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【3年続けてお参りすると一生お金に困らない】神秘的な世界に浸る1泊2日。宮城県 金華山黄金山神社」に参籠【おひとり様女子旅記録】

TVもWiFiも水道も無い島で
人ごみから離れた静かな時を過ごして来ました。

紺碧の海に浮かぶ黄金の島。

牡鹿半島の海上に浮かぶ霊島・金華山は
東奥三大霊場として知られている信仰の島です。

人口は5人。
全員神社の神職の方です。

先週。荒天による船の欠航のリベンジ…
ご縁がなかった、といえ諦めが悪い私。

この日にチャーター便があるのを見つけて
神社にお籠もり(宿泊)にしようと
突発的にリスケしていました。

今回も前日まで高波予報でヒヤヒヤ。
ホームページを確認すると
どうやら無事出航しそうです。

女川港からの船は11時発。
自宅を4時半に出て、女川駅に着いたのは10時。


5時間で女川まで来た!
いつも使わない新幹線の速さの威力を思い知ります。


女川駅から港まで徒歩8分


離島への船はここから出ます。

毎週日曜日の定期船は往復3,500円ですが
今回は個人のチャーター便に便乗。
一隻15,000円を人数で折半する形です。


受付&待合室。
行きは7人、翌日の帰りは3人。
今回乗船料は往復で8,000円でした。


雲り空が一瞬晴れて
虹が!

「今日は荒行になるよ」との言葉通り
金華山までの航路はまぁ揺れる揺れる。
容赦なく三半規管に訴えかけてきます。

乗船すること40分、金華山に到着です。

桟橋から神社境内までは
急な坂道を15分ほど登っていくのですが
神社の車での送迎サービスがあります。


桟橋には神社の送迎車が
船の到着時間に合わせて
待っていてくれています。


この送迎サービスが非常にありがたい。
助手席にぶら下がっている袋に
チップを入れます。

境内についてすぐ祈祷受付所へ。


ここで参籠(宿泊)や日帰りの方のご祈祷の受付をします。

参籠初穂料(宿泊料)は
一泊2食10,000円から、です。

「から」というには
幾らか上乗せした方が良いのかしら…と
いつも迷うのですが

今回もきっちりの10000円をお納めしました。

宿泊棟は「参集殿」という建物です。


度重なる震災の度に
たくさんの方々の支援・協力のもと修繕を重ね
古い設備ながらも大変綺麗です。


東日本大震災以降も幾度も大きな地震や雨災害。
様々な方々の支援の下、
ここまで復興、復活されていたのです。


館内あれこれ。

宿泊するお部屋は一人ではとても広い…

黄金山神社に宿泊する場合は色々と決まり事があります。 ・お風呂は16時半~17時まで。
・夕食は17時半~
・御祈祷は7時~
・トイレ洗面所は共同。
・タオルバスタオル歯ブラシなどは無い。
・テレビエアコンドライヤーも無い。
などなど。
便利なホテル泊まりとは勝手がちがいます。

そして、ベランダからの景色が最高! 

たまにベランダを猿が行き来するんですって!


