古傷に塩

フィクションを生々しく書く練習 たまに、本当

古傷に塩

フィクションを生々しく書く練習 たまに、本当

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イーストヒルズ

頭がね、いいことばかりを残して どうでもいいことでまた君を嫌いになりたい うまくいかない時間やメイクや髪の毛や言葉や隣にいること、君の隣で、抱きしめてくれることをなぜか確信したりして、拗ねたり怒ったり無視したりも、していたい あの狭い部屋の窓側、端っこの布団の中とかそこから見える机や本棚のことも歌えなくなるんだろう もう見えないから、増えないから、仕方がない 思い出ってそういうものだよね だから、涙で流すよりもしがみついて言葉にしていたいと思う  なんでもすぐに慣れていく

    • 眠る前には

      誰かの一世一代になってみたいです あの人が付き合った当初にあたりまえみたいに、こぼれるみたいにくれてた あの目線とか言葉の中にいたいです あまり人のことを鵜呑みに出来ない私にとってものすごく居心地が悪くてソワソワするけど、何回も驚かされながらもあのひとの心の正直さとかのおかげで手放しで喜んでみることを学びました 下手くそに撫でてくれた頭の感覚と言葉だけはずっと忘れないでいたい どんなに傷付けても、馬鹿だなって言われても、それでもずっとずっとあんたには才能があるよって、信じて

      • 25分

        ばいばいの音がした 吹いてる風や空気や音、全部が私を置き去りにしていくあの感じ さよならがよく似合う夜だった もう無いに等しいほどの関係だったけど それでも、やっぱりラインのピン留めを外す時 写真や手紙を隠したり捨てたりする瞬間がいつか来るかもしれないなとか考える時 泣かずに言えちゃった後でちゃんと溢れてきた涙を思い出す時 その時に涙が溢れるより先に背中をさすってくれたあの手 繋ぎ止めていた日々が思い出に変わる そういえばあの人のいる場所で流す涙はいつもとはなんか違って、あ

        • 403

          ばいばい、命綱 ばいばい、呆れわらい ばいばい、甘えちゃうほどの日々 ばいばい、専属カメラマン ばいばい、世界一美味しい天津飯 ばいばい、ばいばい、ばいばい、 それでもあなたがくれた やっぱり呆れるほど真実味を帯びた言葉たちは 手放さないでいるよ 欲張って噛む暇もないほど詰め込むように食べたケーキ もう当分いらないかもとか思いながらベットに倒れ込んだな あの日々みたいだった あなたの隣で、それだけが光ってた ぜんぜん綺麗じゃないはずなのに、美化なんてしちゃダメなのに、それ

          書き殴る

          心が絡まってる あの人のこと、 もう愛せなくなる日が来るのかもしれない それだけが全てで、見えるもの、聞こえるもの、気がついた言葉、ありえないくらいほとんどをあの人と重ね合わせてきてしまったから、これから先どうなってしまうんだろうとか考えちゃう 当たり前に欲しかった言葉を言う最近出会ったこのことを思い出すと、心が走り始める それでもまたどうせ傷つくだけ を覚悟の上で始められないことは始めないって決めた、決めたから ずっと前に決めたんだから、守らなきゃ あとちょっと いくら

          からまわる

          久しぶりに水しぶきを浴びた感覚になった 弾けるような笑い方、のくせに目を伏せるところ しっかりと、深く地に足がついているところ きちんと、他人事の目 懐かしいな、久しぶりだな 電話で言ってたから、よく喋る子が好きって言ってたから、必死に話題探したんだー、そのせいでやっぱり からまわる 自然と上目遣いになる身長差で隣を歩く 今わたしどんな顔してるのかなーとかかんがえてること 絶対に気がついてないよね きっと今日は間違えちゃった まあいっか、これでだめならこれからもダメだ

          からまわる

          アンサーソング

          久しぶりにあの日々を書こうと思う 記憶の中にちゃんとある、本物の日々のことを書こうと思う あなたが引っ越してしまってから滅多に通ることのなくなったあの橋や 行かなくなったコンビニは、それでも感傷的な気持ちになりたい時と、どうしても食べたい限定のグミを探すときにたまに通ったり、行ったりしてるよ いつも何かが入ってたポストを開けるとまっさらな銀の底が見えて悲しくなった たまにポストの前に立っては いるもの、いらないものを分別していらないものをポストの隣にあるチラシを捨てる用の

          アンサーソング

          快晴

          わたし、まだ、ここにいたい いつになったら手を繋げるのかとかそんな純愛みたいな話をずっとずっと、酔っ払ってずっとしていたい 寂しい時には誰に会いに行けばいいのか、とか 泣いちゃいそうでもあの人には連絡しない、とか 絶望の顔して考えてたい 離れていく、消えるわけはないんだけど 確実に離れていく 思い出にならないでほしい ずっとどこかで輝いていてほしい あの頃は なんて言ってしまうほど つまらない大人になりたくはない いつか、いつか、いつかってわかっていながらも早歩きにな

