過去は変えられる。未来ははじめから決まった。

とても好きだった男性に振られた時に私が書いた日記です。

二人の人生が一瞬交わっただけで、最初から同じ道は歩いてなかった。
最初から私のことなんて見てなかった。
ただ、二人の人生がタイミング良く一瞬すれ違っただけ。
だけど、その一瞬だって、タイミングが良かったし、互いに惹かれあった。二人の向かう方向は違った。目的地は同じかもしれない。そしたらまた、頂上で会えるはず。私が何をしても、しなくても、結果は同じだった。また!元気でね。


未来は決まってた

好きな人に振られたとき、最初に心に浮かぶのは、「どうしたらよかったんだろう」という後悔の念だ。

「私の何がいけなかったんだろう」「あの時〇〇していれば」
と正解のない思いが溢れてくる。

しかし、ほとんどの場合振られた方は一切悪くない。
好きな人を失った悲しみからか色々とネガティブに考えてしまうが、ただ好きでいる時間が少し相手より長かっただけで、悪いことなど何もしていない。 

未来は初めから決まってた。

何をしても、していなくても同じ未来が待ち受けていた。
ただ、そこに辿り着くまでの行動を自分が選択していただけなのだ。
そう考えると、自分を責める気持ちが減って少し楽になりませんか?


過去は変えられる

過去を振り返ると、同じ出来事に対しても感じることが当時と違う、なんてことはないだろうか。
1つの事柄についても見る側面が変われば、感じ方も変わってしまう。
つまり、記憶のなかで1つの出来事に対する見方が変わっており、過去の出来事が異なる思い出として保管されていくのだ。

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?

『マチネの終わりに』/平野啓一郎

この本は、冒頭で紹介した日記を書くきっかけになった男性が教えてくれた。
おすすめされてこの本を手に取ったときと、今とでは、この本に対する感情が異なっている。
このように、未来は過去を変えている。未来に起こった出来事により過去の出来事への感じ方が変わってしまうのだ。

人生は山登り

山登りというのは、皆頂上を目指して歩いている。
頂上にたどり着くためのルートは自分自身で選択して良いし、途中で立ち止まってもOKだ。遠回りをしても、途中で引き返しても、好きなように登ればいい。頂上は決まっているから。
どんな道を歩んだって、自分が登っている山の頂上は1つしかない。
人生は山登りと似ている。
自分の人生の頂上ははじめから1つだ。
だからこそ、山頂に辿り着くまでは自分の好きなように歩いていける気がする。


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