先週泊まった「さか井」さんが正面に見えます。

さて、ここからは自由時間。

雨の心配も無さそうなので境内を散策します。


まずは御拝殿にご挨拶。


コロナ禍で長く休止されていた
「神さまと繋がる鈴に五円玉」が
復活していました。
古くより続く『房銭』は
金華山独特の風習ともいわれます。

神さまとの繋がりを持つために
房に小銭を結びつける。
こういうの楽しいですね。

そこから「奥の院 登拝口」の看板を発見。

なんか楽しそう、と
足を進めます。

金華山ではあちこちで「神の使い」として
大切に保護されている
鹿や猿などの野生動物とも
出会うことが出来ます。


いるいる。
みんなこっちを見てる。
お腹に子猿抱えてるのも。


シカさんサルさんに誘われて
軽い気持ちで登り始めてしまった
独りぼっちの登山道は
全然聞いてねーよ状態で…


せっかくここまで来たんだから、という
貧乏根性丸出し



ワンピースにスニーカーの出立ちで
道なき岩場を夢中で掴みながら1時間あまり

ヘビはいるわ、ヒルはいるわ、気づくと手から毛虫がぶら下がっているわ、で
汗ダクへろへろ。


晴れた日には遠く蔵王まで見えるそうです。

頂上の大海祗神社(おおわだつみじんじゃ)さまからの絶景には
心が震えました。


自然が作り出した
大きな存在からのエネルギーを感じて。

帰り道の方が大変でした。
御本殿まで降ってきた時には膝がガクガク。


御本殿まわりにはたくさんの
パワースポットが。

五感を研ぎ澄ますべく
霊験あらたかな「氣」を感じ(ようと頑張り)ながら
弁財天さま、五十鈴神社さま、金ぐい神社さま…など参拝します。

銭洗場、弁財天さま、痛みを取る木…
見所満載!

心地よい疲労感に包まれて
さて、部屋に戻ろうかな…と思った時
「金光水」の看板に呼ばれました。



ん?


矢印に導かれて


またまた山の道を歩く事5分ほど
建物は崩れていましたが
明らかに「良さそうな水」が供給されている場所を発見。

発見。

冷たく澄んだお水を
ペットボトルにいただきました。


頂きます!

部屋に戻り、しばらくすると
潔斎(お風呂)の時間です。

お風呂の施設はとても新しく、
陽の光を浴びながらの入浴は
とても気持ちいい。


温泉ではなく
山の湧き水を加温しているそうです。


風光明媚な霊山の清らかなお水で
身を清める…
幸福感でため息が出ます。

17時半になると
放送で直会会場に呼ばれます。


豪勢なメニューはいつも同じ、笑。
いつもクジラのお刺身は血だらけになる前に
凍ったまま食べちゃう。


神職の方のお話のあと
御神酒で乾杯。

他の参籠客の方(私の他におふたり。
偶然知り合いで鳥肌モノのびっくりでした!)と
ビールを飲みながら
美味しく楽しく頂きました。

………

翌朝6時半。
祈祷殿に集合!の放送が大音量で流れて
心臓が止まるかと思いました。


朝の厳かな雰囲気に
背筋が伸びます。


薄暗い中を祈祷殿に向かい、入ろうとしたら
今日は「初巳大祭」期間中なので
御本殿まで昇殿できるとのこと。
うわぁすごい。

金運開運をつかさどる『巳』にちなんだ
初巳大祭。

もしかしたら神さまは
これに私を呼んでくれたのかしら。

だから先週船が出なかったんだわー(都合の良い解釈)

70段の階段を
あとに着いて登って行きます。

先頭の方が笛を吹いているのですが
ロングトーンを乱さずに
息も切らさずに
吹きながら階段を登っている事に驚き!
祈祷殿の中では撮影はできないため、写真はここまで 。

ご祈祷は護摩木を焚く
いつもの一番大護摩祈祷ではありませんでした。

頬を撫でる朝の清々しいピリっとした空気
鳥のさえずり
風に運ばれてくる獣臭
目の前で執り行われる儀式の数々の所作

ひとつ残らず心に焼き付けておきたい
神秘的なひとときでした。


終了後はまた後に続いて退場。
正座でのご祈祷、私以外の参列者は
足が痺れて悶絶してた。

終了後は
お直会の朝食です。

朝食も毎回同じ。
卵かけご飯にフリカケかけて
味付け海苔で頂くと
後で決まって喉が渇きます、笑。

帰りの船は9時半の約束。

気持ちが良いお天気なので
送迎車は使わず
ゆっくり歩いて桟橋に向かう事にします。


来て良かった。
神の使いのシカちゃん、またね。

金華山ならではの霊験あらたかな空気感と
観光化されていない俗なものの無さが
大きな魅力の金華山黄金山神社。

私は神社仏閣が特別に好きだったり
詳しかったりというわけではありませんが
(むしろ疎い)

純粋にお参りを楽しみ
自然が作り出した
大きな存在からのエネルギーを感じる時間。

最上の人生は陶酔にほかならない、と
なにやら満ち満ちた旅になりました。


松と楓が絡み合って
1つの木のようになっています。
種類の異なる2つの木が力強く寄り合い
圧巻の迫力!


お茶菓子と時間割。

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