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産後3日で母乳をやめた話

2022年1月に娘を出産しました。産前、母乳は母子ともにメリットあるようだからあげてみようと軽く考えていましたが、やってみてすぐに大変さに気づき、産後3日目から完全ミルクで育てています。何が大変でどう考えてやめたのか書いていきたいと思います。

母乳の何が大変なのか

実際にやってみて大変だと感じたことと、この先も続けていくとこんな大変さにぶち当たるだろうと想像したことがあります。

やってみて感じた大変さ

  • 2300gで生まれた娘は体力がなく母乳を上手く吸えなかった(2500g未満は低出生体重児となる)

  • 娘の黄疸の値が高めだったため眠りがちになり、上手く吸えなかった

  • 娘が口を開けるタイミングに合わせて乳首を含ませる必要があるが、簡単には開けてくれず難易度が高かった(哺乳瓶なら口にねじ込むことができ、一度口に入ってしまえば原始反射で吸ってくれる)

  • 母乳をどのくらい飲んだかわからないため、追加するミルクの量を判断するのが難しい

  • 母乳の分泌が良かったために胸が張り、痛くてたまらなかった

  • 胸が張りすぎて乳腺炎(悪化すると高熱が出て切開や入院が必要)になるのを防ぐために手や搾乳機で搾ると激痛

  • 帝王切開だったため胸だけでなくお腹も痛い、つまり上半身の前側全てが痛いために娘を抱っこすること自体が激痛

  • 喘息のため効き目がマイルドな鎮痛剤しか飲めず、四六時中痛みのことで頭がいっぱい

このように、小さく生まれたこと、帝王切開だったこと、体の痛みが辛かったことが重なり、母乳育児へのモチベーションは下がっていきました。

私が特に辛いと感じたのは、ミルクは誰でもあげられるが母乳は私しかあげられないという点です。妊娠中の食事制限や数多くのマイナートラブルに耐えるのは私にしか出来ず、なんとか頑張ることが出来ましたが、それは出産まで頑張るんだというモチベーションでした。それが、ここまで必死に耐えて産んだのにまた私一人で頑張らねばならない、という状況が辛かったです。

さらに、これまでの人生で腹痛や切り傷の痛みなどは経験してきましたが、胸が岩のように固くなり軽く触れるだけで激痛が走るというのは初めてで、「胸が痛い」ということに頭が混乱している感覚もありました。予定されていた帝王切開だったためお腹の痛みは覚悟していましたが、胸までこれほど痛くなるとは想像しておらず、心がポキっと折れる音が聞こえてきました。

想像したこの先の大変さ

  • 母乳を飲んでくれない娘への苛立ち

  • 母乳を飲んでくれないこと=自分を否定されているような気持ちになりそう

  • 胸の痛みに耐えなければならない

  • 母乳をあげても自分に必要な栄養を摂取するため、小食であるがたくさん食べなければならないという苦痛

  • 妊娠中、頑張って耐えてきた食事制限が緩和されるものの継続する

  • 母乳の分泌が減らないよう3時間おきに飲ませる必要がある、つまりそれ以上長く寝ることが出来ない

おそらくここに書いた全て、もしくは少なく見積もっても半分以上のことが現実になるだろうと予想しました。そしてそうなった時、私は笑顔ではいられず娘のことをかわいいと思えないだろうと想像し、それならば母乳はやめようと決意しました。

どうやって母乳をやめたか

分泌が始まった母乳は簡単には止まってくれません。急に体外に出されなくなり溜まってしまうと乳腺炎になることがあり、それは何としても避けたいと考えていました。入院中に相談した助産師からは、以下のアドバイスを受けました。

  • 乳腺炎にならないように1日1〜3回吸わせる、もしくは自分で絞り、岩のようになる手前の状態をキープする

  • 痛いときはアイスノンで冷やす

この通りに実践したとしても完全に止まるまでは数日〜数週間かかるとのことで、1日でも早くこの苦しみから逃れたかった私は、母乳を止める薬を服用しました。医師からは、分泌が始まっていると効果が出るか微妙なところと言われましたが、効くことを祈って服用したところ、岩のように固い状況は1〜2日で改善され、分泌も1週間ほどで止まりました。これで私の母乳生活は終了です!

完全ミルクにしてどうなったか

とても幸せです。
私の睡眠時間は毎日10時間ほど確保でき、妊娠中よりも体調が良いです。娘が泣いてる姿もかわいいと思うほど精神的にも安定しています。ミルクを作るのが面倒くさそうと思っていましたが、実際にやってみると2〜3分で作れて飲んだ量もはっきりわかるため管理しやすいです。

今回、私には母乳育児をするのが難しい条件が揃っていたと考えています。帝王切開ではなかった、娘が大きく生まれていた、痛み止めがよく効いた、など1つでも状況が異なれば母乳をあげ続けていたかもしれません。

実際、今の娘は3キロを超えて、空腹時はミルクを飲ませるまで泣き続けるだけの体力がつきました。この体重で生まれていたら母乳育児をもう少し頑張れたかもしれないと思いますが、それは仮定の話であって、現実として当時の私は辛い思いをしており、母乳をやめたおかげで産後直後から楽しく育児が出来たので、これで良かったと思っています。
以上、産後3日で母乳をやめた話でした!

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