          つづくね

          そういえばずっとずっと、 ずーっと、悲しいことがあったって報われることがないね ずっとね、死ぬほど嫌なことがあったとしたら、死ぬほど嬉しいことがある前兆だって思って生きてきたの 逆に、死ぬほど嬉しいことがあったら、死ぬほど悲しいことがある前兆、とも 死ぬほど死ぬほど苦しいことばかり、相殺なんてできるわけない嬉しいことの次にまた悲しいこと なんなの、本当に 手放しでもういいやって笑ってしまう瞬間をください これでもういいやっておもいたいよ 苦しくて苦しくて、それでも 馬鹿

          かなしい

          電話かけてよ 会いたいって、嘘でも言ってよ またねって、もうそれでもいいよ 誰でもいいからなんて本当は思いたくないけど いいながら、頭の奥にはちゃんと 顔や声が浮かんでるけど ものすごくひとりぼっちな気がする そういうと、悲しむかもしれないあの人の顔が浮かぶ もうなんでもいいや いらない、なんて思いたくなかった 1人でもやっと生きれるようになってたのに ひとりぼっちで笑う方法、手に入れたはずだったのに 断線したイヤフォンをすぐ買いかえなくても 全然生きていられたのは、もは

          朝がきたら私たち

          あなたのことを歌えたらいいのにね 思い出したい思い出がまだ、じぶんのきょくじゃないところにうじゃうじゃといてくるしい 全部拾い集めて自分の、自分だけのものにしてしまいたい それでも、やっぱりあの新鮮な気持ちを閉じ込めていつまでもっていてくれてありがとう 同じ街、歩いてすぐの場所で今日も歌を歌っているあの人の事を、綺麗で、きっと発光するような肌とか、歯とかを見せびらかすように歌っているのであろうあの人の事を私は今日もまだ客席で思い出している 夜な夜な言葉を交わしては二人だ

          朝がきたら私たち

          またいちにち

          なんというか、本当にくだらないけど、本当に本当にくだらないけど あなたの名前、それだけで朝が好きになってしまう 結婚なんて大それたこと本当にまだわからないけど その綺麗な苗字をいつか書くことができるとすれば、ありえないけど 絶対にありえないけど、役所で何か手続きをする時すら、そんな本当に面倒臭い瞬間にすらときめいてしまうだろうな これはさすがに気持ち悪すぎるから、もうこの話は箱の中にしまっとこう 嫌いにならないでね、、、 そういえばまたくだらない間違えしちゃったよ 酔っ

          またいちにち

          手紙

          今あなたを思い出して言葉を探すと また必要以上に縋ってしまって、今度は1人で歩けなくなる気がするから、2024.6.16、あの伝説の日から一週間後の6.23、突然思い立って書き留めた長すぎる日記を送ります ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6月22日 明日で一週間が経つね 未だに映る景色、手に入れた感情、全部をあの日に あの3時間に当てはめながら大恋愛のエンディングみたいな日々を過ごしています いつまでも続けばいいのにね 慣れない東京、ホームも乗る電

          恋をする 人生が壊れるほどの恋をする 嬉しいと思える 全部が宝物すぎて苦しくなる 傷つくのも全部簡単すぎて驚く、まだ動く心を大切に思う 光も入らないあの部屋、意味のない枕、いくら考えてもやっぱり全部大切に思う 後ろ姿 立ち方まで好きになってしまったらもう負けだと思う 全身怪我だらけ お酒飲みすぎた 酔っ払って、何もわからず、それでもずっとあの人の名前を呼んでたらしい 本当に、壊れた機械の如くずっと それ聞いて、呆れたし納得した、結局好きだし、救いようがないけど救われる

          愛だったらいいね

          夜より朝に会いたくなるのが愛だったらいいね こんな時間なのに、昼間なのに、充電5%だから 無くなっちゃうまで何かを書こうと思う 終わったら、ちゃんと筋トレしようと思う そういえばつい最近までずっと連絡くれてた人 すきだよって毎日のように連絡してきてた時もあったね すきな人いるから、どう頑張ってもその人がすきだから、ごめんねって何回言ったかなあ   その度に自分に呆れながらも嬉しくなった 言葉にするたびに確証に変わる気がした 何かを守ったり、何かを貫いたり、できてることが嬉し

          愛だったらいいね

          きみに歌う

          学祭にいた! だーーいすきな、あの人が!いた!! 赤いシャツに、見慣れない髪で、私はあなたが好きです いるかなーってソワソワして何回も後ろ振り返ったりしたけど、ほんの少しだけ、遠くからシルエットだけ捉えただけで想像の中の全てをありえないくらいに超えてきた やっぱり好きだー! もういいよ、他に、なんて言わないよ 燃えカスになっても愛してやるよ、一生! あって打ったらでてくるその名前を、それも愛してるよー! 外は寒くて、それでも短いスカートとか履いて行けばよかったなあって

          きみに歌う