあって

          きみに歌う

          大雨、足音

          美味しいものを食べる夢を見たい それで満たされていたい 目が覚めたらヨーグルトとかトマトスープとか、そういうのだけで生き延びたい 痩せて、痩せて、可愛くなって、 いつかあなたの元まで辿り着けますように 奇跡とかそうじゃなくて、報われてよかったって思えてしまいたい 土砂降りの雨、あなたが濡れていないかだけが気がかりです たとえば車に乗り込む時傘を畳む一瞬にセットした髪の毛やお気に入りの服や鞄が濡れてしまったら、水たまりを踏んだわけでもないのに靴下まで雨が染み込んできたら、ほ

          大雨、足音

          かぼちゃ

          私は、あなたとそれがしたかった 名前、以上にも思える愛称で呼び合う でもなく 綺麗な景色とか見ながらドライブする でもなく キラキラのお店で一年をお祝いする  でもなく 付き合う、それももういいから ただただ夜を一緒に過ごしたかった 手なんて繋がなくていいから、2人きりで夜とか、昼の風を切りながら一本くらい缶チューハイ飲んで、 馬鹿なふりして、あなたと見慣れた街を歩きたかった それだけでいいの それだけが欲しかった 私じゃダメだね 私じゃダメだよ あなたを愛おしく思い

          足りない

          言葉が足りない、とやっぱり思う あの人からの連絡は途絶えた、当たり前の顔で次とか言ったくせに、途絶えた どこかで幸せに過ごしていてね もう私からは連絡しないよ、あなたが望む私じゃないとあなたの前に居たいと思わない、思えなくなったの それでも、あなたを思い出すと泣いてしまうような日々です 本を選ぶ時、タイトルを見ながら結局は彼のことを思い出す言葉に惹かれる もう語り尽くされたはずのあなたを、やっぱり新しい何かで感じていたいから 手は繋げなかったね 人と人、ですら居られなか

          もう二度と

          あの人の家から歩いて15分くらいの駅  一番近いJRの駅  何度回想しても、当たり前にいたあの部屋にもう誰もいないことをまだやっぱり信じられないな もう一年が経つね 寒さに縋り付いて、たった10分すら自転車漕げなかったあの頃が懐かしい 愛おしい 寒くて、寒くて、永遠に感じる時間をなんとかやり過ごして、届かなくて、それでも 愛してたっけ、愛されてたっけ 何時になっても必ず部屋には君がいる、わかってたからだらだら過ごしたなあ もうどんなに会いたくても会えない  会いたく

          もう二度と

          後戻り、夏日

          あの人が今どこにいるのかもわからない そんなことでも、知れている人を ただそれだけなのに少し羨ましく思えてしまうくらい、 何も知らない それ、あの人と同じじゃんって笑って言われるたびに そうなんだ、って思いながら笑ってる 傷ついてる けど、うれしい 愛おしい 少しくらい教えてくれてもいいのに、何かひとつでも特別に教えてくれることがあってもいいのに、何も無いじゃんね ずるいね Dear chamberも、さよならポエジーも、アパルトの中の恋人たちも、あんたが作ったあの

          後戻り、夏日

          追伸

          どんな小さなことも、その反対も、全身で吸い取って感じられるあの人だけど、金木犀の匂いだけは分からないって首を傾げてた そういうところが好きだった あの人が知らないなら、私も知らなくていいや 同族嫌悪 なんて言葉は無いと思う だってね、自分と似ているところを探しては、丸めて自分のことも好きになろうとしてる私がいたんだよ それでもいつまでも私とあなたは切り離されたまま、あなただけが愛おしかったよ そんなあなたもそのままで、なんて言葉じゃ片付けられなくて、必死に探してはみた

          秋口

          やばい、どうでも良くなりそう もういいかしれない あの人のこと大切に思うとか、いつからいなくなってしまったんだろう あの声だけを反芻して、その声はもうずっと昔のあの人だけのもので、今はもうなくて  わかってても、すがるだけで許される気がしてた 言葉が止まらない、なのに、この目には映らない 一瞬でいいから向き合ってみたかったよ さよなら

          またね

          すれ違うとやっぱはかっこいいと思う 大切そうにしてくれるし、それでも なにかが足りない、と思う ごめんね 言うたびに、なんも直すんで教えてくださいって、 寂しそうな、それを隠すような顔をするよね あなたが何かを持っていないんじゃなくて、 私がただあの人の持っていない部分も全部好きだっただけだよ だから、ごめんね あまりにも正解になりすぎたあの人がまだこびりついてる いらないのに、もうどうでもいいのにね

          曖昧

          言葉を書き溜める 誰かを待ってるとき、誰かに会えない時、適当にされちゃった時 自分のものにするために、ちゃんとなんとか意味を持たすために、紙に書いたり、打ち込んだり、頭の中で、言葉を書き溜める 自分を救ってあげられるのは自分だけ、の方がいい  期待なんて、誰も幸せにならないよね こんなことより、もっとなんとか報いのあることに気が付きたかった人生でした それでも 君に奪われもしなかったほっぺ、それでも君に奪われたままの、と言うよりも、勝手にただ差し出してるままの心、愛なん