小説。めも。

「大きくて広い空なんて、どこにでもあるやんか。手に入らないと思っているのは、アンタだけ。そこにあるんや。見上げればどこにでもあるんや」

夏も終わりがけの午後16時30分、美樹は河原町の交差点に立っていた。ヘッドフォンから大音量をもらし、周囲の雑音を遠ざけた。青になれば、即座に右足を踏み出す。集団の先頭を切ることで、今晩を乗り切れるかどうかを占った。

その頃、透子はタクシーに乗って息子の保育園に向かっていた。京都の有名私立大学が経営する保育園に子どもを通わせるのは専業主婦ばかりだが、透子はそれも承知で、むしろそうだからここに決めたのだった。息子をちゃんと育てる。それが透子にとっては、自分のステータスを保つバロメーターなのだった。

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天 Librasca 陸

10,000円

移動中、ふと浮かんだこと、見た光景を。小説の種をまく庭。と小説 リブラスカの原稿。どんな花が咲くか。

ありがとうございます! ひきつづき、情熱をもって執筆がんばりますね!