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静か。

2023年8月18日

田んぼの真ん中は、金曜日の夜も静か。
一年前までの恵比寿の真ん中、山手線沿いとは大違いだ。


夏は楽しい。
ジョージもこのところ連日、街で酒の席。
世の中から隔絶された、私の田んぼ。
ただ稲が風になびく有り難さ。
車の顔など知らなかった私も、道路ですれ違う車が稲刈り重機を操る一人ひとり、それぞれの顔に見えてくる。

私の田んぼの一角では、小さい誰かがまた卵を育てている。
実るか誰も知らない卵を、種族の違う虫や蛇や猫が取り囲み、密かな希望や密かな死を見守っている。



初めて見る夏だ。
いろんな夜だ。

代官山のクラブでのライブをよく思い出す、当時親しくしてもらっていた同郷の歌手Hiro-a-keyのold countryというふるさとを書いた曲の歌詞、「あなたの静けさ」という箇所がとても好きだった。

静けさ。
何度も全てを繰り返し、世界をゲシュタルト崩壊させた最後の美しさを味わうための、日本語なのかもしれないね。



静けさに、朝5時の鐘の音が鳴りました。
誰がここに水をさせるだろうか? 
蛙飛びこませた彼の人くらいだろうね。
















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