小笠原の旅と登山
2012年の夏に、初めて小笠原諸島に行きました。当時、社会人大学院生だった私は大学院4年生、なのにまだ学位主論文も仕上がっておらず、「絶体絶命」とか「四面楚歌」とかいう単語がぴったりな状況。。。でも、長期の休暇をもらえることになり、なんにも決めずに、宿と船だけ予約して、バックパックにPCと論文の資料を放り込み、小笠原へ向かいました。今思えば、この辺が私のアウトドアの入り口だったように思います。
船酔いしやすい私にとって、父島に到着するまでの25時間(今は24時間になりました!)は、正直、地獄でした。でも、小笠原が近づいてからの海の色の違いにびっくり。上が証拠写真(?)です。上が東京湾、下が小笠原に近づいてきたときです。
そして、父島についてからさらに船を乗り換え2時間半。やっと着きました母島。空と海が同じ国とは思えない青さ。小笠原では「ボニンブルー」と呼ばれます。沖縄の海の青さともちょっと違います。少し、北海道の積丹に似ているような気がします。そして、ビーズをまき散らしたような星空。少しシュノーケルすればカラフルなお魚やネムリブカと泳げる最高の環境。(ちなみに北海道人あるあるで、私はカナヅチなのでライフジャケット必須です、涙)
当時、全く登山をしていませんでしたが、念のため持ってきたサポートタイツ。せっかくきたのでどこかへ行こうと思い、ガイドさんのツアーで母島の最高峰、乳房山登山に行きました。私と、偶然同じ年の女の子の、二人ツアーとなりました。
なんの色調補正もしていないのにこの青さです。海がきれいなので、遠くからでもアオブダイ?のような大きめの魚が泳いでいるのが見えます。
母島は植物、動物ともに固有種の宝庫です。
ハート???
このときの登山はとても楽しくて、(小笠原にはヘビやスズメバチなどの怖い生き物がいないこともポイント!)私はすっかり、登山と小笠原の虜になりました。このとき一緒に登山した彼女とも、いまだに交流が続いています。数年前には一緒に伊豆大島で三原山の裏砂漠へいきました。
ここ以外にもいろんなところへハイキングにいったり、シュノーケルをしたり、夕日をみにいったり、満点の星空をみたり、、、小笠原で過ごした12日間で私の人生観は変わったといっても過言ではありません。一言では言えないのですが。。。「おおらかな気持ちになった」といったところでしょうか。小笠原から帰ると、他人に優しくなれる気がします(期間限定、笑)。今まで結局、3回小笠原に行き、行く度にかわらない自然とあたたかい人達にいやされてました。北海道出身の私の、第二の故郷と勝手に思っています。
皆さんも、ぜひ一度小笠原諸島へ行って、海と山を満喫してみてください。きっと、新しい気持ちで次の日の朝を迎えられますよ!
ちなみに小笠原に持参した論文、夕方や夜に細々書き続け、小笠原から投稿し、無事にアクセプトされされました。小笠原パワーが助けてくれたのかも?!
帰りの船でみた夕日。
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