3月25日の日記 夫の厄祓いに便乗の巻。
一週間くらい咳がとまらない
朝晩、とくにひどい。
精神的なものなのか、
なんなのか。
気にしているようで、
咳が治らない自分を
楽しんでいたりするから、
へんなやつだな、と思う
ストレスとか、
なんか変な病気だったら、とか
自分をかわいそがるのが
好きみたいだ、わたし、
ほんと、めんどくさ
なぜか夫もわたしと同じように
風邪を引いて、
咳がとまらない
けろっとしているのは娘だけ
たのもしい
夫は今年、
厄年で、
厄祓いに行きたい、
厄祓いに行きたいと
ずっと言っていた
晴明神社にしようよ、と
人の厄祓いでさえ、
自分の行きたいところにいこうとする私、
どんだけ、
がめついんだ
めんどくさくて、
がめつい女。
わたしって、
そーゆーやつかもしれないな
いい加減、認めよう
なんでも
じっくり選ぶ旦那さんが
決めた厄祓い先は、
立木観音だった
厄除けには有名なところで、
旦那さんの実家の人たちは
こぞって行くところ
800もの石段は
去年、娘が生まれてはじめて登った時に
もう二度とムリ、だと思った
小学生の頃の
持久走大会でノドから血の味がした
感覚を30年ぶりに味わった
そこにまた行くことになった
咳も治らないし、
私も厄除けのつもりで
承諾した
私から離れない娘は、
結局、私が抱っこして、
約10キロ近く体重を重くして、
いざ。
10分の1くらいで
やっぱり息が切れる
あとどれくらい?
半分?
え、まだ3分の1?
と、あからさまにだんなさんに
辛さアピールを楽しみながら
登る
ボーーン、
ボーーン、
鐘の音が聞こえる
あれ?
もう着いた?
旦那さんも驚いている
心して挑んだ800段は、
予想の3分の2程度でクリアできた
弘法大師・空海が鹿に乗って
瀬田川を渡ったという逸話の通り、
その像が飾ってある
娘はえらくそこが気にいって
離れなかったので、
帰りにお線香を奮発した、
といっても
1本20円に100円玉しか持っていなかったから
なんだけど
横にある説明書きなんて、
普段はあまり読まないのに、
かすれた文字を今日は
じっくり読みたくなった
空海がたまたま、
この地を訪れたとき、
42歳の厄年だと気づいたそうで、
ちょうど夫と同い年なことが
うれしかった
よりご利益ありそうじゃん
お寺ではないので、
頭の上で白い紙を振られたり、
お経を読まれるわけじゃない
希望の料金を払って、
もうすこし上まで登って
鐘をついて
でてくるだけだった
下からボーーンと聞こえた
鐘の音はこれだった
「ゆるやかに、一回」と
かかれた札の通り、
夫はとてもいい音をならした
私は夫よりもいい音を、と欲張って
最初は小さい音しかでず、
2回目は大きすぎて
耳障りな音で、
観音様の言うことを
ぜんぜん守れなかった
娘の元気な成長まで
お祈りしてもらい、
帰り道は
なんだかノドがスッキリしていた
夫もなんかそんな感じする
と言っていた
厄払いなんて
ただの気休めだと思っているけれど、
仏さまや観音様が
ずっといなくならないのは、
科学ではまだ証明できない、
脳のメッセージ物質とか、
遺伝子とか、
波動とか
気の巡りとか、
いろんなものを
いい時は無視できるんだけど、
ちょっと態勢が悪くなったときに
感じるからなのかもな、
やっぱり、
ないようで
あるんだな
厄とか、そーゆータイミングをつくって
立ち止まるときも必要だよ、
自分の胸に手を当てることを
してごらん、
と言っているのかな
咳は夜になると
また出始めて、
やっぱり気休めだったけれど、
私にはなにか
出しきれていない
心の中のものがあるのか、
それとも
ちょっとした異物も、
体が拒否反応をおこすくらい
ピュアになっているのか、
後の方だったら
うれしいな
なんて、
また自分本位の終わり方で
しめくくるね
帰り道、
瀬田川にうつる夕日が
とてもキレイだったよ
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ありがとうございます! ひきつづき、情熱をもって執筆がんばりますね!